1. 企業情報
企業名: ベルグアース株式会社
概要: ベルグアース株式会社は、日本のアグリビジネス企業で、主に野菜の接ぎ木苗を生産・販売しています。主な事業は野菜苗・育苗関連事業、農業・園芸用タネ資材販売事業、小売事業です。2001年に設立され、本社は愛媛県宇和島市にあります。
事業内容:
- 野菜苗・育苗関連事業: 野菜の接ぎ木苗を生産・販売。
- 農業・園芸用タネ資材販売事業: 農薬、種子、肥料などの販売。
- 小売事業: オリジナル品種の野菜苗、花苗、園芸雑貨の販売。
設立年月日: 2001年1月18日
代表者名: 山口 一彦
従業員数: 299人
平均年齢: 39.2歳
平均年収: 4,000千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性:
ベルグアースは野菜の接ぎ木苗において国内首位であり、特に接ぎ木技術の専門知識が強みとなっています。家庭園芸市場の成長により、野菜苗の需要が増加しています。
課題:
市場競争が激しく、新規参入企業や既存企業との競争が続いています。また、原材料価格の上昇や人件費の増加など、コスト面での課題もあります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョン:
ベルグアースは「苗事業の更なる拡大と収益力強化」「新製品・新技術の開発」「苗事業を起点とした事業領域の拡大」「事業インフラ強化」を基本方針としています。
中期経営計画:
2024年から2028年を計画期間とする中期経営計画を策定しており、主要な施策は以下の通りです。
– 苗事業の更なる拡大と収益力強化
– 新製品・新技術の開発
– 苗事業を起点とした事業領域の拡大
– 事業インフラ強化
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル:
主要収益源は野菜苗の生産・販売であり、家庭園芸市場の成長が収益の柱となっています。
市場ニーズの変化への適応力:
家庭園芸市場の需要増加に対応するため、生産体制の強化や新製品の開発に注力しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向:
技術革新により、接ぎ木技術の向上と新製品の開発に取り組んでいます。
主力製品:
主力製品は接ぎ木したトマト、キュウリ、ナス等の野菜苗です。
6. 株価の評価
EPSとBPS:
- EPS（会社予想）: 93.85
- BPS（実績）: 1,244.68
株価との比較:
現在の株価2,970円に対して、BPSが1,244.68円と高く、EPSとの乖離が大きいことがわかります。
7. テクニカル分析
株価推移:
直近10日間の株価は、上昇・下降の動きが緩やかで、2,950円から2,990円の範囲で推移しています。
高値圏か安値圏か:
50日移動平均線が2,936.06円、200日移動平均線が3,104.73円と比較して、株価は中間地点付近に位置しています。
8. 財務諸表分析
主要指標:
- 売上高（過去12か月）: 7.14B
- 利益率（過去12か月）: -0.18%
- 営業利益率（過去12か月）: 5.82%
- ROE（過去12か月）: -0.15%
- ROE（実績）: 1.90%
- 自己資本比率（実績）: 36.4%
過去数年分の傾向:
売上高は増加傾向にあり、利益率はマイナスとなっていますが、ROEは上昇傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り:
- 配当利回り（会社予想）: 0.34%
- 年間配当予想: 10.00円
株主還元策:
配当を継続しており、過去数年間で安定した株主還元を行っています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向:
直近10日間の株価は、2,950円から2,990円の範囲で推移しており、上昇・下降の勢いは緩やかです。
株価への影響を与える要因:
市場全体の動向や家庭園芸市場の需要変動が株価に影響を与える可能性があります。
11. 総評
各分析結果のまとめ:
ベルグアースは野菜苗の接ぎ木技術において国内首位であり、家庭園芸市場の成長に対応した事業展開を行っています。中期経営計画では新製品開発や事業領域の拡大を掲げており、持続可能な成長が見込めます。しかし、市場競争が激しく、コスト面での課題もあります。株価は中間地点付近で推移しており、配当利回りは低めですが、安定した株主還元を行っています。
全体的な見解:
ベルグアースは成長市場に参入しており、技術革新と市場ニーズの変化への適応力が強みですが、競争圧力とコスト上昇に注意が必要です。株価は中間地点付近で推移しており、投資判断は慎重に行うべきです。
企業情報
| 銘柄コード | 1383 |
| 企業名 | ベルグアース |
| URL | http://www.bergearth.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 食品 – 水産・農林業 |
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