1. 企業情報
企業名: パシフィックシステム株式会社
概要:
パシフィックシステムは、システム販売、システム運用/管理、ソフトウェア開発、機器販売などの事業を展開する情報サービス会社です。画像処理関連システム、CRMパッケージ、会議システムソリューション、鉱業/破砕業ソリューション、農業生産支援システム、写真測量サービス（デジタルカメラ/ドローン）、原料関連システム、IBM Notesの承認メール製品などを提供しています。また、システム統合、ERP、グループウェア、ASTERIA warpソリューションを製造業、流通業、金融業他に提供しています。さらに、情報セキュリティ対策、プライバシーマーク取得支援サービス、電力監視システム（Ekomuie）、カタログアプリケーションスイート（PARCS）の販売、PC、サーバー、周辺機器の販売も行っています。1980年設立、本社は埼玉県さいたま市にあり、太平洋セメントの子会社です。
事業内容:
- 機器等販売: 22%
- ソフトウェア開発: 13%
- システム販売: 31%
- システム運用・管理等: 35%
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 情報通信・サービスその他
33業種区分: 情報・通信業
Industry: Information Technology Services
Sector: Technology
住所: 〒338-0837 さいたま市桜区田島8-4-19
代表者名: 渡邊 泰博
設立年月日: 1980年8月14日
従業員数: 645人
平均年齢: 42.8歳
今後のイベント:
- 2025年5月14日: 決算発表
- 2025年9月29日: 配当落ち日
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
パシフィックシステムは、画像処理に強みを持ち、特に太平洋セメント向けの販売が約3割を占めています。しかし、親会社向け販売が3割を占めているため、顧客開拓が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 2024年5月に「PACIFIC SYSTEMS VISION 2032」を策定し、そのフェーズ1として26中期経営計画（2024-2026年度）が開始されています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 「強みを知り、強化する」「既存技術の展開」「新規技術の獲得」を基本方針として、各事業を推進。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
パシフィックシステムは、DX投資の流れに沿ってICTの重要性を高め、AI・IoT技術の役割が増大する市場ニーズに対応しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 有形固定資産の減価償却方法を定率法から定額法へ変更したことで、営業利益、経常利益、税金調整前当期純利益が増加しました。
収益を牽引している製品やサービス:
- 画像処理システム、CRMパッケージ、システム運用・管理サービス、データセンター・保守サービス。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- 時価総額: 7,311百万円
- 発行済株式数: 1,480,000株
- 配当利回り（会社予想）: 2.83%
- EPS（会社予想）: 411.61円
- BPS（実績）: 4,517.44円
- PER（会社予想）: 12.00倍
現在の株価4,940円に対して、BPSベースでの評価は高値圏にあり、EPSベースでの評価も堅調です。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 直近10日間の株価は、4,800円から4,940円の間で推移しており、52週高値4,995円に対してはやや低い水準です。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高: 11,354百万円（前期比+3.9%）
- 営業利益: 867百万円（前期比+1.8%）
- 経常利益: 890百万円（前期比+2.8%）
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 654百万円（前期比+12.9%）
- ROE（実績）: 10.16%
- ROA（実績）: 5.71%
- 負債比率: 不明
- 流動比率: 不明
過去数年分の傾向としては、売上高、利益が増加傾向にあり、ROEも健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 2.83%
- 配当性向: 31.64%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買いの情報はなし
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価は、4,800円から4,940円の間で推移しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
- 業績予想の見通し、市場動向、競合他社との比較、技術革新への対応など。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
パシフィックシステムは、画像処理に強みを持ち、特に親会社である太平洋セメント向けの事業が3割を占めています。中期経営計画に基づき、既存技術の展開と新規技術の獲得を推進しています。財務面では、売上高、利益が増加傾向にあり、ROEも健全な水準を維持しています。株価は高値圏にあり、配当利回りも適正な水準です。しかし、顧客開拓が課題であり、技術革新への対応も重要です。全体的に、堅調な業績と株主還元が見込まれるが、市場動向や競合他社との競争にも注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 3847 |
| 企業名 | パシフィックシステム |
| URL | http://www.pacific-systems.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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