1. 企業情報
企業名: 大日光・エンジニアリング株式会社
概要:
大日光・エンジニアリングは、電子部品実装、機構組立、カメラ用レンズ組み立てなどの事業を主軸とする企業です。主な事業は、電子部品の設計から最終組立までを一貫して行う事業であり、特にカメラ用レンズの組み立てが柱となっています。キヤノン向けが中心で、NCネットワークと提携しています。
事業内容:
- 電子部品実装・機構組立
- カメラ用レンズ組み立て
- ロボットおよびドローンの設計・製造
- コンサルティングサービス
- オフィス機器および精密電子機器の販売・サービス
- 公共施設の運営・管理
設立年月日: 1979年9月17日
代表者名: 山口 琢也
従業員数: 1,019人
本社所在地: 栃木県日光市根室697-1
市場区分: スタンダード（内国株式）
17業種区分: 電機・精密
33業種区分: 電気機器
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
大日光・エンジニアリングは、電子部品実装およびカメラ用レンズ組み立てにおいて高い技術力を持ち、主要な顧客であるキヤノンとの長年の提携関係が競争優位性となっています。しかし、業界全体の技術革新のスピードに対応し続ける課題があります。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
中期経営計画では、技術革新と市場拡大を重点的に推進しています。特に、新興市場への進出と既存事業の成長を両立させることを掲げています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 新興市場への進出
- 既存事業の成長
- 技術革新の推進
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
電子部品実装およびカメラ用レンズ組み立ては、市場ニーズの変化に柔軟に対応できる事業モデルです。技術革新により、新たな市場ニーズに対応し続けています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
技術革新において、特に電子部品実装技術とカメラ用レンズの組み立て技術において独自性を持ち、継続的に技術革新を推進しています。
収益を牽引している製品やサービス:
カメラ用レンズの組み立てが主力製品であり、キヤノン向けが中心です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 76.47円
- BPS（実績）: 997.89円
- PER（会社予想）: 6.50倍
現在の株価497円に対して、PERは6.50倍と比較的割安な水準にあります。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 587.00円
- 52週安値: 382.00円
現在の株価497円は、52週高値から13.78%下落しており、安値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 38.24B円
- 利益率（過去12か月）: 0.90%
- 営業利益率（過去12か月）: 2.09%
- ROE（過去12か月）: 5.55%
- ROA（過去12か月）: 1.32%
過去数年分の比較では、売上高は減少傾向にありますが、利益率は比較的安定しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 3.22%
- 配当性向: 29.28%
過去の配当実績を踏まえると、安定した株主還元を行っています。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いは行われていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は、482円から498円の間で変動しており、上昇傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
主要な要因は、業績の減少と市場環境の変化です。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
大日光・エンジニアリングは、技術革新と市場拡大を重点的に推進する中期経営計画を掲げています。技術革新により市場ニーズに適応し続け、カメラ用レンズの組み立てが主力製品となっています。現在の株価は52週安値から大きく下落しており、割安な水準にあります。財務面では、売上高は減少傾向ですが、利益率は比較的安定しています。株主還元は安定しており、配当利回りも適正な水準にあります。全体的な見解として、技術革新と市場拡大への取り組みが評価され、割安な株価水準を考慮すると、投資機会があると評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 6635 |
| 企業名 | 大日光・エンジニアリング |
| URL | http://www.dne.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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