1. 企業情報
企業名: VTホールディングス株式会社
本社所在地: 愛知県名古屋市中区錦3-10-32
設立: 1983年3月22日
代表者: 高橋 一穂
従業員数: 4,299人
平均年齢／年収: 39.0歳／5,810千円
事業内容:
– 主力はホンダ・日産系を中心とした新車・中古車ディーラー事業
– 中古車輸出、レンタカー事業、システム開発、住宅関連事業（マンション・戸建販売、建築請負等）
– M&Aによる事業拡大と多角化を積極推進
– 連結売上高の約92%が自動車販売関連、8%が住宅関連（2025年3月期）
2. 業界のポジションと市場シェア
- 国内外で自動車ディーラー事業を展開し、特にホンダ・日産車販売に強み
- 海外展開や中古車輸出でも実績あり
- 業界内ではM&Aを活用した規模拡大志向が特徴
- 競合他社（例：IDOM、ネクステージ等）と比較し、収益構造の多角化が進んでいる
- 新車販売台数減や粗利悪化などの課題も存在
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン・戦略:
- M&Aによる規模拡大とグループシナジーの最大化
- DX推進による業務効率化・顧客価値向上
- 人的資本強化、海外事業の拡大
- 中期経営計画:
- 具体的な数値目標や進捗状況は未公表だが、事業ポートフォリオの最適化と収益力強化を掲げる
- 2025年以降もM&Aや新規事業開発を継続
4. 事業モデルの持続可能性
- 新車・中古車・サービス・レンタカー・住宅と多角化した収益モデル
- 国内新車販売の減少リスクを、中古車・輸出・サービスで補完
- 市場ニーズ変化（EV化、シェアリング等）にも一定の対応力
- 住宅事業も展開し、景気変動リスクの分散を図る
5. 技術革新と主力製品
- 独自の技術開発よりも、M&AやDX推進による業務効率化・サービス向上に注力
- 主力は自動車ディーラー事業（新車・中古車販売、整備、レンタカー）
- 海外販社のM&A強化によりグローバル展開を進める
6. 株価の評価
- 株価（2025/8/1終値）: 476円
- 予想EPS: 57.84円
- 予想PER: 8.23倍（業界平均21.3倍）
- 実績BPS: 588.69円
- 実績PBR: 0.81倍（業界平均1.8倍）
- 配当利回り（予想）: 5.04%
- 業界平均と比較してPER・PBRともに割安水準
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 533円／年初来安値: 436円
- 直近10日間の株価は450円台後半～470円台で推移し、足元ではやや上昇傾向
- 現在の株価は安値圏からやや回復した水準
8. 財務諸表分析
- 売上高: 351,630百万円（前期比+12.8%）
- 営業利益: 10,859百万円（前期比-9.6%）
- 当期純利益: 5,302百万円（前期比-20.8%）
- ROE: 7.36%
- 自己資本比率: 25.6%
- 営業CF: 27,956百万円（前期比大幅増）
- 売上は堅調だが、利益率は低下傾向
- 営業CFは大きく増加し、資金繰りは安定
- 直近数年で売上は増加基調、利益は減少傾向
9. 株主還元と配当方針
- 年間配当（予想）: 24円（配当性向 54.8%）
- 配当利回り: 5.04%（高水準）
- 自社株買い: 自己株式保有あり（1.27%）
- 安定的な配当政策を継続
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近でやや上昇傾向
- 信用買残は多いが減少傾向、信用倍率は高水準
- 配当利回りの高さや割安指標が投資家の関心材料
- 直近の業績回復見通しやM&A戦略が注目されている
11. 総評
VTホールディングスは、自動車ディーラー事業を中心に、住宅関連やレンタカーなど多角化を進める企業です。M&Aを活用した規模拡大やDX推進による効率化を図る一方、直近では新車販売台数減や利益率低下が課題となっています。財務基盤は安定しており、配当利回りも高水準です。株価指標は業界平均と比べて割安感があり、今後の業績回復やM&A戦略の進展が注目されます。市場環境や業界動向の変化には引き続き注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 7593 |
| 企業名 | VTホールディングス |
| URL | http://www.vt-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
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