主要指数の動き
- 日経平均株価：前営業日比▲270.2円（-0.66%）の40,799.6円で終了。7月下旬以降、41,000円台を挟んで上下動が続いており、やや調整色が目立つ展開。
- TOPIX：前営業日比+5.6ポイント（+0.19%）の2,948.7ポイントで終了。日経平均と比較して底堅い動き。
- 為替（ドル円）：147.56円と小幅な円高方向（前日比+0.16円）。直近は150円台から急落後、やや落ち着いた水準。
本日の市場の特徴
- 値上がり・値下がりともにボラティリティ（価格変動）が高い銘柄が多く、個別材料や短期資金の流入が目立ちました。
- 出来高上位には、低位株や大型株が混在。特にジャパンディスプレイやNTT、三菱UFJなど流動性の高い銘柄に商いが集中。
- 年初来高値・安値の更新銘柄が目立ち、個別で強弱がはっきりしています。
価格変動・テクニカルシグナル
- 値上がり率上位：Waqoo（+27.5%）、コラボス（+24.5%）、イメージ情報開発（+23.1%）など、ストップ高銘柄が多数。短期資金の流入が顕著。
- 値下がり率上位：セキド（-16.1%）、日東紡（-15.4%）などストップ安も発生。材料出尽くしや需給悪化に注意。
- 25日移動平均線からの乖離率が高い銘柄：イメージ情報開発（+184.9%）、フューチャーリンクネットワーク（+85.8%）など、急騰後の反動に注意が必要な水準。
- ゴールデンクロス発生：Veritas In Silico、グリーンエナジー&カンパニー、イルグルムなどで発生。短期的な上昇トレンド転換のサイン。
流動性・需給動向
- 出来高急増銘柄：誠建設工業（350倍）、わかもと製薬（187倍）、コラボス（40倍）など、短期資金の集中が見られます。
- 信用買残増加：アンジェス、北浜キャピタルパートナーズ、大黒屋HDなど。信用倍率が高い銘柄は需給悪化リスクも意識。
- 信用売残増加：ジャパンディスプレイ、三菱UFJ、東京電力など。売り方の買い戻しによる短期的な値動きにも注目。
トレンドの強さ・安定性
- 75日移動平均線からのプラス乖離率が高い銘柄：イメージ情報開発（+275.4%）、コンヴァノ（+137.6%）、イオレ（+126.1%）など。長期的な上昇トレンドが続いていますが、過熱感には注意。
- 年初来高値更新：ミライト・ワン、日本アクア、大盛工業、戸田建設など建設・インフラ系が目立つ。業種分散も意識。
- 年初来安値更新：PRISM BioLab、寿スピリッツ、日清食品HD、デジタルガレージ、ニトリHDなど。ディフェンシブ銘柄や食品、内需系に調整が広がっています。
成長性・需給バランス
- 信用倍率上位：THE WHY HOW DO COMPANY、売れるネット広告社グループ、GMOフィナンシャルHDなど。信用買いが偏っている銘柄は、需給悪化時の急落リスクに注意。
- 売買代金上位：ディスコ、東京エレクトロン、任天堂、三菱UFJなど。大型株は市場全体のセンチメントを映しやすい。
市場全体のまとめ
- 日経平均は41,000円を挟んで調整色が強まる一方、TOPIXは底堅く推移。個別株物色が活発で、短期資金の流入が値動きを大きくしています。
- 値上がり・値下がりともにストップ高・安が多く、テーマ株や材料株への資金集中が目立ちます。
- 年初来高値・安値の更新銘柄が多く、個別で強弱が鮮明です。特に建設・インフラ関連の強さ、内需・ディフェンシブ株の調整が印象的です。
個人投資家が参考にできるポイント
- 短期狙いの場合：出来高急増やストップ高銘柄は注目度が高いですが、急騰後の反動や需給悪化に注意。テクニカル指標（ゴールデンクロス、MACD買いシグナルなど）も参考に。
- 中長期視点の場合：年初来高値更新や75日移動平均線からの乖離率が低い安定株、売買代金上位の大型株を中心に、業績・テーマ性・需給バランスを確認。
- 需給バランス：信用倍率が極端に高い銘柄は、急落リスクもあるため注意。逆に信用売残が増加している銘柄は、踏み上げによる短期的な上昇も視野に入る。
※ご注意
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