1. 企業情報
社名: 株式会社リコー
設立: 1936年2月6日
本社: 東京都大田区中馬込1-3-6
代表者: 山下 良則
従業員数: 78,665人
事業内容:
リコーは、世界的なオフィス機器・サービス企業であり、複合機(MFP)、プリンター、スキャナ、ファクシミリなどの製造・販売を主軸に、IT・デジタルサービス、商用・産業用印刷機器、産業用光学部品、サーマルペーパー、デジタルカメラ(360°カメラ含む)など多様な事業を展開しています。特に「デジタルサービス」分野の拡大に注力しており、オフィスのデジタル化や業務効率化を支援するソリューション提供が成長ドライバーとなっています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内ポジション:
国内オフィス機器分野で首位級。複合機・プリンターではキヤノン、富士フイルムビジネスイノベーション(旧富士ゼロックス)などと競合。グローバルでも大手の一角。
– 競争優位性:
世界規模の販売網、幅広い製品ラインナップ、ITサービスとの組み合わせによるワンストップ提案力が強み。
– 課題:
ペーパーレス化やリモートワークの浸透によるプリンティング需要減少。業界構造改革の必要性と、デジタルサービスへの転換スピードが問われています。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン:
「はたらく人の創造力を支え、ワークプレイスを変えるサービスを提供するデジタルサービスの会社」への転換。
– 中期経営計画:
2023年4月~2025年3月の21次中期経営戦略の2年目。
重点施策:
– プロセスオートメーション、ワークプレイスエクスペリエンス、ITサービスの強化
– 事業の「選択と集中」、オフィスプリンティング事業の構造改革
– オフィスサービス利益成長の加速
– 具体的施策:
東芝テックとの合弁会社設立や、米Cenero買収によるサービス領域拡大など。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:
ハード(機器販売)+サービス(保守・ITソリューション・サブスクリプション)型へ移行中。ストック型収益(保守・サービス)の比率拡大。
– 市場ニーズ適応:
ペーパーレス・デジタル化ニーズに対応し、業務プロセス自動化やITサービスを強化。プリンティング需要減少リスクに対し、サービス分野での成長を目指す。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発:
インクジェット、画像処理、クラウド連携、AI活用など独自技術を開発。産業用プリンターや360°カメラなど新領域も展開。
– 主力製品・サービス:
複合機(MFP)、プロダクションプリンター、産業用プリンター、ITサービス(ワークプレイスソリューション)、360°カメラ(THETAシリーズ)など。
6. 株価の評価
- 株価: 1,327.5円(2025/8/5終値)
- EPS(会社予想): 98.39円
- BPS(実績): 1,809.90円
- PER(会社予想): 13.49倍(業界平均24.2倍)
- PBR(実績): 0.73倍(業界平均1.6倍)
評価:
PER・PBRともに業界平均を大きく下回る水準。株価はBPSに対して割安な水準に位置しています。
7. テクニカル分析
- 年初来高値: 1,812円
- 年初来安値: 1,260円
- 50日移動平均: 1,327.96円
- 200日移動平均: 1,561.25円
- 直近終値: 1,327.5円
現状:
株価は50日移動平均線付近、200日移動平均線を下回る水準。年初来安値圏に近く、直近は横ばい~やや軟調な推移。
8. 財務諸表分析
- 売上高: 2兆5,278億円(前期比+7.6%)
- 営業利益: 638億円(同+2.9%)
- 純利益: 457億円(同+3.5%)
- 営業利益率: 2.5%
- ROE: 4.42%
- ROA: 2.38%
- 自己資本比率: 43.7%
- 営業キャッシュフロー: 1,368億円(同+112億円)
傾向:
売上・利益ともに増加基調。営業利益率はやや低いが安定。キャッシュフローも堅調で財務健全性は維持。
9. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(予想): 3.01%
- 1株配当(予想): 40円(前期比+2円)
- 配当性向: 約49%
- 自社株買い: 自己株式保有はごく少数
方針:
安定配当を基本とし、増配傾向。配当性向も適正水準。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近株価推移:
1,300円台前半での推移が続き、出来高は安定。信用買残は減少傾向、信用倍率は高め(8.75倍)。
– 影響要因:
米国の新関税政策、為替変動、ペーパーレス化の進展などが株価に影響。配当利回りや割安感から一定の投資家関心が継続。
11. 総評
リコーは、オフィス機器分野で国内外トップクラスの地位を持ち、近年はデジタルサービスへの転換を加速しています。売上・利益は増加基調で、財務基盤も堅固です。株価は業界平均と比較して割安感があり、配当利回りも相対的に高い水準です。一方で、プリンティング需要減少やグローバル経済の不透明感といった課題も存在します。今後はデジタルサービス分野の成長と、構造改革の進捗が注目されます。
本レポートは、公開情報に基づき正確な企業分析を行うことを目的としています。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
企業情報
銘柄コード | 7752 |
企業名 | リコー |
URL | http://www.ricoh.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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