決算短信：フジックス（3600）

2025年３月期　決算短信[日本基準]（連結）

基本情報

• 企業名: 株式会社フジックス
• 主要事業分野: 縫い糸、刺しゅう糸及び手芸用各種糸の製造販売
• 代表者名: 代表取締役社長 藤井一郎
• 報告概要:
  • 提出日: 2025年5月14日
  • 対象会計期間: 2024年4月1日 ～ 2025年3月31日（連結）
• セグメント:
  • 日本: 当社および国内連結子会社3社
  • アジア: 海外連結子会社7社
• 発行済株式:
  • 発行済株式数: 1,468,093株 (2025年3月末)

財務指標

• 財務諸表:
  • 貸借対照表: 総資産は11,862百万円（前期比290百万円増）。純資産は10,185百万円（前期比192百万円増）。負債合計は1,677百万円（前期比97百万円増）。自己資本比率は79.6%（前期比0.6ポイント減）。
  • 損益計算書: 売上高は5,646百万円（前期比2.7%減）。営業損失は195百万円（前期は115百万円の損失）。経常損失は104百万円（前期は6百万円の損失）。親会社株主に帰属する当期純損失は107百万円（前期は90百万円の利益）。
  • キャッシュフロー計算書: 営業活動によるキャッシュ・フローは144百万円の流入（前期は111百万円の流入）。投資活動によるキャッシュ・フローは291百万円の流出（前期は94百万円の流出）。財務活動によるキャッシュ・フローは91百万円の流出（前期は71百万円の流出）。期末の現金及び現金同等物は1,777百万円（前期末比175百万円減）。
• 収益性:
  • 売上高: 5,646百万円 (前期比2.7%減)
  • 営業利益: △195百万円 (前期 115百万円の損失)
  • 経常利益: △104百万円 (前期 6百万円の損失)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: △107百万円 (前期 90百万円の利益)
  • 1株当たり当期純利益（親会社株主に帰属）: △78.34円 (前期 65.50円)
• 財務安全性:
  • 自己資本比率: 79.6% (前期 80.2%)
• 効率性:
  • 売上高営業利益率: △3.5% (前期 △2.0%)
  • 売上高経常利益率: △1.8% (前期 △0.1%)
• セグメント別:
  • 日本セグメント: 売上高 4,376百万円（前期比5.8%減）、セグメント損失180百万円（前期17百万円の損失）。
  • アジアセグメント: 売上高 1,269百万円（前期比9.5%増）、セグメント損失42百万円（前期91百万円の損失）。
• 財務の解説:
  • 当期は、国内外の経済情勢の不透明感や、アパレル・ファッション業界の低調な需要に影響を受け、売上高は微減となりました。
  • 原材料価格の上昇や工場操業度の低下などにより、製造コストが増加したことが収益を圧迫しました。
  • 日本セグメントは、国内需要の低迷が響き、損失幅が拡大しました。
  • アジアセグメントは、一部子会社の回復や円安効果により増収となり、損失幅は縮小しました。
  • 特別損益として、中国連結子会社の固定資産譲渡益17百万円を特別利益に、タイ国連結子会社の移転統合損失13百万円を特別損失に計上しています。

配当

• 配当実績と予想:
  • 2024年3月期: 年間50円（期末50円）
  • 2025年3月期: 年間50円（期末50円）
  • 2026年3月期（予想）: 年間50円（期末50円）
• 特別配当の有無: なし

セグメント別情報

• セグメント別状況:
  • 日本セグメントは、アパレル・ファッション業界の低迷と国内販売の落ち込みにより、売上高、利益ともに悪化しました。
  • アジアセグメントは、ベトナムでの衣料品生産が堅調だったものの、中国・タイでの受注低調や価格競争の激化、原材料価格高騰の影響を受けました。
• セグメント戦略:
  • アジアセグメントでは、中国・ベトナムでの販路開拓や円安メリットの活用を進めています。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画: — （開示情報からは確認できず）

競合状況や市場動向

• 競合他社との比較: — （開示情報からは特定できず）
• 市場動向:
  • アパレル・ファッション業界は、インバウンド需要の一巡、気候要因、物価上昇による節約志向の高まりにより、消費は低調に推移しました。
  • 自動車生産の堅調さは、車両内装用縫い糸の需要を支えました。
  • アジア市場では、一部地域で衣料品消費の落ち込みや、競争激化が見られました。

今後の見通し

• 業績予想:
  • 2026年3月期 連結業績予想:
    • 売上高: 5,631百万円 (前期比0.3%減)
    • 営業損失: △122百万円 (前期195百万円の損失)
    • 経常損失: △45百万円 (前期104百万円の損失)
    • 親会社株主に帰属する当期純損失: △79百万円 (前期107百万円の損失)
• リスク要因:
  • 長引く国際紛争、米国の関税政策、世界経済への影響。
  • 継続する物価高による国内消費の減退。
  • アジアセグメントにおける競争激化やデフレ傾向。

重要な注記

• 会計方針: 「2022年改正会計基準」（法人税、住民税及び事業税等）を適用。連結財務諸表に与える影響は軽微。
• その他: 役員の異動については、別途発表の「役員人事に関するお知らせ」を参照。

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