1. 企業情報
企業名: ジャパンエンジンコーポレーション
概要:
ジャパンエンジンコーポレーションは、船舶用ディーゼル機関の設計、開発、製造、保守、修理、販売、ライセンス供与を行っている企業です。主に大型船舶向けの内燃機関を製造しており、さらに地下鉄建設用のシールドマシン部品や大型機械の組立も手掛けています。かつては神戸発動機として知られ、2017年に社名を変更しました。1910年に設立され、本社は兵庫県明石市にあります。
事業内容:
- 単独事業: 舶用内燃機関の製造・販売、修理・部品の製造・販売
- 海外事業: 14カ国（2025年3月期）
市場区分: スタンダード（内国株式）
業種: 自動車・輸送機、輸送用機器
住所: 〒674-0093 兵庫県明石市二見町南二見1-38
代表者名: 川島 健
設立年月日: 1920年6月10日
従業員数: 不明
平均年齢: 41.2歳
平均年収: 6,570千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
- 競争優位性: 長年の技術蓄積と、船舶用ディーゼル機関の専門メーカーとしての地位を確立しています。特に大型船舶向けのエンジン市場では高いシェアを有しています。
- 課題: 海運業界の変動や、新エネルギーへのシフトに伴い、従来のディーゼルエンジン市場の縮小が懸念されます。また、新エネルギー技術への移行が課題です。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略:
- 新エネルギーへのシフト: アンモニア燃料、水素エンジンの開発に注力しています。
- 中期経営計画: 「新しい成長ステージ」に突入し、「Be the First Mover」をコンセプトに、次世代アンモニア・水素燃料エンジンの開発・製造・社会実装を目指しています。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
- 研究開発: 次世代燃料エンジンの開発を計画通り進捗。
- 事業拡大: 修理・部品事業の拡大を推進。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
- 持続可能性: 船舶用ディーゼルエンジン市場の縮小が予想される中、新エネルギー技術への移行が事業モデルの持続可能性を高める鍵となります。
- 適応力: 新エネルギー技術への投資と開発により、市場ニーズの変化に適応する能力を高めています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
- 技術革新: 次世代アンモニア・水素燃料エンジンの開発に注力。
- 独自性: 長年の技術蓄積と専門性により、独自の技術開発を行っています。
収益を牽引している製品やサービス:
- 主力製品: 船舶用ディーゼル機関、シールドマシン部品、大型機械の組立。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 517.67円
- BPS（実績）: 1,655.67円
- 現在の株価: 8,140円
- PER（会社予想）: 15.72倍
- PBR（実績）: 4.92倍
株価の評価:
現在の株価はEPSと比較すると割高に見えますが、PBRは業界平均を上回っており、成長性が見込まれる企業であることを示唆しています。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 52週高値: 8,340円
- 52週安値: 2,381円
- 現在の株価: 8,140円
- 50日移動平均: 6,433.30円
- 200日移動平均: 4,388.98円
分析:
株価は52週高値を上回っており、高値圏にあります。しかし、200日移動平均線を上回っており、中長期的には上昇トレンドが続いています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上高（過去12か月）: 28,862,663千円
- 利益率: 4.16%
- ROE（実績）: 36.62%
- ROA（実績）: 2.10%
- 自己資本比率（実績）: 42.1%
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
- 売上高: 2025年3月期は前年比で増収、2024年3月期は減収。
- 利益: 2025年3月期は前年比で減益、2024年3月期は増益。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 0.98%
- 1株配当（会社予想）: 80円
- 配当性向: 14.73%
自社株買いなどの株主還元策:
- 自社株買い: 自己株式保有数は16,233株（2026年3月期第1四半期）
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
- 直近10日間の株価推移: 8,140円（前日比-110円）、上昇・下降の勢いは緩やか。
株価への影響を与える要因:
- 業績: 四半期純利益は前年同四半期比で減益。
- 新エネルギーへのシフト: 次世代燃料エンジンの開発が進行中。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
- 企業の強み: 長年の技術蓄積と専門性により、船舶用ディーゼルエンジン市場で高いシェアを有。新エネルギー技術への移行により、持続可能性を高めています。
- 課題: 海運業界の変動や新エネルギーへのシフトに伴い、従来の事業の縮小が懸念されます。
- 株価評価: 高値圏にあり、成長性が見込まれるが、短期的には業績の減益が影響を与える可能性があります。
- 財務健全性: 自己資本比率は健全で、ROEも高水準です。
- 株主還元: 配当性向は適度で、株主還元に積極的です。
全体的な見解: 成長性と財務健全性を兼ね備えた企業ですが、新エネルギー技術へのシフトが進む中、市場動向に注意を払う必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 6016 |
| 企業名 | ジャパンエンジンコーポレーション |
| URL | https://www.j-eng.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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