1. 現在の株価の評価
- 株価: 8,800円
- PER（会社予想）: 12.12倍
- PBR（実績）: 0.69倍
- EPS（会社予想）: 728.57円
- BPS（実績）: 12,737.82円
現在の株価は、予想EPSに基づくPERが業界平均（12.6倍）をやや下回り、PBRは業界平均（0.5倍）を上回っています。BPSとの比較では、株価はBPSを大きく下回っています。これらの指標だけで株価の高低を判断することはできませんが、割安感がある可能性も示唆しています。
2. テクニカル分析
直近10日間の株価は8,720円～9,060円のレンジで推移しており、年初来安値（8,720円）付近で推移しています。50日移動平均線（9,454円）と200日移動平均線（10,976.35円）を下回っており、短期的な弱気トレンドを示唆しています。年初来高値（13,970円）からは大きく下落しており、高値圏からは程遠い状況です。
3. 財務諸表分析
損益計算書（過去12か月と過去数年の比較）
売上高は過去数年で変動しており、2024年6月期は前年比で減少しています。営業利益、経常利益、純利益も同様の傾向を示しています。2025年6月期の第1四半期決算は、売上高、営業利益、経常利益、純利益が前年同期比で大きく減少しており、業績悪化が懸念されます。
* ROE（実績）: 5.34%
* ROA（実績）: 3.89%
ROE、ROAは低水準です。
4. 業界のポジションと市場シェア
自重堂は日本の作業服大手企業であり、医療用白衣や安全靴なども手掛けています。市場シェアに関する具体的なデータは入手できませんでしたが、競争が激しい業界であることは間違いありません。
5. 経営戦略と重点分野
具体的な経営戦略や中期経営計画に関する情報は公開資料からは読み取れませんでした。
6. 事業モデルの持続可能性
作業服、医療用白衣、安全靴といった需要の比較的安定した製品を主力としており、事業モデルの基盤は堅固です。しかし、市場ニーズの変化（例えば、ワークスタイルの変化、機能性素材の進化など）への適応力が今後の課題となります。
7. 技術革新と主力製品
具体的な技術開発の動向や主力製品に関する情報は公開資料からは読み取れませんでした。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 5.66%
- 1株配当（会社予想）: 500円
- 配当性向: 情報不足のため算出できません。
予想配当利回りは比較的高い水準です。しかし、直近の業績悪化を考慮すると、今後の配当政策に変更がある可能性も否定できません。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は下落傾向にあり、出来高も低水準です。投資家の関心は低いと推測されます。
10. 総評
自重堂は、安定した需要のある製品を扱う企業ですが、直近の業績悪化が懸念されます。予想配当利回りは高いものの、売上高減少や利益減少といったネガティブな要因が株価に影響を与えていると考えられます。今後の業績回復、経営戦略の明確化、市場ニーズへの対応などが株価動向に大きく影響するでしょう。 現在の株価は、業績低迷を織り込んでいる可能性があり、割安感があるという見方もできますが、投資判断にあたっては、今後の業績動向を注視する必要があります。
企業情報
| 銘柄コード | 3597 |
| 企業名 | 自重堂 |
| URL | http://www.jichodo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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