概要
ザインエレクトロニクスは、ファブレス半導体企業で、主に混合信号LSIの設計・開発・販売を行っています。主な製品には、V-by-One HS、LVDS製品、IOHA:Bトランシーバー、USB製品などがあります。同社は、カメラ、USBカメラ、教育機器、消費者向け機器、セキュリティ機器、ビデオ会議システム、プリンター、4Kプロジェクター、アミューズメント機器、スマートシティ/コマース、医療、自動車分野に製品を提供しています。
事業内容
- 連結事業: LSI63(-5)、AIOT37(9)【海外】32(2024.12)
- 市場区分: スタンダード(内国株式)
- 17業種区分: 電機・精密
- 33業種区分: 電気機器
設立年月日
1992年6月23日
代表者名
南 洋一郎
従業員数
129人
競争優位性と課題
ザインエレクトロニクスは、信号伝送技術に強みを持つファブレス半導体メーカーです。技術革新と独自開発製品により、市場での一定の競争優位性を持っています。しかし、市場の競争が激しく、特にAIOT事業では需要減少の影響を受けています。
経営陣のビジョンと戦略
ザインエレクトロニクスは新中期経営戦略「Innovate100」を掲げ、2027年度に連結売上高100億円超の実現を目指しています。
中期経営計画
- LSI事業: EVパネル向け新製品の出荷増加と革新的ソリューションの提供を目指す。
- AIOT事業: エッジAI処理用モジュール製品の開発、音声通話機能付きゲートウェイ新製品の開発、スマートIoTルーター開発など。
収益モデルと市場ニーズへの適応力
同社は、技術革新と市場ニーズの変化に対応した製品開発を継続しています。特に、スマートメーター用無線通信モジュールの生産開始は今後の期待材料です。
技術開発の動向と独自性
技術革新により、V-by-One®HS plus Standardなどの高速シリアルインターフェース規格を開発しています。
収益を牽引する製品やサービス
主力製品は、カメラプロセッサー、LEDドライバー、ビデオADCなどです。
EPSとBPSに基づく評価
- EPS(会社予想): 28.17
- BPS(実績): 829.60
現在の株価874円に対して、EPSベースではPERが31.03倍と高めに評価されています。
株価推移
直近10日間の株価は、850円から880円の範囲で変動しており、現在の株価874円は52週高値1,696円と比較すると下落傾向にあります。
主要指標
- 売上高(過去12か月): 4,080百万円
- 利益率(過去12か月): -20.34%
- ROE(過去12か月): -3.01%
- キャッシュフロー(過去12か月): -221百万円
過去数年で売上高は減少傾向にあり、利益率も低迷しています。
配当利回りと配当性向
- 配当利回り(会社予想): 1.72%
- 配当性向: 47.56%
安定した配当性向を維持しつつ、株主還元を行っています。
自社株買い
自社株の保有比率は13.19%と高く、自社株買いも行っています。
株価の変動傾向
直近の株価は上昇・下降の勢いがなく、横ばい圏内となっています。
株価への影響要因
主要な影響要因としては、市場の競争状況、技術革新、経済環境などが挙げられます。
総評
ザインエレクトロニクスは技術革新と独自開発製品により市場での一定の競争優位性を持っていますが、特にAIOT事業では需要減少の影響を受けています。中期経営計画「Innovate100」を掲げ、2027年度に売上高100億円超の実現を目指しています。しかし、現在の株価はEPSベースで高めに評価されており、市場の競争状況や技術革新の進展に注意が必要です。
企業情報
銘柄コード | 6769 |
企業名 | ザインエレクトロニクス |
URL | http://www.thine.co.jp/ |
市場区分 | スタンダード市場 |
業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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