決算説明：オーナンバ（5816）

決算説明資料（2023年12月期決算）

オーナンバ株式会社 2023年12月期 決算説明 まとめ（投資家向け）

最終更新日: 2024年2月13日（資料日付）

基本情報

• 企業概要
  • 企業名: オーナンバ株式会社（ONAMBA CO., LTD.）
  • 主要事業分野: ワイヤーハーネス、ハーネス加工用機械・部品、電線、新エネルギー（E&E-Solution など）
• 説明会情報
  • 開催日時: 2024年2月13日（資料公表日）
• 説明者
• 報告期間
  • 対象会計期間: 2023年12月期
• セグメント
  • 地域セグメント: 日本、欧米、アジア
  • 事業セグメント（部門）: ワイヤーハーネス、ハーネス加工用機械・部品、電線、新エネルギー

業績サマリー

• 主要指標（連結、単位: 百万円）
  • 売上高: 44,758（前年比 +2.6%）
  • 営業利益: 2,471（前年比 -2.2%）
  • 経常利益: 2,532（前年比 -13.0%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益: 1,984（前年比 -7.0%）
• 期初（2023/2/3）会社計画対比
  • 売上高: 45,000計画に対し 44,758（ほぼ達成）
  • 営業利益: 2,300計画に対し 2,471（上回る）
  • 経常利益: 2,300計画に対し 2,532（上回る）
  • 当期純利益: 1,700計画に対し 1,984（上回る）
• 地域セグメント別状況（売上高/営業利益、カッコ内は前年比）
  • 日本: 売上 25,212（+3.5%）、営業利益 1,534（+29.9%）｜売上構成比 約56%
  • 欧米: 売上 12,653（+17.9%）、営業利益 83（-53.7%）｜売上構成比 約28%
  • アジア: 売上 6,892（-19.3%）、営業利益 875（-24.9%）｜売上構成比 約15%
• 事業（部門）別売上高（カッコ内は前年比）
  • ワイヤーハーネス: 31,755（+4.4%）
  • ハーネス加工用機械・部品: 6,823（+3.5%）
  • 電線: 3,313（+1.0%）
  • 新エネルギー: 2,865（-14.5%）
  • 環境関連売上合計: 4,868
• キャッシュ・フロー（連結、百万円）
  • 営業CF: +4,449
  • 投資CF: -1,022（有形固定資産取得 -963 等）
  • 財務CF: -2,511

業績の背景分析

• 業績概要・トピックス
  • 半導体等の部品供給改善によりサプライチェーンが改善。上期は自動車・産業機器向け需要が想定超で推移。
  • 下期は受注残の解消、顧客の在庫調整、中国市場の低迷が顕在化。為替（ペソ高）やメキシコ工場での材料調達遅れによる生産性悪化が利益を圧迫。
• 増減要因
  • 売上増: 北米の自動車需要回復、欧州の空調用ハーネス好調、為替寄与。
  • 売上減/利益圧迫: 中国市場の低迷、在庫調整、メキシコ工場の生産性低下、為替影響（ペソ高）、照明・一部従来型製品の需要低迷。
  • コスト対応: 原価低減、物流費削減、材料価格上昇分の製品価格改定を継続実施。
• 競争環境
  • 北米自動車関連需要は回復基調。欧州空調向けは堅調。中国関連は弱含み。
• リスク要因
  • 為替変動（特にメキシコペソ）、中国市場の需要低迷の継続、顧客在庫調整、材料調達遅延・サプライチェーン混乱、資材価格変動、規制動向（環境関連）。

戦略と施策

• 現在の戦略
  • 成長分野（環境/自動車/産業機器/情報通信）での新規受注・製品開発を推進。
  • 生産体制強化・AI検査導入等による品質・生産性向上。
  • 事業基盤強化（業務プロセス改革、IT基盤整備、拠点再編・本社移転）。
• 進行中の施策・進捗
  • E&E-Solution システムの脱炭素先行地域への納入開始。
  • グローバルで空調機器用ワイヤーハーネスの受注・納入拡大。
  • EVバッテリー用自動車部品の納入拡大。
  • 国内生産拠点拡充（関東・山陰）、AI画像認識検査装置による検査自動化。
  • 本社移転プロジェクト「ORB24」推進（2024年5月移転予定）、現本社ビル（本館・別館）の売却決定。
• セグメント別施策・状況
  • 日本: 環境関連の新規開拓、物流費削減、価格改定で収益性改善。
  • 欧米: 価格改定を継続する一方、ペソ高とメキシコ材料調達遅延が利益を抑制。
  • アジア: 中国需要低迷の影響が継続、需要調整に対応。
• 設備投資（2023年度、計963百万円）
  • 建物: 北米子会社メキシコ工場（賃貸から購入）305百万円。
  • 生産設備: 日本子会社の電線製造設備 137、 中国子会社のハーネス加工用機械・部品製造設備 71、日本子会社同設備 70 など。

将来予測と見通し

• 2024年12月期 業績予想（連結、百万円）
  • 売上高 46,000、営業利益 2,500、経常利益 2,500、親会社株主に帰属する当期純利益 3,000
• 製品別売上予想（百万円）
  • ワイヤーハーネス 32,600、ハーネス加工用機械・部品 7,000、電線 3,500、新エネルギー 2,900（合計 46,000）
• マクロ・市場要因
  • 中国市場の低迷は一定期間継続懸念。
  • 為替（特にペソ）、原材料価格、金利・景気動向、顧客の在庫/生産調整が影響し得る。

配当と株主還元

• 配当実績/予想
  • 2023年12月期 実績: 中間14円、期末27円、年間41円
  • 2024年12月期 予想: 中間40円（内訳: 普通20円＋特別20円）、期末22円、年間62円
• 特別配当
  • 2024年中間に特別配当20円を予定（本社ビル売却等の一時益見込みが背景）。

製品やサービス

• 製品
  • ワイヤーハーネス（自動車、産業機器、白物家電、照明、事務機器向け）
  • 2023年度主要内訳（百万円/前年比）
  • 自動車用 9,133（+23.9%）
  • 産業機器用 7,353（+3.4%）
  • 白物家電用 4,268（+11.4%）
  • 照明用 1,846（減少）
  • 事務機器用 1,348（減少）
  • ハーネス加工用機械・部品、電線、新エネルギー関連システム（E&E-Solution など）
• サービス・提供エリア
  • 日本、欧米、アジアのグローバル供給体制

重要な注記

• リスク要因（特記事項）
  • 中国市場の需要低迷、為替変動（ペソなど）、材料価格/調達、サプライチェーン、規制変更 等。
• その他
  • 2024年5月に本社移転予定。
  • 免責: 将来予想は経済・社会情勢等により実績と異なる可能性がある（資料注記）。

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