京阪神ビルディング(8818)企業分析レポート
注:本資料は提供データに基づく客観的な情報整理です。投資判断や助言は行いません。不明項目は記載を省略しています。
1. 企業情報
- 概要:オフィスビル、データセンタービル、商業施設・物流倉庫、ウインズ(場外馬券売場)等の賃貸を行う不動産会社。建物管理サービスも提供。大阪の保有比率が高いが、首都圏も拡大中。1948年設立。本社:大阪市中央区。
- 事業区分:連結単一セグメント(土地建物賃貸)100%(2026年3月期想定)
- 上場市場:東証プライム
- 従業員:64人
2. 業界のポジションと市場シェア
- 位置付け:関西地盤の賃貸不動産保有・運営会社。データセンタービルの比率が高まっており、同領域の設備・保守ノウハウを強みとして強調。
- 競争優位性(示唆)
- データセンター:防災・電源・セキュリティに関する運用・保守の蓄積。
- ポートフォリオ:ウインズ等の固定賃料資産が賃料ボラティリティの低減に寄与。
- 稼働:開示では高稼働を維持(具体数値は未開示)。
- 課題・リスク
- オフィス:都心再開発による新規供給増で賃料・空室率の競争激化の可能性。
- マクロ・金利:金利上昇による調達コスト増、建設コスト上昇。
- エネルギー:電力費の上昇(データセンターでのコスト増として言及)。
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方針:長期経営計画に沿い、将来成長に向けた新規投資を継続。既存資産の予防保全・省エネ化等で資産価値向上。
- 重点施策(短信等の要点)
- データセンタービルの拡大・本契約化の進展に伴う賃料収入の伸長。
- 既存物件の保全・省エネ投資による競争力維持。
- 新規投資(商業・物流含む)の機会探索。
- 通期見通し(2026年3月期会社予想)
- 売上高 2,000億円(注:単位は百万円表示のため20,000百万円=約200億円)
- 営業利益 55億円、経常利益 53億円、純利益 42億円、EPS 86.32円
- 第1四半期の進捗は計画線上と説明。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:安定的な賃料収入(定期・固定賃料中心)。データセンターの継続需要がポジティブ要因。
- レジリエンス:ウインズ等の固定賃料は需要変動の影響を受けにくい構造。
- 感応度:金利動向(利払い増)、エネルギーコスト増、オフィス新規供給に伴う賃料競争に留意。
- 財務耐性:自己資本比率43.1%(6/30時点44.9%)、D/E(総負債/資本)約102%。EBIT/利息費用カバレッジは約11倍(概算)。
5. 技術革新と主力製品(不動産)
- 主力アセットと特徴(2026年3月期1Q 事業部門売上構成)
- データセンタービル:53.8%(2,697百万円)— 本契約化進展で賃料増。
- オフィスビル:22.8%(1,144百万円)— 空室率改善が寄与。
- ウインズ:16.6%(832百万円)— 固定賃料で安定。
- 商業・物流等:6.8%(340百万円)— 新規取得(小牧物流)の寄与。
- 技術・運用面:データセンターの防災・電源二重化、セキュリティ、保守運用ノウハウに強み。省エネ改修にも取り組み。
6. 株価の評価(バリュエーションの参照)
- 株価:1,569円
- 会社予想EPS:86.46円(短信開示86.32円)、実績LTM EPS:89.75円
- PER:会社予想ベース約18.15倍(LTMベース約17.5倍)
- BPS(実績):1,580.51円 → PBR:約0.99倍
- 配当利回り(会社予想):2.55%(年40円)
- 同業平均との比較(参考)
- 業界平均PER:13.6倍 → EPS(86.46円)単純適用の参考株価:約1,177円
- 業界平均PBR:1.6倍 → BPS(1,580.51円)単純適用の参考株価:約2,529円
- 注:単純比較は資産構成、成長性、リスクプロファイル等の差異を反映しません。
7. テクニカル分析(参考)
- 52週レンジ:1,202~1,710円(現在1,569円:レンジ上半分、年初来高値1,653円は下回る)
- 移動平均:50日線1,552.86円、200日線1,522.56円(株価は両線上)
- 直近10日:徐々に下落基調(8/21の1,621円終値→1,569円)。出来高は3カ月平均(約69千株)を下回る日が多い。
- 信用動向:信用買残158千株、売残40.6千株、信用倍率3.89倍。売残は前週比増(+10,200株)。
8. 財務諸表分析
- 売上高推移(連結、百万円)
- 2022/3: 17,816 → 2023/3: 18,879 → 2024/3: 19,311 → 2025/3: 19,585(過去12か月/2025期実績で約196億円)
- 利益
- 営業利益:51~54億円レンジで安定(2025/3は49.8億円)
- 当期純利益:2022/3 51.7億円 → 2023/3 41.9億円 → 2024/3 37.9億円 → 2025/3 43.9億円
- 営業利益率:通期約25%(会社公表の過去12か月営業利益率指標は29.5%)、1Q(2026/3期)約29.5%
- 純利益率(過去12か月):約22.2%
- コスト構造
- 減価償却費:約38.9億円/年、EBITDA:約108.2億円(表データベース)
- 利息費用:6.26億円/年(増加基調)
- ROE/資本効率
- ROE(実績):5.81%(会社開示)
- ROA(概算):純利益約43.9億円 / 総資産約1,713億円 ≒ 2.6%(粗い概算)
- バランスシート・流動性
- 総資産:1,713億円(6/30)
- 現預金:63.7億円、有利子負債:約786.5億円(社債5,000、長期借入2,241、短期借入623〈いずれも百万円〉)
- 自己資本比率:43.1%(6/30時点44.9%)
- 流動比率:0.79(100%未満)
- キャッシュフロー:四半期CFは未作成(短信)。現預金は前期末から減少。
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績・予想:年40円(中間20円・期末20円)— 2026年3月期予想据え置き
- 予想配当性向:44.6%(LTM EPSベース換算に整合)
- 自己株式:0.5%(取得の有無は記載なし)
- 5年平均配当利回り:2.41%(現在2.55%)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:52週変化率 -1.69%。直近は弱含みの推移だが、移動平均線上を維持。
- ボラティリティ:β(5年・月次)0.27と低水準。
- 流動性:直近10日平均出来高約5.0万株、3カ月平均約6.9万株。
- 保有構成:インサイダー31.84%、機関28.17%、浮動株25.82百万株。
11. 総評(要点の整理)
- 収益構造:賃貸単一セグメントながら、データセンター比率の高まりにより成長寄与が見られる一方、電力費等のコスト上昇や金利上昇の影響は確認される。
- 財務・効率:高い営業利益率と安定的なEBITDAに対して、D/E約1倍、流動比率100%未満など負債・流動性面は継続ウォッチ項目。利息負担は現状、利益で十分カバー。
- バリュエーション:PBRは約1倍、PERは会社予想で約18倍。業界平均(PER 13.6倍、PBR 1.6倍)との単純比較では指標間で見方が分かれるため、資産構成・成長投資(特にデータセンター)や地域ポートフォリオの特性を踏まえた評価が必要。
- 需給・テクニカル:株価は52週レンジの上半分で推移、直近は緩やかな調整。信用売残増加など短期需給の変化に留意。
- 見通し:会社計画は1Q時点で進捗良好との説明。オフィス供給増、金利・エネルギー価格動向が主な外部要因。
参考イベント
– 2025/7/28–8/1:決算発表ウィンドウ
– 2025/9/29:配当権利落ち予定日(Ex-Dividend)
出所:提供の各種指標、財務データ、決算短信サマリ等に基づく。
企業情報
銘柄コード | 8818 |
企業名 | 京阪神ビルディング |
URL | http://www.keihanshin.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
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証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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