1. 企業情報
- 概要:消防車両(はしご車、ポンプ車等)で国内最大手。防災(消火器・消火設備)、産業機械(シュレッダ等)、環境車両(塵芥車・バキューム車等)を展開。保守・アフターサービスも提供。
- 事業セグメント(売上構成の目安):消防車輌59%、防災24%、産業機械6%、環境車輌11%(括弧内の利益率表示は資料により異なるため詳細は割愛)
- 特徴:消防車国内シェア約6割。防災機器、衛生・塵芥車でも高シェア。設計~製造~保守まで一貫体制。
- グローバル:海外売上比率22%(2025/3期)
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:消防車で国内トップシェア(約60%)。自治体向け調達や官需の比重が高く、認証・技術・保守体制が参入障壁。
- 競争優位性:
- 製品ラインアップの広さ(消防車両~防災機器~環境車両)
- 大型案件対応力と受注残の厚み(1Q受注残9,582億円、前期末比+11.8%)
- アフターサービス網
- 課題:
- 原材料・部材価格や為替の変動
- 自治体予算や政策動向による需要変動
- 特装車の電動化・安全規制対応など技術要件の高度化
3. 経営戦略と重点分野
- 中期計画:「Morita Reborn 2025」(短信で最終年度と記載)。通期業績予想は据え置き。
- 通期会社予想(2026/3期、4/25公表の据え置き)
- 売上高:1,150億円(+2.9%)
- 営業利益:138億円(+0.5%)
- 経常利益:143億円(+4.0%)
- 親会社純利益:95億円(+0.3%)
- 予想EPS:225.85円
- 重点領域(開示から読み取れる範囲):
- 消防・防災の収益力強化(製品ミックス最適化、コスト管理)
- 受注残の着実な消化と生産能力の安定運用
- アフターサービス・メンテナンスの強化
- 産業機械・環境車輌の収益性維持
(注)施策の個別KPIは短信に詳細記載なし。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益源:大型車両の案件収益+保守・点検・部品の継続収益。官需中心で需要が比較的安定。
- 受注残:9,582億円と厚く、短中期の売上可視性を高める要素。
- 変化対応:材料価格・為替・規制対応への価格転嫁や設計最適化が重要。環境規制・電動化、少子高齢化に伴う防災需要の質的変化への対応力が論点。
5. 技術革新と主力製品
- 主力:はしご車・ポンプ車、消火器・消火設備、環境車(塵芥車等)、産業用シュレッダ・プレス等。
- 技術動向:高所作業・消火技術、CAFS(水泡消火)、軽量化・安全機能、遠隔監視・保守効率化など。特装車の電動化・省力化やテレマティクスの活用が業界トレンド。
- 収益牽引(1Qセグメント利益比):防災が約72%、次いで産業機械約13%、消防車輌約8%、環境車輌約7%。
6. 株価の評価(9/5終値:2,300円)
- 時価総額:1,079億円
- 会社予想PER:10.34倍(EPS 222.33円ベース)
- 実績PBR:1.02倍(BPS 2,244.06円)
- 配当利回り(会社予想):2.52%(年58円)
- 業界平均との比較(参考):PER 13.3倍、PBR 0.8倍
- 同社はPERで業界平均を下回り、PBRは平均を上回る水準。
- その他倍率(参考):
- PSR:約0.97倍(売上1,117億円ベース)
- 補足:短信ベースの通期予想EPSは225.85円。負債詳細が不足のためEV/EBITDAは算出不可。
7. テクニカル分析
- 現在値は50日線(2,224円)・200日線(2,131円)を上回り、上昇トレンド基調。
- 年初来高値2,362円に接近(約2.6%下)。年初来安値1,752円とのレンジでは高値圏寄り。
- 直近10日:2,200円台前半から2,300円台に切り上げ。9/3に一時2,345円まで上昇後に押し、足元は2,300円近辺で推移。
- 出来高:直近10日平均約5.9万株、3カ月平均約6.2万株と同程度。
- 信用動向:買い残4.94万株、倍率26.0倍(前週比買い残増)。個人投資家の関心はやや強めの傾向。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益(通期推移)
- 売上高:836億(2022)→813億(2023)→952億(2024)→1,117億円(2025)
- 営業利益:81億→51億→95億→137億円
- 親会社純利益:53億→40億→60億→95億円
- 収益性(マージン)
- 粗利率:26.4%(2022)→23.8%(2023)→26.4%(2024)→27.3%(2025)
- 営業利益率:9.7%→6.3%→9.9%→12.3%
- 純利益率:6.4%→4.9%→6.3%→約8.5%
- 効率・安全性
- ROE:実績10.13%
- ROA:実績6.29%
- 自己資本比率:67.3%(2025/3末)→69.6%(2025/6末)
- 流動比率:2.63(2025/6末)
- 現金等:308億円(2025/6末)
- キャッシュフロー(LTM/1Q)
- 営業CF:118億円(LTM)/1Qは+24.9億円
- 投資CF:-3.26億円(1Q)
- 財務CF:-14.6億円(1Q、主に配当)
- 1Q(2026/3期)
- 売上:182.6億円(前年比-1.9%)
- 営業利益:13.8億円(-3.8%)
- 当期純利益:7.7億円(-22.4%)
- 受注高:428.6億円(+0.2%)、受注残:958.2億円(+11.8%)
- 生産高:246.7億円(+17.7%)
9. 株主還元と配当方針
- 配当:年58円(会社予想、前期実績58円)
- 予想配当性向:約26.7%
- 期末基準日:権利落ち予定日 2025/9/29(会社カレンダー)
- 自己株式:発行済の約8.9%を保有(過去の自己株取得や持株会等の影響)。新規の自己株買い方針は資料上不明。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム:移動平均線上方で推移し、年初来高値圏に接近。短期は上昇の勢いが継続した後に持ち合い気味。
- 投資家関心:信用買い残が増加。ベータ0.02と市場連動性は低い傾向。
- 影響要因:
- 受注残の推移と消化ペース
- 原材料・為替動向
- 自治体予算・防災関連需要
- 決算発表(次回予定:2025/10/30)と配当権利取り(9/29)
11. 総評
- 消防車での高シェアと防災・環境・産機を含む総合力、保守サービスにより安定性が確認できる構造。受注残の増加は売上の可視性を高める要素。
- 収益性は改善傾向(営業利益率12%台、ROE約10%)。財務は自己資本比率・流動比率ともに健全水準。
- バリュエーションは予想PER約10倍、PBR約1.0倍。業界平均と比較するとPERは抑え目、PBRは同程度~やや上回る水準。
- テクニカルでは年初来高値圏で推移し、移動平均上方。短期需給は信用買い残増加の影響がある。
- リスクは原材料・為替、政策・予算動向、技術要件の高度化等。短信では通期予想を据え置き。
(注)本資料は開示情報の要点整理です。投資判断は行いません。最新の有価証券報告書、決算短信、IR資料等をご確認ください。
企業情報
銘柄コード | 6455 |
企業名 | モリタホールディングス |
URL | http://www.morita119.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
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