エスリード(8877)企業分析レポート(プライム・不動産業)
本資料は公開情報に基づく客観的な情報整理であり、投資判断を行うものではありません。
1. 企業情報
- 概要: 近畿圏(大阪)を中心に、ファミリー・都市型分譲マンションを企画開発・販売。戸建分譲、リフォーム、管理、賃貸、建物保全、清掃、宿泊運営、電力供給、買取再販、デジタルマーケティング等まで垂直統合で展開。
- 特徴: 森トラストの連結子会社。大阪での販売戸数は首位級。引渡基準で収益計上。
- 事業構成(2025/3期 連結): 不動産販売 69%(営業利益率目安 約17%)、その他 31%(同 約14%)
- 基本データ: 従業員419名、平均年齢33.7歳、平均年収871万円。所在地:大阪市福島区。代表取締役社長:荒牧杉夫。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション: 近畿圏での供給戸数はトップクラス。森トラスト系の土地情報・信用力を背景に、用地取得から販売・管理まで一気通貫。
- 競争優位性
- 近畿圏に特化した用地目利き・商品規格の蓄積
- グループ内の管理・保全・リフォーム等によるバリューチェーン内製化
- 投資家(国内外)向け販売チャネル
- 課題
- 建築コスト・地価高止まり、金利動向の影響
- 引渡時期の偏在による四半期業績の振れ
- 在庫回転・借入金利負担の管理
(定量的な市場シェア比率は開示情報に無し)
3. 経営戦略と重点分野
- ビジョン/方針(短信要旨)
- マンション専業から事業領域を拡大(賃貸・管理、リフォーム、宿泊、電力供給、買取再販、海外開発・物流等)
- 個人・法人・国内外機関投資家向けの販売を推進
- 引渡スケジュール管理による業績安定化を志向
- 2026年3月期 通期計画(変更なし)
- 売上高 1,100億円、営業利益 180億円、経常利益 160億円、当期純利益 107億円、EPS 693.48円
- 上期(2Q累計)計画:売上 600億円、営業利益 110億円
- 重点分野
- 近畿圏の分譲マンション開発の継続
- 賃貸・管理、リフォーム等の安定収益領域の拡大
- 投資家向け商品や周辺サービス(電力・清掃・保全)の付加価値化
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: 用地取得→企画開発→分譲(引渡時計上)。管理・賃貸・保全・リフォーム等はストック型収益の補完。
- 強み: 高い流動比率(約4.72倍)、グループ一体の供給体制、顧客基盤の多様化。
- 留意点: 借入依存度(D/E約199%)と金利負担の上昇、原価上昇の価格転嫁、引渡時期の偏在リスク。
5. 技術革新と主力製品
- 主力: 都市・ファミリー型分譲マンション「エスリード」シリーズ。
- 取り組みの例
- デジタルマーケティング活用
- 大規模修繕/リニューアル・リノベーションの内製化
- 高圧電力供給契約などマンション付帯サービスの拡充
- 独自性: 開発~販売~管理・保全~生活関連サービスまでの一体運営による継続的な付加価値提供。
6. 株価の評価(2025-09-05終値 5,290円)
- 予想PER: 7.63倍(株価/予想EPS 693.48円)
- 実績(LTM)PER: 約8.75倍(株価/604.65円)
- PBR: 約1.09倍(株価/実績BPS 4,856.75円)
- 配当利回り(予想): 約3.97%(210円)
- 配当性向(予想): 約30.6%
- 参考水準: 業界平均 PER 13.6倍、PBR 1.6倍(比較すると指標水準は相対的に低い)
- 最低購入代金: 529,000円(単元100株)
7. テクニカル分析
- トレンド位置: 現在値 5,290円は
- 50日移動平均(約4,879円)および200日(約4,507円)を上回る
- 52週高値 5,420円に接近、52週安値 3,500円からは上方
- 直近10日: 5,090→5,290円と戻り基調。出来高は3カ月平均(約21千株)比でやや控えめ~同程度。
- 信用動向: 信用倍率 4.22倍、買残は前週比微減(-200株)。
(価格水準・モメンタムは統計的事実の記載であり、将来の株価を示唆するものではありません)
8. 財務諸表分析
- 通期推移(連結、単位:百万円)
- 売上高: 2022/3 74,598 → 2023/3 79,914 → 2024/3 80,287 → 2025/3 94,766
- 営業利益: 8,660 → 9,481 → 11,631 → 14,548
- 親会社純利益: 5,429 → 6,147 → 7,518 → 9,331
- 粗利率: 2025/3 約25.1%、営業利益率 約15.4%、純利益率 約9.8%
- 直近四半期(2026/3期 1Q)
- 売上 307.1億円(前年比 -25.1%)、営業利益 53.9億円(-35.4%)、純利益 30.1億円(-40.9%)
- 背景: 引渡時期の偏在による一時的減少(会社説明)
- 資本効率・安全性
- ROE(実績): 13.3%、ROA(LTM): 約3.66%
- 自己資本比率: 約32.4%(2025/3末)、1Q末 32.2%
- 流動比率: 約4.72倍(1Q末)
- 資金調達・金利
- 現金預金 約309億円、総借入金 約1,493億円(1Q末)
- 金利負担増: 受取利息に対し支払利息が増加(2025/3期の支払利息約9.96億円、前期約5.19億円)
- セグメント(2026/3期 1Q)
- 売上: 不動産販売 234.9億円、その他 72.3億円
- セグメント利益(営業ベース): 不動産販売 42.5億円、その他 14.3億円
(四半期はプロジェクト引渡時期で変動が大きく、単純な期比較には注意が必要)
9. 株主還元と配当方針
- 配当実績/予想: 2025/3期 年間185円(中間85・期末100)→ 2026/3期 予想 年間210円(中間105・期末105)
- 予想配当性向: 約30.6%
- 自己株式: 約3.6万株(発行済の約0.23%)。大規模な自己株買いの開示は直近資料に記載なし。
- 権利落ち予定: 2025-09-29(予定)
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落: +15.88%
- ボラティリティ: β(5年)0.39と低位
- 保有構造: インサイダー保有 56.24%(親会社 森トラスト 53.6%)、機関投資家保有 6.28%、フロート約665万株
- 需給面: 流通株式が相対的に少なく、出来高は2~3万株/日程度が多い
- 価格ドライバー(一般論)
- プロジェクトの引渡進捗・期ズレ
- 地価・建設コスト・販売単価
- 金利・金融環境
- 政策や税制、投資家需要(個人/機関、国内外)
11. 総評(要点整理)
- 近畿圏に根差した分譲マンション開発に強みがあり、管理・リフォーム等の周辺事業でストック型収益を補完。森トラストグループの後ろ盾と垂直統合が特徴。
- 2025/3期は増収増益で収益性も改善。一方、2026/3期1Qは引渡偏在で減収減益となるなど、四半期の振れがある点は同業特性として留意。
- 財務は流動性が厚く自己資本比率も3割超。借入依存度は業態上高めで、金利負担の増加が損益に与える影響管理が重要。
- バリュエーションは、予想PER・PBRともに業界平均と比較して低水準。株価は移動平均線上方で52週高値圏に位置。
- 配当は増配計画(年間210円)で、予想利回りは約4%。自己株は小規模。親会社の持株比率が高く、流動性は相対的に限定的。
(注)本資料は提供データに基づく事実関係の整理です。将来見通しは各社開示に依存し、実際の結果は経済環境や事業進捗等により変動します。
企業情報
銘柄コード | 8877 |
企業名 | エスリード |
URL | https://www.eslead.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
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