2024年度(2025年3月期)通期決算説明資料
決算説明(要約) — 大日本塗料株式会社(東証プライム:4611)
(資料日:2025年5月22日)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:大日本塗料株式会社(DNT)
- 主要事業分野:塗料事業(国内塗料、海外塗料)、照明機器(LED、UV、蛍光ランプ等)、インク/分散/ナノコート材、蛍光色材ほか
- 説明会情報
- 開催日時:2025年5月22日(資料表題日)
- 説明会形式:–(資料はプレゼン形式で提供)
- 参加対象:投資家、株主向け(IR向け説明)
- 説明者
- 発表者(役職):–(資料中に氏名の明示なし)
- 発言概要:FY24(2024年度)実績の総括、FY25(2025年度)業績予想、2026中期経営計画の進捗/施策、神東塗料の連結化影響、株主還元方針などを説明
- 報告期間、提出等
- 対象会計期間:FY24(2024年度実績)およびFY25(2025年度予想)
- 決算短信(FY25予想等)公表日:2025年5月15日(資料中の参照)
- 配当支払開始予定日:–(支払開始日は資料に明示なし)
- セグメント(名称と概要)
- 国内塗料:一般用分野、工業用分野、インク/分散/他、子会社調整等
- 海外塗料:東南アジア、メキシコ、中国などの地域別事業
- 照明機器:LED、UV、蛍光ランプ/施工等
- 蛍光色材・その他:蛍光色材ほか
業績サマリー(FY24 実績・FY25 予想)
- 主要指標(FY24 実績)
- 売上高:72,511 百万円(前期比 +0.8%)
- 営業利益:4,716 百万円(前期比 △3.8%)
- 経常利益:5,199 百万円(連結損益表)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:9,437 百万円(前期比 +105.1%)
- 注:FY24では神東塗料の連結処理に伴う「負ののれん発生益」を計上している点が純利益増加の主因
- 1株当たり利益(EPS):331.40 円(FY24)
- NOPAT-ROE:5.3%(FY24)
- ROE:15.2%(FY24)
- 配当(予定):1株当たり 49 円(FY24)
- 主要指標(FY25 予想)
- 売上高:92,000 百万円(FY24比 +26.9%、実質ベース(神東除く) +2.1%)
- 営業利益:5,000 百万円(FY24比 +6.0%、実質ベース +3.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:3,400 百万円(FY24比 △64.0%、実質ベース △22.0%)
- NOPAT-ROE:5.3%
- ROE:5.2%
- 配当予想:1株当たり 58 円(FY25)
- 中期経営計画(2026中計)に対する進捗・達成率
- 2026中計(目標):売上高 80,000 百万円、営業利益 8,000 百万円、NOPAT-ROE 8.0%
- FY24実績ベースでは売上は中計レンジに向け射程圏内(神東連結で底上げ)が見込まれるが、収益率改善(営業利益率向上)には追加施策が必要と明記
- NOPAT-ROE(5.3%)は中計目標の8.0%に対し未達
- セグメント別主要数値(FY24 実績)
- 国内塗料:売上高 50,921 百万円、営業利益 1,968 百万円(営業利益率 3.9%)
- 内訳例:一般用 20,644 / 工業用 18,450 / インク・分散等 4,245(百万円)
- 海外塗料:売上高 8,133 百万円、営業利益 238 百万円(営業利益率 2.9%)
- 地域別(FY24):東南アジア 5,352 / メキシコ 1,807 / 中国 972(百万円)
- 照明機器:売上高 10,418 百万円、営業利益 2,063 百万円(営業利益率 19.8%)
- 内訳(FY24):LED 7,692 / UV 1,025 / 蛍光ランプ・施工等 1,700(百万円)
- 蛍光色材:売上高 1,158 百万円、営業利益 59 百万円
業績の背景分析
- 業績ハイライト(FY24)
- 売上:国内塗料・海外塗料で数量が伸び悩む一方、照明(特にLED)は需要好調で増収
- 営業利益:国内塗料での原材料高、人件費、基幹システム更新費用、海外塗料の収益率低下等により減益
- 当期純利益:神東塗料連結化に伴う負ののれん発生益や政策保有株式の売却等の影響で大幅増益(特別要因)
- 増減要因(主な点)
- 価格是正効果は進んだが、国内の「不適切行為問題」による販売不振(構造物用塗料中心)で数量が伸び悩む
- 原材料(国産ナフサ、亜鉛等)は高止まり(FY24平均で前期比上昇)。足元ではやや下落基調
- 海外(東南アジア、中国)は日系自動車メーカーの低迷や建材需要減で減収、メキシコのみ増収
- 照明機器(LED)はインバウンド回復や再開発で需要堅調、単価改善も進む
- 一過性費用:基幹システム更新費用、人件費の増加、新本社移転に伴う減価償却等
- 競争環境・優位性
- 価格改定(是正)や製品ライン(ナノコート、ライフサイエンス向け製品など)で差別化を図る取り組み
- 照明機器は高収益分野として積極投資を実施
- 神東塗料の連結化により規模と調達力の底上げが期待されるが、シナジー(収益拡大)の実現は進行中
- リスク要因(外部)
- 為替・原材料価格の変動(ナフサ、亜鉛等)
- 米国の関税政策(特にメキシコ事業への影響)、サプライチェーン問題
- 規制変更や品質問題(不適切行為問題の影響継続)
- 神東塗料連結化に伴う統合作業、期待シナジーの実現タイミング
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画の骨子)
- 付加価値の高い製品へのシフト(照明機器・ライフサイエンス・ナノコート等)
- 生産性向上/事業構造の抜本改善(外部リソース活用、DX・設備刷新)
- 神東塗料の連結化を活用した調達最適化・生産最適化・人材育成・成本改善
- M&Aを含む成長投資で「ビジョン2029:売上高 1,000 億円」達成を目指す(M&A前提)
- 株主還元指標としてDOE導入:2026中計期間でDOE 3.0%を基準、2029年度に5.0%到達目標
- 進行中の施策(具体例)
- 神東塗料事業提携コミッティ設置:調達/生産/人財分科会で短期・長期シナジー検討
- 技術開発:Exorapid-qIC(ライフサイエンス領域)をTOPPANと共同開発・米国展開、技術開発センター設置(照明)
- 設備投資:FY24実績で設備投資約51億円(グループ全体 FY24投資 67億円)、FY25計画では約70億円(国内工場更新、照明の工場建替え等)
- ESG/脱炭素:太陽光発電導入(海外・国内)等でScope1,2削減目標を引き上げ(FY21比でFY29に40%削減目標)
- ガバナンス強化:品質管理部門の独立、役員報酬制度改定(2025/4適用)、関係法令の総点検
- セグメント別施策と成果
- 国内塗料:品質問題の回復(販売回復)、物流効率化、工場の効率化投資
- 海外塗料:東南アジアで取引先拡大、メキシコは採算改善(低採算シンナー事業撤退)、中国は事業再編(譲渡・委託含む検討)
- 照明機器:技術開発センター・新本社設備、商業施設/ホテル向けLED拡販で収益拡大
- ライフサイエンス/ナノコート:新製品(Exorapid-qIC等)や帯電防止・熱線吸収等の機能性コーティングを育成
将来予測と見通し
- FY25(次期)業績予想(要旨)
- 売上高:92,000 百万円(神東塗料の連結効果を含む)
- 営業利益:5,000 百万円(神東による調達シナジー等を一部織り込み)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:3,400 百万円(FY24の負ののれん等の特別益消滅で減益見通し)
- 予想の根拠:国内塗料(工業用)・照明(LED)は堅調、神東連結で売上底上げ。ただし一部コスト増や一過性費用を見込む
- 中長期計画(2026中計)と達成可能性
- 中計目標(例):売上 80,000 百万円、営業利益 8,000 百万円、NOPAT-ROE 8%
- 現状:売上面は神東連結で射程圏内だが、収益率改善(営業利益率向上)については生産・調達・事業ポートフォリオの追加改善が必要
- シナジー期待:調達で数億円、製造統合等で段階的に効果発現を想定(調達:約3億/生産:約7億/その他:約5億(FY29最大到達イメージ))
- マクロ経済の影響
- 原材料(ナフサ、亜鉛等)価格動向が収益に影響
- 自動車生産の動向(特に東南アジア・中国)や米国関税政策(メキシコ事業への影響)等が業績変動要因
配当と株主還元
- 配当方針
- DOE(株主資本配当率)を株主還元指標として採用
- 2026中計期間(2024–2026)でDOE 3.0%を基準、2029年度までにDOE 5.0%到達を目標
- 自己株式取得は市場環境・資本効率を勘案して実施可
- 配当実績/予想
- FY24:1株当たり 49 円(FY23比 +14 円)
- FY25(計画):1株当たり 58 円(FY24比 +9 円)
- 会社は「3期連続増配」を予定
- 特別配当:FY24の親会社株主に帰属する当期純利益増は負ののれん発生益等の特別項目によるもので、特別配当については明示なし(特別配当の有無:–)
製品・サービス(主なもの)
- 製品
- 塗料:一般用塗料、工業用塗料(金属建材、自動車向け等)、ナノコート材(帯電防止、熱線吸収等)
- 照明機器:LED照明(商業施設・宿泊施設・オフィス向け等)、UV装置、蛍光ランプ/施工
- ライフサイエンス:Exorapid-qIC®(細胞外小胞検出用試薬キット、米国での販売展開開始)
- サービス・提供エリア
- 国内外(東南アジア、メキシコ、中国等)で製品供給および施工サービスを展開
- 協業・提携
- TOPPAN(凸版印刷)とExorapid-qICの定量測定システム共同開発
- 神東塗料の連結化(事業提携)による調達/生産面の協業
- その他、技術・生産の共同活用や外部リソースの共通化を推進
重要な注記
- 会計方針・連結影響
- FY24実績の連結PLには神東塗料の「負ののれん発生益」のみ計上され、神東の事業損益は含まれていない点に留意
- FY25予想以降は神東塗料の事業損益を含めた連結ベースでの計上を行う
- 資料中で「実質ベース」と表記される数値は神東塗料の新規連結影響を除外した数値
- リスク・注意点(資料内の将来見通しに関する注意)
- 本資料の将来予想は会社の目標・予測に基づくもので、確約ではない(業績は外部環境等により変動する旨が明記)
- その他(今後の重要イベント等)
- 2026中計のローリング(見直し)は事業提携コミッティでの協議を踏まえ今後検討
- 政策保有株式の縮減、設備投資(国内・海外、照明・塗料の工場更新等)および株主還元の強化を継続予定
- IR情報は同社WebおよびIRメール配信サービスで提供(資料にURL・連絡先あり)
(注)本まとめは提供資料の記載事項を整理したものであり、投資助言・勧誘を行うものではありません。不明事項には「–」を使用しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 4611 |
企業名 | 大日本塗料 |
URL | http://www.dnt.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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