現在の株価の評価
- 株価: 817.0円
- EPS（予想）: 15.30円
- PER（予想）: 53.40倍
- BPS（実績）: 3,554.96円
- PBR（実績）: 0.23倍
現在の株価（817.0円）は、PERが53.40倍と高く、業界平均PER（8.1倍）と比較しても過大評価されている可能性がある。一方で、PBRは0.23倍であり、実質的な資産価値に対しては割安感がある。
テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、年初来高値（1,292円）と年初来安値（738円）の間で推移しており、現在の株価は安値圏に近い。最近の株価は814円から828円の間で変動しており、上昇トレンドにはない。
財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 10,304,336千円
- 営業利益: 315,454千円
- 純利益: 78,910千円
- ROE: 0.40%
- 自己資本比率: 82.4%
過去数年の売上は増加傾向にあるが、営業利益は減少している。特に最近の中間期では、前年同期比で営業利益が45.1%減少しており、利益率が低下していることが懸念される。
業界のポジションと市場シェア
東部ネットワークは、ケミカルやセメント、飲料の輸送を主力とする物流企業であり、神奈川県内での競争優位性を持っている。しかし、原価高騰や輸送数量の減少が業績に影響を及ぼしている。
経営戦略と重点分野
経営陣は、物流の合理化や新たな市場開拓に注力している。特に2024年問題への対応として、効率的な物流体制の構築を目指している。
事業モデルの持続可能性
収益モデルは多岐にわたるが、原材料価格や規制環境の変化に対する適応力が求められる。特に、環境規制が厳しくなる中での対応が重要である。
技術革新と主力製品
技術開発においては、物流の効率化を図るためのITシステムの導入や自動運転技術の研究が進められている。主力製品は、飲料やセメントなどの輸送サービスである。
株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 1.84%
- 1株配当（予想）: 15.00円
- 配当性向: 103.02%
配当は安定しているが、配当性向が高いことから、利益が減少する中での配当維持が懸念される。
株価モメンタムと投資家関心
最近の株価は814円から828円の範囲で推移しており、上昇の勢いは見られない。投資家の関心は薄れている可能性がある。
総評
東部ネットワークは、安定した事業基盤を持ちながらも、最近の業績は厳しい状況にある。特に利益率の低下や原価高騰の影響が懸念される。株価は安値圏にあり、割安感がある一方で、PERは高いため、過大評価されている可能性もある。今後の経営戦略や市場環境の変化に注目が必要である。
企業情報
| 銘柄コード | 9036 |
| 企業名 | 東部ネットワーク |
| URL | http://www.tohbu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 陸運業 |
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