1. 現在の株価の評価
- 株価: 1,193.0円
- EPS（予想）: 82.00円
- PER（予想）: 14.55倍
- BPS（実績）: 1,035.73円
- PBR（実績）: 1.15倍
評価: 現在のPERは業界平均の23.2倍と比較して低く、株価はEPSに対して割安感がある。ただし、PBRも業界平均の2.3倍に対して低いため、資産面でも安定した評価がされている。
2. テクニカル分析
- 直近の株価推移: 2024年12月25日の株価は1,193円で、直近10日間の高値は1,298円、安値は1,180円。
- 評価: 現在の株価は過去の高値圏から下落しており、安値圏に近い。短期的には反発の余地がある。
3. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 43,861百万円
- 営業利益: 5,622百万円
- 純利益: 2,293百万円
- ROE（実績）: 5.85%
- 自己資本比率: 45.7%
傾向: 売上高は前年同期比で増加しているが、純利益は前年の7,574百万円から減少している。ROEは業界平均に比べて低いが、自己資本比率は健全。
4. 業界のポジションと市場シェア
- 競争優位性: マクロミルは日本国内でのマーケティングリサーチ市場での強力な地位を持ち、特にネット調査に強みがある。インテージと並ぶ首位級の企業である。
- 課題: 韓国市場での業績が減少しており、地域による収益の偏りが懸念される。
5. 経営戦略と重点分野
- ビジョン: デジタルマーケティングリサーチのリーダーとしての地位を維持し、グローバル展開を進める。
- 中期経営計画: 2026年6月期までの計画に基づき、日本事業の成長と生産性向上に注力。
6. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル: オンライン及びデジタルリサーチに特化しており、デジタル化の進展に伴い市場ニーズに適応している。
- 適応力: 新規事業の育成やサービス展開を通じて市場変化に対応。
7. 技術革新と主力製品
- 技術開発: デジタルマーケティングの技術革新に注力しており、オンライン調査の効率化を進めている。
- 主力製品: 自社開発のリサーチツールやデータ分析サービスが収益を牽引。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り: 0.00%（無配）
- 配当性向: 40.40%（過去の実績からの推測）
- 株主還元策: 現在のところ配当は無配であるが、将来的な配当再開の可能性も考えられる。
9. 株価モメンタムと投資家関心
- 直近の変動傾向: 株価は直近で上昇傾向にあり、特に出来高が高い日が続いている。投資家の関心が高まっている可能性がある。
10. 総評
マクロミルは、国内マーケティングリサーチ市場で強力な地位を持つ企業であり、デジタル化の進展に伴い収益モデルの持続可能性が高いと評価される。現在の株価はPERやPBRの観点から見ても割安感があり、今後の成長が期待される。ただし、韓国市場での業績低下や配当政策の不透明さは注意が必要な点である。
企業情報
| 銘柄コード | 3978 |
| 企業名 | マクロミル |
| URL | http://www.macromill.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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