1. 企業情報
企業名: イワブチ株式会社
概要: イワブチは日本の電力、通信、信号、放送、鉄道産業向けの電気架線用金具を製造・販売する企業です。主な事業は架線および機器用の支持部品の製造・販売で、交通信号、CATV、情報通信、配電線路関連製品も提供しています。また、建設、電気、通信、設計、監理、施設請負業務も手掛けています。さらに、災害防止無線、学校体育施設、道路標識、EV充電ステーション関連サービスなども提供しています。
設立年月日: 1950年8月4日
本社所在地: 千葉県松戸市上本郷167
代表者: 内田 秀吾（代表取締役社長）
従業員数: 419人
平均年齢: 46.0歳
平均年収: 6,350万円
2. 業界のポジションと市場シェア
市場ポジション: イワブチは電力架線用金具市場で首位であり、交通信号用金具市場ではほぼ独占的地位にあります。CATVや情報通信分野にも進出しており、これらの分野での実績を上げています。
競争優位性: 高い技術力と豊富な経験を持つことで市場での地位を確保しています。特に交通信号用金具の市場シェアは圧倒的です。
課題: 市場の変化に対応するための新技術の開発や、新たな市場への進出が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営ビジョン: イワブチは持続可能な成長を目指し、技術革新と市場ニーズの変化に対応し続けることを掲げています。
中期経営計画: 中期経営計画では、新技術の開発、新市場への進出、既存事業の強化を重点分野として挙げています。特に、EV充電ステーションや災害防止無線のサービス拡大を目指しています。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデル: イワブチは製品の販売とサービス提供を通じて収益を生み出しています。特に電力架線用金具、交通信号用金具、CATV関連製品が主要な収益源です。
市場ニーズへの適応力: 市場ニーズの変化に迅速に対応し、新技術の開発や新市場への進出を進めています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発: イワブチは技術革新に力を入れており、特に電力架線用金具や交通信号用金具の最新技術の開発に注力しています。
主力製品: 電力架線用金具、交通信号用金具、CATV関連製品が主力製品です。これらの製品は市場で高いシェアを占めています。
6. 株価の評価
EPS（予想）: 491.70円
BPS（実績）: 18,117.65円
PER（予想）: 18.63倍
株価との比較: 現在の株価9,160円に対して、PERは業界平均の11.3倍を上回っており、割高感を示しています。
7. テクニカル分析
株価推移: 直近10日間の株価は、9,110円（始値）から9,450円（高値）、8,870円（安値）まで変動しています。
高値圏か安値圏か: 50日移動平均線7,344円、200日移動平均線6,621円を上回っており、高値圏にあります。
8. 財務諸表分析
売上高: 過去12か月で12,642百万円（前年比+11.7%）
営業利益: 878百万円（前年比+128.3%）
ROE（実績）: 3.69%
自己資本比率（実績）: 75.5%
過去数年比較: 売上高、営業利益ともに着実な成長を示しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回り（予想）: 3.06%
1株配当（予想）: 280円
配当性向: 33.79%
自社株買い: 自己資本比率の維持と株価の安定化を目的とした自社株買いを実施しています。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価変動: 直近の株価は上昇傾向にあり、特に9月5日には高値9,740円を記録しています。
影響要因: 技術革新、市場ニーズの変化、競合他社との競争、市場動向などが株価に影響を与えています。
11. 総評
イワブチは技術革新と市場ニーズの変化に対応し続け、特に交通信号用金具市場で圧倒的な競争優位性を持ち、持続可能な成長を遂げています。中期経営計画では新技術の開発と新市場への進出を重点分野として掲げており、将来性は高いと見られます。ただし、株価はPERが業界平均を上回っており、割高感を示しています。テクニカル分析では高値圏にあり、投資判断には注意が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 5983 |
| 企業名 | イワブチ |
| URL | http://www.iwabuchi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
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