2026年2月期 第1四半期決算説明資料

2026年2月期 第1四半期(決算説明資料)まとめ — 株式会社ベクトル

(出典:株式会社ベクトル 2026年2月期第1四半期 決算説明資料 2025年7月15日)

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名:株式会社ベクトル(Vector Inc.)
    • 主要事業分野:PR・広告(戦略PR、SNS運用、インフルエンサーマーケティング等)、プレスリリース配信(PR TIMES)、ダイレクトマーケティング(D2C等)、HR(JOBTV、あしたのチーム等)、投資(VC・持株)
  • 説明会情報
  • 説明者
    • 発言概要(資料からの要旨)
    • 2026年2月期第1四半期は増収増益で着地。PR・広告(特にプレスリリース配信)やD2Cの主要商材(ビタブリッドジャパン等)が牽引。NewsTVや韓国事業の回復、タクシーサイネージ等が寄与。
    • 中期(「FAST COMPANY」構想):戦略PR × SNS × 縦型動画の強化、M&A/VC投資による事業領域拡大、ROE25%超・連結配当性向30%以上を基準とした株主還元方針。
  • 報告期間
    • 対象会計期間:2026年2月期 第1四半期(2026年2月期 Q1)
    • 決算説明資料作成日:2025年7月15日
  • セグメント(資料に基づく区分と概要)
    • PR・広告:戦略PR(アンティル等)、プレスリリース(PR TIMES含む)、タクシーサイネージ、インフルエンサー・SNS運用等
    • プレスリリース事業(PR TIMES):プレス配信プラットフォーム、利用企業数/配信数の増加に注力
    • ダイレクトマーケティング(D2C等):ビタブリッドジャパン等の自社商材を中心とした広告投下型事業
    • HR:JOBTV(採用マッチング動画プラットフォーム)、あしたのチーム(人事クラウド等)
    • 投資:保有株式管理・売却、ベンチャー出資・グループ内VC機能
業績サマリー(連結・第1四半期)
  • 主要指標(単位:百万円)
    • 売上高:14,802(百万円)=148.02億円(前年同期比 106.7%)
    • 売上総利益:10,051(百万円)=100.51億円(前年同期比 113.9%)
    • EBITDA:2,001(百万円)=20.01億円(前年同期比 121.1%)
    • 営業利益:1,689(百万円)=16.89億円(前年同期比 122.9%)
    • 経常利益:1,698(百万円)=16.98億円(前年同期比 121.8%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:767(百万円)=7.67億円(前年同期比 139.6%)
    • 1株当たり利益(EPS):–(資料に明記なし)
  • 進捗状況(2026年2月期通期計画に対する第1四半期実績)
    • 通期計画(百万円)と1Q末進捗率
    • 売上高:63,000 → 14,802(進捗率 23.5%)
    • 営業利益:8,500 → 1,689(進捗率 19.9%)
    • 経常利益:8,300 → 1,698(進捗率 20.5%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,000 → 767(進捗率 15.3%)
    • コメント:第1四半期は全セグメントで利益面が計画を上回り、上期・通期計画に対して利益は好調に進捗している旨記載。
  • セグメント別(第1四半期)
    • PR・広告(連結内主力セグメント)
    • 売上高:8,208(百万円)=82.08億円(前年同期比 95.0%)
    • 営業利益:1,059(百万円)=10.59億円(前年同期比 117.6%)
    • 備考:自社完結型SNS案件増加と香港撤退による減収要素がある一方、NewsTV・韓国等の回復やタクシーサイネージ等で増益。
    • 地域別:国内売上 7,459 / 海外 748(百万円)。国内営業利益 1,085 / 海外 △26(百万円)。
    • プレスリリース(PR TIMES)
    • 売上高:2,305(百万円)=23.05億円(前年同期比 119.7%)
    • 営業利益:883(百万円)=8.83億円(前年同期比 182.3%)
    • 利用企業数:112,809社、配信数:112,888件(前年同期比で大幅増)
    • ダイレクトマーケティング
    • 売上高:3,549(百万円)=35.49億円(前年同期比 136.7%)
    • 営業利益:△224(百万円)=(増収も広告・販促投資の踏み込みで減益)
    • 主要商材:ビタブリッドジャパン(広告投資により販売個数大幅増)
    • HR(合算)
    • 売上高(HR全体):737(百万円)、営業利益 △13(百万円)
    • JOBTV:売上 222(百万円)、営業利益 △29(百万円)— 登録者増で増収だが一部投資負担
    • あしたのチーム:売上 514(百万円)、営業利益 16(百万円)
    • 投資
    • 売上高:66(百万円)、営業利益 △15(百万円) — 保有株式一部売却で増収、一方で評価損計上
業績の背景分析
  • 業績ハイライト
    • 第1四半期は連結で増収増益(売上高+6.7%、営業利益+22.9%等)。過去最高の四半期売上高・営業利益を更新。
    • プレスリリース(PR TIMES)の利用企業数・配信数が大きく増加し、同事業は四半期ベースで過去最高を更新。
    • PR・広告部門ではNewsTVや韓国事業の回復、タクシーサイネージの好調が利益改善に寄与。
    • ダイレクトマーケティング(D2C)はビタブリッドジャパンの広告投下が奏功し売上増、ただし販促投資で営業利益は計画どおり減益。
  • 増減要因(主な寄与)
    • プラス要因:
    • PR TIMESの利用拡大(利用企業数112,809社、配信数112,888件)。
    • NewsTVや韓国事業の回復、タクシーサイネージ等のメディア事業の拡大。
    • D2C商材(ビタブリッドジャパン)の広告投下による販売拡大。
    • マイナス要因:
    • PR・広告の一部で他社商材を取り込まない自社完結型SNS運用案件の増加(粗利の影響、案件構成の変化)。
    • 香港撤退の影響で一部減収。
    • 広告・販促投資の先行投下に伴う販管費増(販売管理費は8,362百万円、前年同期比112.3%)。
  • 競争環境
    • PR・プレスリリース領域においてはPR TIMESが国内シェアNo.1、上場企業の約62%超が利用するプラットフォームとして位置付け。
    • ダイレクトマーケティングやHR(派遣メディア等)は競争が激化(派遣メディアの競合による減益の影響が資料で示唆)。
    • 資料では業界内外の市場拡大(インターネット広告・縦型動画・インフルエンサー市場の高成長)を踏まえ、縦型動画やSNSマーケティングへのシフトを重視。
  • リスク要因(資料上・示唆されている事項)
    • 広告投資の効率(広告投下先の広告効率が悪化した場合の利益性低下)。
    • 海外事業の地域リスク(例:香港撤退の影響が示されている)。
    • 投資事業での評価損や保有株式価格変動(第1四半期は評価損等を計上、一部売却)。
    • 財務面では借入金+社債が増加(第1四半期末 14,036百万円、前期末 10,514百万円)しており、資金調達・金利環境等の影響に留意する必要あり。
    • 資料の最後に将来見通しに関する一般的な不確実性(外部要因等で実際の結果が変動する旨の注記)がある。
戦略と施策
  • 現在の戦略(中期経営方針)
    • 「FAST COMPANY」構想:戦略PR × SNS × デジタル(縦型)動画 × デジタルマーケを統合し、低コストかつ効果的に「モノを広める」ワンストップ提供を目指す。
    • 中期利益計画:2026年2月期 営業利益 8,500百万円、2027年2月期 営業利益 10,000百万円。中期最終的に営業利益200億円(20,000百万円)を目指す(長期目標)。
    • 財務方針:継続的にROE25%超を目指す、連結配当性向30%以上を基準に株主還元。
    • M&A・VC(投資):縦型動画、SNS領域、デジタルマーケ強化を目的にM&Aやベンチャー投資を積極化。投資先へのPR/IR支援を組み合わせる方針(VC×PR)。
  • 進行中の施策(具体例)
    • 縦型動画関連:独自の縦型動画マーケティング施策群(プラットフォーム、制作、サブスク型インフルエンサーキャスティング、再生数課金型広告等)を展開。
    • AI/クリエイティブ:子会社のオフショア開発拠点と中国テンセントの技術を活用したAI動画生成サービス「AvaMo」を提供開始、AIタレント運用広告を展開。
    • TikTokコマース対応:2025年4月設立の株式会社ライブコマースによりTikTok Shop等の支援サービスを開始。
    • PR TIMES:機能改修・広告販促投資を継続し、通期で営業利益 3,149百万円を目標に拡大を図る。
    • タクシーサイネージ(HEADLIGHT):都内約11,500台の後部座席サイネージ展開による広告需要取り込み。
    • JOBTV:新卒支援を核に転職・採用支援・派遣事業へ横展開。登録企業・学生の拡大と大型イベント等で成長加速を目指す。
    • M&A(直近):美容・コスメ領域に強みのある株式会社gracemode(総フォロワー約180万人)を2025年4月30日に連結子会社化(取得金額 14.9億円)。
  • セグメント別施策と進捗
    • PR・広告:戦略PR(リテナー契約拡大)、SNS運用、インフルエンサー、縦型動画を統合した案件の拡大を推進。プレスリリース(PR TIMES)は利用企業数拡大施策で好調。
    • ダイレクトマーケティング:主要商材への広告投資を積極化(広告効率をモニタリングしつつ投下)。D2Cの販促投資は段階的に制御。
    • HR:あしたのチームは営業体制再構築でV字回復目標。JOBTVは新卒・中途両面でサービス・イベントで拡大。
    • 投資:保有株式の一部売却実行と有望ベンチャーへの継続投資(VC機能強化)。
将来予測と見通し
  • 2026年2月期(通期)業績予想(単位:百万円)
    • 売上高:63,000
    • 営業利益:8,500
    • 経常利益:8,300
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:5,000
    • 第1四半期実績との比較は前述の進捗率参照(売上進捗 23.5%、営業利益進捗 19.9% 等)
    • 資料上の根拠:第1四半期の好調な利益進捗および各セグメント(PR・プレスリリース等)の回復と成長施策による寄与を想定
  • 中長期計画
    • 中期(2026〜2027):営業利益 8,500(2026)→ 10,000(2027)百万円。最終的に営業利益 20,000百万円(200億円)を目指す方針。
    • 中期計画は一部前倒し/後ろ倒しの調整がある旨(資料では2025/2026期計画が1年遅れで実行されている旨の説明あり)。
  • マクロ経済の影響(資料に含意される点)
    • 広告市場・デジタル広告・縦型動画市場の高成長(資料に市場予測記載:ソーシャルメディアマーケ/縦型動画/インフルエンサー市場はCAGRで高成長を想定)を追い風と想定。
    • 金利や借入環境、海外市場の地域リスク等は業績・財務に影響する可能性(借入金増加が確認されているため資金コスト変動には留意)。
配当と株主還元
  • 配当方針(資料)
    • 連結配当性向30%以上を基準に株主還元を実施する方針(資料明示)。
    • 継続的にROE25%超を目標に経営する方針。
  • 特別配当
    • 第1四半期資料では特別配当の記載なし → なし(資料上明記なし)
製品やサービス(主な事業・プロダクト)
  • PR TIMES(プレスリリース配信)
    • 利用企業数:112,809社(2025年5月時点で11万社超、上場企業の約62%が利用)
    • 2026年2月期Q1:売上高 2,305百万円、営業利益 883百万円(四半期ベースで過去最高更新)
    • 中期目標:機能改修・広告販促投資で営業利益 3,149百万円を目指す
  • ビタブリッドジャパン(D2C)
    • 化粧品・サプリ等のD2C商材。累計販売個数(資料)や広告投資による販売伸長を記載(累計2,000万個突破等)。
    • 主力製品例:ターミナリアファースト(累計1,050万個突破)、Vitabrid Daily GABA(累計100万個を視野)
  • タクシーサイネージ(HEADLIGHT)
    • 都内後部座席約11,500台にサイネージ設置、ビジネスパーソンを中心に月間約770万人へ配信。
  • JOBTV
    • 採用マッチングの動画プラットフォーム(企業登録数1,000社超、学生登録15万人超)。新卒支援を柱に転職・採用支援等へ展開。
  • AvaMo(AIタレント動画生成サービス)
    • 子会社(オフショア)とテンセント等の技術でAI動画生成、AIタレント運用広告を開始。
  • LiveCommerce(2025年4月設立の子会社)
    • TikTok Shop(国内ローンチに合わせた支援)、越境商流、店舗運用、クリエイター支援等を提供予定。
  • その他(投資/サービス)
    • gracemode(美容・コスメ領域SNSメディア運営、連結子会社化済)、縦型動画メディア運営、ベンチャー投資・PR支援(ベンチャーTV等)
重要な注記
  • 会計方針
    • 収益認識に関する会計基準:2023年2月期より適用(資料内注記あり)。
  • 財務上の主な注記
    • 第1四半期末の連結貸借対照表:
    • 資産合計:45,750百万円(前期末比 +2,868)
    • 現預金:20,555百万円(前期末比 +3,430)
    • のれん:3,902百万円(前期末比 +925)
    • 借入金+社債:14,036百万円(前期末比 +3,522)
    • 純資産:20,859百万円(前期末比 △477)
  • リスク・注意点(資料末尾の注記)
    • 本資料は情報提供目的で作成されており、将来見通しは資料作成時点の入手可能情報に基づくもので、実際の業績が将来変動する可能性がある旨の一般注記あり。
  • その他の重要告知
    • M&A、子会社設立(ライブコマース)、主要連結化(gracemode)等の施策が進行中で、これらは業績・資本構成へ影響する可能性がある。

まとめメモ(要点)
– 第1四半期は増収増益で着地。特にプレスリリース(PR TIMES)が好調で四半期の過去最高を更新。PR領域の回復、タクシーサイネージ等のメディア事業、D2Cの販売拡大が寄与。
– ただし販管費(広告・販促費)は先行投下で増加。ダイレクトマーケは増収だが販促投資による減益となっている点は留意。
– 中期では「戦略PR × SNS × 縦型動画」を中核とする「FAST COMPANY」構想を掲げ、M&AやVC投資で事業領域拡充を進める。指標目標としてROE25%以上、配当性向30%以上を示している。
– 財務面では流動性(現預金増)と同時に有利子負債(借入金等)の増加も確認されるため、資金使途・コストに関する状況は注視が必要。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6058
企業名 ベクトル
URL http://www.vectorinc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.0)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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