2025年3月期 決算説明会
株式会社小森コーポレーション — 2025年3月期 決算説明会(まとめ)
(出所:2025年5月20日 決算説明会資料/発表スライド)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社 小森コーポレーション(KOMORI)
- 主要事業分野:枚葉オフセット印刷機、輪転機・証券印刷機、デジタル印刷機(DPS)、パッケージソリューション、印刷関連保守・部品修理、PE(印刷関連電子・薄膜・特殊印刷)など
- 代表者名:代表取締役社長(CEO) 持田 訓
- 説明会情報
- 開催日時:2025年5月20日
- 説明会形式:決算説明会(スライドを用いたプレゼンテーション)
- 参加対象:投資家向け説明会(資料は投資家・アナリスト向け)※参加対象の詳細は資料に明記なし
- 説明者(発表者と発言概要)
- 橋本 巌(最高財務責任者 CFO)
- 発表:「2025年3月期業績および次期計画」
- 概要:連結業績のまとめ、PL・地域別・品目別の受注・売上の状況、資金収支・配当方針・株主還元、中期経営計画に基づく資金配分(配当、新規戦略投資、従来設備投資)などを報告。
- 持田 訓(代表取締役社長 CEO)
- 発表:「2025年3月期 経営概況」
- 概要:第7次中期経営計画の進捗、事業別の戦略・施策、海外市場動向、主要製品/事業の進捗(オフセット、DPS、証券印刷、パッケージ、PE)を説明。
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年3月期(連結)
- セグメント(資料での区分と概要)
- 地域区分:日本/北米/欧州/中華圏/その他地域
- 品目(事業)区分:
- 枚葉機(枚葉オフセット印刷機) — 主力事業、高生産性機・環境配慮モデルを展開
- 輪転機・証券印刷機 — 大口受注、銀行券等のセキュリティ印刷を含む
- 保守・部品修理(PESP含む) — 保守・アップグレード・レトロフィット等
- DPS(デジタル印刷機)・PE(印刷技術応用製品)・その他 — デジタル印刷機(J-throne 29 等)、薄膜塗工/真空印刷等の新領域
業績サマリー
- 主要指標(単位:億円)
- 売上高:2024/3=1,043 → 2025/3=1,111 → 2026/3予想=1,245
- 営業利益:2024/3=49 → 2025/3=71 → 2026/3予想=91
- 経常利益:2024/3=68 → 2025/3=76 → 2026/3予想=89
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2024/3=46 → 2025/3=72 → 2026/3予想=64
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に明記なし)
- 前年同期比(抜粋):売上高 2025/3は前期比106%、営業利益は同145%、当期純利益は同156%
- 進捗状況(中期経営計画との比較)
- 第7次中期(2027/3目標等)との進捗:2025/3期でROE 6.3%(目標6.0%以上)を達成。営業利益率は6.4%(目標7.0%以上)。中期目標に対して一部達成・進捗中。
- 資金配分(中計):総還元性向50%目標、最低配当額40円の導入。2026/3期は総還元性向50%超を想定し株主還元強化予定。
- セグメント別(地域・品目)状況(主要数値)
- 受注高(2025/3 実績、単位:億円/合計1,309)
- 日本:323、北米:182、欧州:284、中華圏:185、その他地域:335
- 品目別受注:枚葉機 680、輪転機・証券印刷機 241、保守・部品修理 222、DPS・PE・その他 166
- 売上高(2025/3 実績、合計1,111)
- 地域別売上:日本 339、北米 92、欧州 247、中華圏 192、その他 240
- 品目別売上:枚葉機 537、輪転機・証券印刷機 180、保守・部品修理 223、DPS・PE・その他 171
- 備考:枚葉機(オフセット)が売上・受注の中心。北米・欧州での受注や証券印刷の大型受注が寄与。
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 2025/3期は受注・売上とも増収(受注1,309億円、売上1,111億円)。営業利益・純利益とも増加(営業利益71億円、当期純利益72億円)。
- 受注増の背景にはパッケージ関連や一部大型案件(証券印刷の受注等)、DPSや新機種の投入等。
- 増減要因(資料に示された主な寄与)
- 2025→2026予想の営業利益変動要因(対比):
- 事業要因(販売数量の増加等)でプラス寄与(資料:事業要因+58億円、数量差+51億円等)
- 為替差(米ドル・ユーロレート)による影響はマイナス(資料では為替差異で▲20億円想定)
- 販管費差異はマイナス(資料例:▲18億円)
- 販売価格差はプラス(例:+9億円)
- コスト面:原材料・物流・人件費高騰の影響を価格転嫁で吸収する動き
- 競争環境・競争優位性
- 競合他社比較の定量的記載は資料に無し(→ –)。ただし同社の競争優位点としては以下が強調:
- 高生産性・環境配慮型オフセット機(リスロン / LITHRONE シリーズ)
- セキュリティ印刷技術(銀行券向け設備、KGC-S拠点)
- デジタル機(J-throne 29)やパッケージ領域でのソリューション提供、グローバル拠点強化(M&Aによる現地体制)
- リスク要因(外部影響)
- 為替変動(US$/EURレートの変動)→業績に影響
- 世界各地域の景況・関税政策(例:米国の関税リスク)や中華圏の内需停滞
- 原材料・物流コスト、人件費高騰
- 地域別の政治・通貨リスク(中南米など)
- サプライチェーンや需要変動(資料内注記:業績予想は今後の要因で変動する旨の留保あり)
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画の要点)
- 第7次中期経営計画:ROE向上、営業利益率改善、事業ポートフォリオの転換(成長領域への投資)、総還元性向50%を基本とした株主還元と戦略投資の両立。
- グローバル展開:中華圏・ASEAN・インドを含む「アジア地域3拠点体制」の整備、現地M&A・現地法人設立による販売体制強化。
- 進行中の施策(具体例と進捗)
- 製品投入・販売:LITHRONE(リスロン)GXシリーズ(GX40/GX29等)、導入実績(drupa2024後で約100台導入決定)、J-throne 29の量産開始・出荷。
- 証券印刷:米国BEPからの銀行券印刷設備受注、KGC-Sを活用したセキュリティ印刷技術開発。
- パッケージ領域:KCM(Komori Chambon S.A.S.)などM&A効果によりフレキソ等の技術と米国のロータリーダイ生産拠点を獲得。
- スマートファクトリー:KGC(実証拠点)でKP-Connectを中核としたワークフロー自動化を実証、生産性2倍達成の報告。
- PE領域:真空印刷、ギャップレス印刷などの技術開発、ペロブスカイト太陽電池の薄膜塗工技術開発(2025/5/8プレスリリース)。
- セグメント別施策と成果
- オフセット:環境配慮で消費電力削減(最大18%)等の新機能を搭載した新型機が受注増に寄与。
- DPS:J-throne 29をグローバル展開、印刷速度・柔軟性を打ち出し出荷開始。
- 証券印刷:銀行券向け大型受注の獲得とPESP(保守・アップグレード)強化。
- パッケージ:KCMを通じたパッケージ専用機の受注、欧米でのロータリーダイ供給体制確立。
将来予測と見通し
- 次期業績予想(2026年3月期、単位:億円)
- 受注高:1,190(計画)
- 売上高:1,245(計画)
- 営業利益:91(計画)
- 経常利益:89(計画)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:64(計画)
- 為替想定(前提):US$ 140円、EUR 150円(平均・期末いずれも想定値として記載)
- 根拠メモ:数量増による事業要因での増益を見込みつつ、為替マイナスや販管費増を織り込んだ見通し(スライドの変動要因参照)。
- 中長期計画(第7次中期)の進捗と目標達成可能性
- ROEは目標6.0%以上を達成(2025/3で6.3%)。営業利益率は目標7%以上に向けて継続的改善を図るフェーズ。
- 資金面では、当期利益・償却費・配当・従来設備投資は概ね計画通り。新規戦略投資は選別して実行しており、キャッシュ取り崩しは発生していない旨を報告。
- マクロ経済の影響
- 地域別見通し:日本(人件費高騰・補助金活用で自動化投資増)、中華圏(内需鈍化、パッケージは堅調)、北米(デジタル機需要増、ただし関税リスク)、欧州(drupa効果や地域差)、インド・ASEANは堅調見込み。為替・関税・金利・景気動向が主要変動要因。
配当と株主還元
- 配当方針
- 第7次中計の還元政策:最低配当額40円を導入、総還元性向(配当+自己株買い等)を50%目標としつつ、戦略投資とのバランスを取る方針。
- 2026年3月期は総還元性向50%を超える配当実施を予定(当初想定より純資産が高位で推移しているため強化)。
- 配当実績(中間・期末)
- 2024年3月期:中間 15円、期末 45円、計 60円
- 2025年3月期:中間 20円、期末 48円、計 68円
- 2026年3月期予想(公表 2025/5/14):中間 35円、期末 35円、計 70円
- 特別配当:資料上に特別配当の記載なし(→ 特別配当:なし/–)
製品やサービス
- 主要製品(新製品含む)
- LITHRONE / Rislon GX シリーズ(GX40/GX29、アドバンス EXエディション) — 高生産性・環境配慮型オフセット機
- J-throne 29(デジタル印刷機) — 量産開始、最高6,000 sphを標榜
- KCM(Komori Chambon)によるパッケージ印刷・後加工機
- 銀行券・証券印刷用設備(BEP等向け受注)
- PE領域製品:真空印刷装置(SVM-6151IP2 等)、ギャップレス印刷装置(RYURONE)等
- 主要サービス・提供形態
- 保守・部品修理、アップグレード・レトロフィット、PESP(Print Engineering Service Provider)事業として保守契約強化
- システム販売への事業転換(単体機から印刷ライン・ワークフローの自動化・ソリューション提供へ)
- スマートファクトリー運用(KP-Connect 等)によるソリューション提供
- 協業・提携・M&A
- 最近のM&Aでアジア(インド・中国)やKCMなどを獲得し、フレキソ技術やロータリーダイ生産能力を拡充
- 現地法人設立:シンガポール、マレーシア、台湾 等(ASEAN拠点化)
- 産学・企業連携は示唆(PE分野での共同開発等)
重要な注記
- 会計方針の変更:資料上に特段の会計方針変更の記載なし(→ –)
- リスク要因(資料中の留意事項)
- 業績予想等は発表日時点の情報に基づくもので、今後の要因により実際の業績は予想と異なる可能性がある旨の注記あり。
- 表示は四捨五入表記のため内訳と合計が一致しない場合がある旨の注記。
- その他(今後のイベントや重要告知)
- 2025年5月8日:ペロブスカイト太陽電池の薄膜塗工技術に関するプレスリリース(PE分野の加速)
- drupa2024出展後の受注進捗(LITHRONE系等)やJ-throne 29の海外展開開始に関する情報が掲載
以上。
(注)本まとめは提供された決算説明資料に基づき要点を整理したものです。投資判断や助言を行うものではありません。情報に不明点がある項目は “–” としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 6349 |
企業名 | 小森コーポレーション |
URL | http://www.komori.com/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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