オカムラ(7994)企業分析レポート
株価: 2,456円(2025-09-26終値)
市場: 東証プライム | 時価総額: 約2,471億円 | 業種: その他製品(Business Equipment & Supplies)
1. 企業情報
- 概要
- オフィス家具、公共向け家具、セキュリティ、ヘルスケア、店舗什器(陳列棚・冷凍冷蔵ショーケース等)、物流システム(倉庫棚・マテハン・物流自動化機器)を製造・販売・施工まで一気通貫で提供。
- 販路はディーラー、ショールーム、販売拠点、小売など。首都圏に強み。
- 1945年創業、横浜本社。国内大手でコクヨと首位級。
- セグメント構成(2026/3期1Q、売上比)
- オフィス環境 約52%
- 商環境 約40%
- 物流システム 約6%
- その他 約2%
- 直近トピック
- 英国Boss Design Limitedを2025/4/1付で子会社化(海外展開強化、のれん償却15年)。
- 関西オカムラを吸収合併し生産・販売・物流の一体最適化。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション
- 国内オフィス家具で首位級。商品開発力と空間提案力に強み。店舗什器・冷ケースでも有力プレイヤー。
- 競争優位性
- 設計・製造・施工・アフターまでの垂直統合、提案力(“行きたくなるオフィス”や店舗省人化・環境配慮ソリューション)、広い製品レンジ。
- 課題
- 原材料・物流費・人件費上昇のマージン圧迫。
- 物流システムでの設計人員制約による受注抑制、前期高水準の反動。
- 海外M&Aの統合リスク、為替影響。
3. 経営戦略と重点分野
- 中期方針(開示内容の要旨)
- 海外展開強化(英Boss Design買収で欧州・プレミアムシーティング補強)。
- 物流自動化の拡大(倉庫最適化システム「Optify」発売)。
- 国内再編・生産/販売/物流の効率化。
- 賃上げ(当期一律+5.48%)を含む人材投資と開発力強化。
- 注力領域
- オフィスのリニューアル需要対応(ABW、可動・可変空間、集中ブース等)。
- 店舗省人化・省エネ(冷凍冷蔵ショーケースの高効率化等)。
- 物流の自動化・省力化(マテハン機器とソフトの組合せ)。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益源
- 物品販売(家具・什器・機器)+施工、保守・入替更新需要。オフィス・店舗の更新サイクルと、物流の省人化投資が需要を下支え。
- 適応力
- 製品から空間提案・システム化までの提供で需要変化に対応。海外M&Aで製品ポートフォリオと販路を拡充。
- リスク
- 景気循環・設備投資サイクル影響、コストインフレ、為替。人員リソース制約の一時的な供給面ボトルネック。
5. 技術革新と主力製品
- 技術・開発
- 高さ可変デスク、ポッド・パネル等の可変空間ソリューション、低消費電力の冷凍冷蔵ケース、物流自動化機器+最適化ソフト(Optify)など。
- 海外プレミアムシーティングのデザイン・ブランド補強(Boss Design)。
- 収益牽引
- オフィス環境・商環境が売上の約9割。物流システムは景気・案件の振れが大きいが中長期テーマは人手不足対応で堅調。
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 予想PER:約10.2倍(業界平均PER 14.5倍)。
- 実績PBR:約1.26倍(業界平均PBR 1.3倍前後)。
- 予想EPS:240.9円、実績BPS:1,947.7円。
- 参考計算
- 予想E/P(益回り)≒ 1/10.2 ≈ 9.8%。
- 業界平均PERを適用した単純比較値:240.9円×14.5 ≈ 3,490円(事業構成・成長率・リスク差は考慮要)。
- EV/EBITDA(概算):EV≈2,585億円、EBITDA≈292.6億円 → 約8.8倍。
- 配当
- 予想年間配当:104円、配当利回り:約4.23%(5年平均3.40%を上回る)。予想配当性向:約40%。
(注)上記は提供データに基づく機械的比較であり、投資判断を目的としない。
7. テクニカル分析
- トレンド
- 50日移動平均:2,396.9円、200日:2,131.5円。株価は両方の上方に位置。
- 年初来高値:2,492円に接近(本日高値2,456円)。高値圏。
- 出来高・モメンタム
- 本日出来高18.9万株は10日平均13.9万株を上回る。直近10日終値は2,410~2,456円のレンジで上放れ気味。
- ベータ(5年):0.19(相対的に低ボラティリティ)。
8. 財務諸表分析
- 収益・成長(LTM)
- 売上高:3,171億円、売上総利益:1,058億円(粗利率約33%)。
- 営業利益率:約4.14%、純利益率:約6.22%。
- 1Q(2026/3期):売上+3.6%YoY、営業利益-31.7%YoY(コスト高と人件費増が影響)。通期予想は据え置き(売上+4.9%、営業+12.8%)。
- 効率・収益性
- ROE:実績12.33%(LTMベース約11%)。ROA:約5.05%。
- キャッシュフロー
- 営業CF(LTM):+172億円(1Q累計も+101億円と改善、売上債権回収寄与)。
- 投資CF:-71億円(子会社取得を含む)。
- 財務安全性
- 自己資本比率:約64%、流動比率:約2.5倍。有利子負債/自己資本:約0.24倍(D/E約24%)。
- 現金同等物残高:約321億円。
9. 株主還元と配当方針
- 配当:2026/3期予想 年間104円(中間・期末各52円、記念配含む)。配当性向目安は約40%。
- 自己株式:期末自己株約597万株(比率約5.9%)。継続的な自社株買いの有無は開示情報に依拠。
- 参考:Ex-Dividend Date(権利落ち日)2025-09-29予定。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- モメンタム
- 年初来+約19%(提供指標)。50日・200日線上方で上昇基調維持、年初来高値圏で推移。
- 需給
- 信用買残3.42万株、信用倍率2.06倍。買残微増・売残減少で需給はやや改善。
- 関心材料
- 海外M&A(Boss Design)進捗、物流システムの受注回復と人員増強、原価・人件費の吸収、配当利回り水準、直近決算(次回 2025-11-05予定)。
11. 総評
- 強み
- 国内首位級の地位、提案力、幅広い製品レンジ、財務健全性の高さ。店舗省人化・物流自動化・オフィスリニューアルという構造需要。
- 留意点
- コストインフレによる利幅圧迫、物流システムの人員制約、M&A統合リスク。短期的には利益率の回復が課題。
- バリュエーション
- 予想PERは業界平均を下回り、PBRは概ね平均並み。配当利回りは過去平均を上回る水準。高値圏での推移により短期の値動きには注意が必要。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- LTM売上+3.6%YoY、通期売上予想+4.9%。M&Aと新製品(Optify)で中期拡大を志向。
- 収益性:B
- 粗利率約33%、LTM営業利益率約4%。コスト上昇で目先は圧迫、業界平均比は同水準〜やや控えめと認識。
- 財務健全性:A
- 自己資本比率約64%、流動比率2.5倍、有利子負債/自己資本約24%。現金水準も厚め。
参考データ抜粋
– 予想EPS:240.9円 | 予想PER:10.2倍
– 実績BPS:1,947.7円 | 実績PBR:1.26倍
– 予想配当:104円 | 予想配当利回り:約4.23%
– 50DMA:2,396.9円 | 200DMA:2,131.5円 | 52週高値:2,492円
– 売上(LTM):3,171億円 | 営業利益率(LTM):4.14% | ROE(実績):約12%
– 自己資本比率:64% | 流動比率:2.54 | D/E:約24%
企業情報
銘柄コード | 7994 |
企業名 | オカムラ |
URL | http://www.okamura.co.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
関連情報
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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。
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