2025年9月期 第2四半期決算説明資料

以下は、提供いただいた「株式会社イルグルム(東証グロース:3690) 2025年9月期 第2四半期決算説明資料」をもとに、個人投資家向けに整理した要約です。出典は同資料(決算説明資料)です。不明項目は「–」としています。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名:株式会社イルグルム(YRGLM Inc.)
    • 主要事業分野:マーケティングDX支援事業、コマース支援事業(EC構築・運用、運営・フルフィルメント等)
    • 代表者名:岩田 進
  • 説明会情報
    • 開催日時:–(資料は「2025年9月期 第2四半期決算説明資料」)
    • 説明会形式:説明資料(スライド)およびIR動画を併用(資料内で四半期ダイジェスト動画等を掲載)
    • 参加対象:株主、投資家、アナリスト等(資料対象は一般の投資家向け)
  • 説明者
    • 発表者:–(代表として岩田進名は資料末に記載。個別発表者は資料に明記なし)
    • 発言概要(資料の主要メッセージ)
    • 1Q~2Qで連続して四半期過去最高の連結売上を更新。上期売上は前年同期比で拡大(+28.7%)。
    • 中期方針「VISION2027」を起点に、コマース領域の成長とマーケティングプロセス領域の新サービス収益化(新SaaSの有償化)を推進。
    • ルビー・グループの連結開始等により売上拡大。ただし連動コスト増等で上期は減益。通期では下期偏重かつ増益を見込む。
    • 新SaaS「AD EBiS Campaign Manager」を2025/5/21より有償版提供開始(3Q)。
  • 報告期間
    • 対象会計期間:2025年9月期(FY2025)第2四半期(上期)実績を中心に開示
    • 報告書提出予定日:–(通期の進捗更新は2025年11月の通期決算発表予定)
    • 配当支払開始予定日:–(配当方針は期末一括/DOE目安2.5%)
  • セグメント(構成)
    • コマース支援事業(Commerce)
    • 概要:EC構築(EC-CUBE等)、EC構築・運用、EC運営(ルビー・グループ等)、フルフィルメント等。FY25上期売上構成比:約39%。
    • マーケティングDX支援事業(Marketing)
    • 概要:広告効果測定ツール「アドエビス」中心のSaaS、CAPiCO、AdRepo等、インキュベーション領域(トピカ、スプー等)。マーケティングプロセス領域(新SaaS含む)。FY25上期売上構成比:約49%。
    • インキュベーション領域等:FY25上期比率:約12%

業績サマリー

  • 主要指標(単位:百万円)
    • 連結(上期)
    • 売上高:2,382(FY24上期:1,851)→ +28.7%
    • 営業利益:71(FY24上期:106)→ △33.1%
    • 営業利益率:3.0%(FY24上期:5.8%)
    • 経常利益:65(FY24上期:107)→ △39.5%
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:26(FY24上期:52)→ △49.1%
    • EBITDA(参考):226(FY24上期:253)→ △10.6%(EBITDAマージン:9.5%)
    • セグメント(上期)
    • Commerce:売上高 928(FY24上期:415)=2.2倍、営業利益 △63(FY24上期:25)
    • Marketing:売上高 1,457(FY24上期:1,437)=+1.4%、営業利益 134(FY24上期:78)=+72.1%、営業利益率 9.2%(FY24上期:5.4%)
  • 進捗状況(通期目標に対する上期の達成率)
    • 2025年9月期通期業績予想(2025/1/17発表)
    • 売上高予想:4,800(前年比+32.0%)→ 上期進捗率 49.6%
    • 営業利益予想:200(前年比+21.6%)→ 上期進捗率 35.7%
    • 経常利益:190、親会社株主に帰属する当期純利益:100
  • セグメント別状況(売上・構成・貢献)
    • FY25上期売上構成比(資料)
    • Commerce:約39%、Marketing:約49%、インキュベーション:約12%
    • Commerce
    • ルビー・グループの連結開始により売上が大幅拡大(上期2Qで1Qを上回る推移)
    • 受託(構築)中心で四半期変動があるが、構築・運用の人件費等を投下しストック性の高い既存売上拡大を目指す
    • ルビー・グループの2024年3月期実績(売上1,026、営業利益2)などにより売上増だが利益貢献は限定的
    • Marketing
    • 「アドエビス」中心のサブスクが堅調。GSP(低単価プラン)とCAPiCOが新規獲得に寄与
    • 新SaaS(AD EBiS Campaign Manager)を3Qより有償化し段階的に契約社数増を図る

業績の背景分析

  • 業績概要・ハイライト
    • M&A(ルビー・グループ連結)が上期売上拡大の主要因。上期で四半期過去最高売上を連続更新。
    • 新SaaS「キャンペーンマネージャー」(AD EBiS Campaign Manager)を2025/5/21より有償提供開始(生成AI活用、マーケティングPDCAの構造化支援)。
    • 先行投資(人件費、構築・運用体制、開発投資)を強化しているため上期は減益。
  • 増減要因(主な寄与)
    • 売上増要因:ルビー・グループの連結、EC-CUBEのエンタープライズ向け拡充、既存SaaSのアカウント増等。
    • 費用増要因:連動コスト(サーバー管理費△34、支払手数料△48、地代家賃△28、減価償却△8、広告宣伝費△10、その他△17/単位:百万円の差分として資料に記載)、構築・運用に関する人件費増、開発費(新SaaS)等。
    • 一時的要因:ルビー・グループの海外子会社で2Qに想定外の一時コストが発生(Commerceの赤字拡大要因の一つ)。
  • 競争環境
    • 「アドエビス」は広告効果測定ツール領域で高いシェア・優位性(資料引用:売上シェアNo.1 86.7%等)。競合は存在するが、機能・導入実績・サポート等で競争優位を主張。
    • マーケティング・キャンペーン・マネジメント・プラットフォーム(新SaaS)に関しては、資料上「国内初」または国内に競合無しとする見解(ただし実務上は競合定義が分かれるため注意)。
    • コマース領域では、垂直統合モデル(構築→運用→集客→物流)を一貫提供する競合の認識は限定的であり、同社は「垂直統合の強化」を差別化ポイントとしている。
  • リスク要因(資料にあるもの/推定)
    • M&Aに伴う統合コストや一時的損失(実際に2Qで想定外コスト発生)。
    • 新SaaSの市場受容・収益化タイミング(3Q有償化→段階的拡大を想定)。
    • マクロ環境(需要動向)、広告市場の変動、プライバシー規制(ポストCookie影響)等。CAPiCOやソリューションで対応を図る一方で外部環境は不確実性あり。
    • 上場維持に係る時価総額(資料では時価総額34億、基準の40億を下回るため時価総額向上施策を実施中)。

戦略と施策

  • 現在の戦略(中期経営計画『VISION2027』)
    • 目標:売上高100億円(VISION2027)を目指す。FY25~FY27の3年間で加速的な売上成長を図る。
    • 2つの成長ドライバー:
    • コマース支援事業(垂直統合モデル拡大)— EC構築・運用を軸に集客・物流までサービス拡充。
    • マーケティングプロセス領域(新SaaSの収益化)— AD EBiS Campaign Manager等でマーケティングPDCA全体を支援。
    • 投資方針:連結営業黒字を維持できる範囲で先行投資を強化。既存事業の安定利益を成長ドライバーへ投下。M&AでDX人財を獲得。
  • 進行中の施策(主要事例)
    • 新SaaS(AD EBiS Campaign Manager)
    • 目的:施策管理・振返り補助・対話型AIによる施策立案支援でマーケティングのPDCAを構造化。
    • 料金:月額25,000円~の「施策登録数に応じた段階的な従量課金」。
    • 提供開始:有償版を2025/5/21より提供開始(まずはアドエビス顧客をターゲット、段階的に拡大)。
    • コマース(EC-CUBE関連)
    • 「EC-CUBE Enterprise」シリーズ(第1~5弾まで順次リリース済:インフラ、モール、マルチリンガル、Subscription、BtoB等)。
    • 「EC-CUBE EQ」:生成AIを利用した次世代型EC開発プロセスの標準化(2025/2発表)。開発の工数低減等を想定。
    • Stripeとイーシーキューブ(子会社)との協業(2025/4)→ Stripe Appsへ国内企業としてアプリ公開、決済体験向上・グローバル化推進。
    • クロスセル・販売施策
    • 「GSP(Growth Step Program)」:新規向け低単価プラン(5万円/月、2年間)でグロース期顧客を取り込み。上期新規受注に占める割合56%。
    • 「CAPiCO」:CAPIでCV欠損を補完するツール。ユーザー数は上期で増加(1Q→2Q:31→177等)。
    • M&A・組織施策
    • ルビー・グループの連結(FY25 1Q~)で垂直統合を加速。その他過去のM&AでDX人財・ノウハウを獲得(スプー、トピカ、ファーエンド等)。
  • セグメント別施策と進捗
    • Commerce
    • 垂直統合モデルの実現(構築→運用→集客→物流)を推進。構築案件を新規獲得し、翌年以降に保守・ライセンス等の既存(ストック)売上へ転換することで利益率向上を狙う。
    • EC-CUBE Enterpriseの機能拡張、EQによる開発標準化、Stripe協業で決済・グローバル強化。
    • Marketing
    • 「アドエビス」基盤での低単価プラン拡大・CAPiCOでのポストCookie対応・新SaaSでのPDCA支援とクロスセルによる契約数・ARPUの拡大。
    • 一部カスタマーサポートの有料化も検討(人的支援の強化)。

将来予測と見通し

  • 業績予想(通期:2025年9月期、2025/1/17公表)
    • 売上高:4,800(百万円、前年比+32.0%)
    • 営業利益:200(百万円、前年比+21.6%)
    • 経常利益:190(百万円、前年比+17.2%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:100(百万円、前年比+45.4%)
    • 前提・根拠:ルビー・グループ連結による売上拡大、3Q以降の新SaaS有償化による段階的収益化、先行投資を継続しつつ連結営業黒字確保を目指す方針。
  • 中長期計画(VISION2027)の進捗と達成可能性
    • FY25はVISION2027の初年度。FY25ではM&A効果で売上拡大を実現、FY26以降はマーケティングプロセス新サービスの収益化を拡大見込み。
    • 資源(人材・M&A)と製品(SaaS、EC-CUBE Enterprise)を投入して売上成長を目指すが、短期的には投資と統合コストの影響で利益が圧迫されるフェーズ。
  • マクロ経済の影響
    • 広告市場、EC市場の需要動向、ポストCookie等のプライバシー規制動向が事業に影響。Stripe協業やCAPiCO等で対策・機会の取り込みを行っているが、外部環境の不確実性は残る。

配当と株主還元

  • 配当方針
    • DOE(連結株主資本配当率)2.5%を目安に、安定的かつ継続的な利益配分を基本方針とする。
    • 株主優待制度の継続(100株以上:Amazonギフト券1,000円分、対象基準日:3月末・9月末)。
  • 配当実績(1株当たりの配当)
    • 2022年9月期:7.0円、2023年9月期:7.4円、2024年9月期:7.8円、2025年9月期(予想):7.9円(期末一括配当の想定)
  • 特別配当
    • 特別配当の記載はなし(資料では無し)。

製品やサービス

  • 主要製品・サービス
    • EC-CUBE(オープンソースEC構築基盤)・EC-CUBE Enterprise(大規模EC向けパッケージ/Infrastructure、Mall、Multilingual、Subscription、BtoB等)
    • EC-CUBE EQ(生成AI活用の開発プロセス標準化)
    • AD EBiS(広告効果測定ツール/市場での高シェア、導入実績多数)
    • AD EBiS Campaign Manager(新SaaS:マーケティング・キャンペーン・マネジメント・プラットフォーム、生成AI活用、2025/5/21有償版提供開始)
    • CAPiCO(CAPIツール:トラッカー制限下でのCV補完)
    • AdRepo(広告レポート自動化)、AD HOOP、Target Push 等
  • 販売状況・採用
    • AD EBiS累計導入件数は約1.1万件超。EC-CUBEは国内35,000店舗以上稼働(過去資料値)。
    • GSP等低単価施策により新規獲得が進展。CAPiCOユーザー数は上期で増加(31→177等)。
  • 協業・提携
    • Stripe(グローバル・ファイナンシャル・プラットフォーム)と協業、Stripe AppsにEC-CUBEアプリを公開(国内企業として初)。
    • その他、子会社や外部パートナーとの連携(開発委託や新規事業開発で連携)。

重要な注記

  • 会計方針・処理
    • ルビー・グループの連結開始に伴い会計処理の精査・調整を実施した旨の記載あり。詳細は個別開示資料を参照。
  • リスク・特記事項
    • 将来見通しはマクロ動向や業界環境、内部外部要因により変動する旨の開示(通常の前提条件に基づく表記)。
    • 2Qにルビー・グループ海外子会社で想定外の一時コストが発生している点を明記。
  • その他(今後のイベント)
    • 新SaaSの有償版提供開始(2025/5/21)。通期の進捗や業績見通しの次回更新は2025年9月期の通期決算発表(2025年11月)で予定。
    • IR施策:四半期ダイジェスト動画等の情報発信強化。時価総額向上に向けた取り組みを継続(目標時価総額:40億円超、当資料時点:34億円)。

補足(資料中の定量・KPI等)
– アカウント数:アドエビス+CAPiCOのアカウントは上期で1,257台などの推移(詳細は資料のKPI表参照)。
– 平均単価・解約率:平均単価は低単価プラン拡販で低下傾向(四半期末ベース:156,545円)。解約率は直近12ヵ月移動平均で1.9%(目標2.0%を下回る)。
– GSPの新規受注における割合(上期):56%。

注意事項
– 本まとめは提供資料に基づく要約であり、投資判断を勧誘するものではありません。資料の数値や見通しは資料作成時点の情報に基づくものであり、将来変動する可能性があります。詳細や最新情報は同社の有価証券報告書・IRリリース・決算短信等でご確認ください。

必要であれば
– スライドの特定ページ(例:新SaaS機能、セグメント別詳細、コスト増分内訳等)を引用した短い抜粋や、KPI(アカウント推移・平均単価・解約率)を時系列グラフに整理して提供できます。どの部分をさらに詳しくまとめますか?


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3690
企業名 イルグルム
URL https://www.yrglm.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.1)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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