1. 現在の株価の評価
- 株価: 190.0円
- EPS（予想）: 16.09円
- PER（予想）: 11.81倍
- BPS（実績）: 490.22円
- PBR（実績）: 0.39倍
評価
現在のPERは業界平均（15.9倍）よりも低く、株価はEPSに対して割安と考えられます。また、PBRも業界平均（0.7倍）を下回っており、株価が資産価値に対して低評価されていることが示唆されます。
2. テクニカル分析
- 年初来高値: 226円
- 年初来安値: 167円
- 直近株価: 190円
評価
現在の株価は年初来高値226円から約16%下落しており、安値圏に位置しています。過去10日間の株価は190円前後で推移しており、ボラティリティは低い状況です。
3. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 32,863百万円
- 営業利益: 362百万円
- 純利益: 220百万円
- ROE（実績）: 1.33%
- 自己資本比率: 43.1%
評価
売上高は前年よりも増加しているものの、営業利益は低迷しています。ROEは1.33%と業界平均に比べて低く、資本効率の改善が求められます。自己資本比率は43.1%で、財務の安定性は一定程度保たれています。
4. 業界のポジションと市場シェア
新日本理化はオレオケミカルや機能性樹脂原料の製造を行っており、特に水素添加技術に強みを持っています。市場競争は激しいものの、特定の技術において競争優位性を維持しています。
5. 経営戦略と重点分野
経営陣は事業構造の転換を進めており、2024年6月に修正された中期経営計画に基づき、機能性樹脂や医薬中間体に注力しています。今後の成長戦略として、技術革新と新製品の開発が重要です。
6. 事業モデルの持続可能性
新日本理化は化学製品の製造において多様な製品ラインを有しており、特に環境に配慮した製品開発が進められています。市場ニーズの変化に対して柔軟に対応する能力が求められます。
7. 技術革新と主力製品
主力製品には高級アルコールや界面活性剤が含まれ、特に水素添加技術が競争力の源泉です。技術革新により新たな市場機会を創出することが期待されます。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 1.58%
- 1株配当（予想）: 3.00円
- 配当性向: 0.00%（過去の配当実績から）
評価
配当利回りは業界平均に比べて低く、配当性向も未実施であるため、株主還元に対する姿勢が問われます。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、急激な変動は見られません。信用取引においては買残が多く、投資家の関心は高いものの、実際の株価は低迷しています。
10. 総評
新日本理化は技術力に強みを持つ企業であり、業績改善の余地があるものの、現在の株価は割安感があります。経営戦略の実行や市場ニーズへの適応が今後の成長に寄与することが期待されます。株主還元策の強化も求められる中、今後の業績動向に注目が必要です。
企業情報
| 銘柄コード | 4406 |
| 企業名 | 新日本理化 |
| URL | http://www.nj-chem.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
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