2026年3月期(第48期) 第1四半期 決算説明資料
株式会社カチタス(第48期 2026年3月期 第1四半期 決算説明資料 要約)
(資料日:2025年8月7日)
以下は提供資料(決算説明資料/中期経営計画資料等)をもとに整理した要点です。不明な項目は「–」としています。投資助言は含みません。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社カチタス(証券コード:8919)
- 主要事業分野:中古戸建ての買取・リフォーム・再販(カチタス)、地方郊外・都市郊外向けの中古住宅買取再販(リプライス)等
- 説明会情報
- 開催日時:資料日 2025年8月7日(決算説明資料)
- 説明者
- 発言概要:資料中のハイライト(売上・利益の増加、仕入増、消費税訴訟の会計処理変更、中期計画の要旨等)を報告
- 報告期間
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月〜6月)
- 決算説明資料作成日:2025年8月7日
- セグメント(主な事業セグメント)
- カチタス:地方中心(人口5万〜30万規模)で築年数の経った戸建中心に買取・リフォーム・自社販売。平均販売価格(単体、税抜)約1,577万円、2025/3販売件数 5,597件、2025/3売上高 89,709百万円(単体)
- リプライス:地方都市部・都市郊外中心、仲介ネットワーク・スピードを強みとする。平均販売価格(税抜)約2,243万円、2025/3販売件数 1,775件、2025/3売上高 39,945百万円(単体)
業績サマリー(第1四半期:2025年4月−6月)
- 主要指標(連結、単位:百万円)
- 売上高(1Q実績):35,063(前年同期 31,195、+12.4%)
- 売上総利益:8,415(売上総利益率 24.0%)
- (参考)調整後売上総利益:8,791(調整後売上総利益率 24.8%。消費税訴訟の会計処理影響を除く想定)
- 販管費:4,083(+5.6% YoY)
- 営業利益:4,331(+39.4% YoY、営業利益率 12.4%)
- 経常利益:4,199(+39.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,857(+39.5%)
- 1株当たり利益(EPS):36.55円
- 進捗状況(対2026年3月期計画)
- 売上高:年間計画 146,000 百万円に対し 1Q実績は35,063 百万円 → 進捗率 24.0%
- 営業利益:年間計画 16,200 百万円に対し 1Qは4,331 百万円 → 進捗率 26.7%
- 販売件数:1Q 1,976件(計画 年間 8,240件)→ 四半期ベースでの進捗 24.0%
- 会社コメント:計画に対して進捗は想定を上回る好調な滑り出し。下期の在庫・市況見込み等を踏まえた事業運営を継続予定。
- セグメント別状況(参考:FY2025 実績)
- カチタス(単体)売上高(2025/3):89,709 百万円、販売件数 5,597件(戸建比率 約93.8%)
- リプライス(単体)売上高(2025/3):39,945 百万円、販売件数 1,775件(戸建比率 約73.5%)
- グループ合計はカチタスが約70%程度の売上寄与(89,709 / (89,709+39,945) ≒ 69%)
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 仕入件数の増加(1Q仕入件数 2,163件、+21.7% YoY)により販売在庫が充実。販売件数は1Qで1,976件(+10.6%)。
- 営業利益は過去最高で、販管費増加を上回る粗利改善により大幅増益。
- 消費税訴訟(国税当局との争い)について、2025年5月12日に最高裁で上告不受理の決定が到達。以降、国税側の計算方法を採用して売上・売上総利益を計上しているが、販管費に計上していた消費税等差額が同額減少するため営業利益に影響はないと説明。
- 増減要因(主な寄与)
- ポジティブ:
- 仕入増(案件掘り起こしの強化、仲介業者ネットワーク拡大)
- 低価格商品や販売チャネル改善(特にリプライスでの低価格商品取組)
- 粗利単価の向上(カチタスの値上げ施策等)
- 生産性向上策・システム投資による効率改善
- ネガティブ:
- 消費税訴訟の会計処理変更により売上高・売上総利益は減少表示(営業利益は不変)
- 仕入価格はやや上昇(築浅物件の比率上昇等)
- 競争環境
- 買取再販市場において販売件数は業界No.1。資料では2位以下に大きな差をつけるポジションを主張(当社グループ合計 6,556戸等のデータ)。
- 地方の戸建て市場は新規参入が少なく、カチタスの独自領域(地方・築古戸建て)における優位性を維持。
- リスク要因(外部・内部)
- 会計・税務リスク:消費税訴訟の影響(既に不受理決定で会計処理を変更)。将来の税務判断・追加負担リスク等。
- 物件固有リスク:仕入時点で想定外の構造・権利問題が発見されるとコスト増・長期在庫化の可能性(過去には回転が20年超の事例あり)。
- マクロ要因:金利上昇の影響は現況では限定的と説明(買主は変動金利中心で増加分は相対的に小さい想定)。ただし大幅な金利上昇や住宅ローン市場の変調は需給に影響を与える可能性あり。
- 財務面:M&Aや戦略在庫投資を想定した資金調達や自己資本比率低下リスク(同社は当面自己資本比率30%程度を最低ラインと想定)。
戦略と施策(第4次中期経営計画:要旨)
- 現在の戦略(基本方針)
- 成長ポテンシャル拡大と成長加速:営業利益CAGR12%目標、販売棟数10,000件(2028/3目標)、ROE下限20%以上、配当性向50%以上(かつ累進配当)への方針変更。
- 重点戦略項目:
- 営業人員の増加と育成(未出店地域出店、小型店舗展開、新卒採用拡大)
- 生産性向上(戦略在庫枠の設定、システム投資)
- リフォーム企画の多様化(新顧客層獲得)
- 仕入れチャネル多様化(自治体・他業種連携等)
- M&Aの検討(資金は負債調達を想定)
- リプライスの収益安定化(工務店開拓、コスト管理)
- 進行中の施策・進捗
- 新卒採用の増加:2026年4月入社見込み150名(カチタス)、リプライスも増員計画。
- 低価格商品の取組:需要堅調、構成比はカチタス約20%、リプライス約20%(1Q時点)。
- グループ内仲介(リプライス物件をカチタスが仲介)やチャネル戦略の深化により販売促進。
- 戦略在庫の取得を進行中、M&Aは複数案件を検討(非開示)。
- セグメント別施策
- カチタス:未出店地域の出店、小型店舗での展開、リフォーム企画の地域最適化、営業人員増による仕入・販売強化。
- リプライス:低価格商品の取組継続、工務店開拓による工事キャパ強化、販売チャネル多様化で市況連動性を低減。
将来予測と見通し
- 2026年3月期 業績予想(連結、資料より)
- 売上高(年間):146,000 百万円(前年 129,537)
- 営業利益(年間):16,200 百万円(前年 14,222)
- 経常利益(年間):15,700 百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益(年間):10,800 百万円
- 販売件数(年間計画):8,240件(計画ベースで約+11.8% YoY)
- 根拠・前提(会社説明より)
- 販売件数は在庫量や需要の見通しに基づいた計画(期初在庫は十分)。
- 粗利単価は調整後ベースで計画を上回る想定。下期は高回転狙い戦略在庫を販売するため若干低下見込み。
- 新築戸建ての市中在庫は下期にかけて徐々に増加する想定だが、当社への影響は限定的と想定。
- 中長期計画(第4次中計)
- 2028年3月期目標:販売棟数 10,000件、営業利益 20,000百万円、ROE 20%以上、配当性向 50%以上(累進配当)
- 資本配分:3年間で戦略在庫投資とM&Aの検討。自己資本比率の最低ラインを30%程度とする方針(M&Aは負債調達を想定)。
- マクロ経済の影響
- 金利上昇:同社見解では短期的には顕著な販売抑制は見られない(購入者は変動金利中心等)。ただし大幅・長期の金利上昇は影響の可能性あり。
- 為替・関税:売上は国内向け100%のため、米国関税措置等の影響は限定的と見込む。インフレによる部材コスト上昇は限定的(地方での需給緩和等を理由)。
配当と株主還元
- 配当方針
- 第4次中期経営計画で配当性向を従来の40%以上から「50%以上」へ引上げ、累進配当を導入する方針を明示。
- ROEをKGIに設定し、下限20%維持を掲げる。
- 配当計画(資料)
- 2025年3月期(実績):中間 28.0円、期末 28.0円(合計 56.0円、配当性向 45.8%)
- 2026年3月期(予想):中間 35.0円、期末 35.0円(合計 70.0円、配当性向 50.7%)
- 特別配当:当該期は特別配当の記載なし(–)
製品やサービス
- 主要製品・サービス
- 事業モデル:空き家・築古戸建を買取り、地域ニーズに合わせたリフォーム(RF企画)を行い、低価格で販売(新築の概ね半額程度が基本)。
- 顧客層:地方在住の年収200〜500万円層を主要ターゲット(持家志向の借家世帯等)。買主の年齢層は30〜50代が中心(約65.8%)。
- 付帯サービス:ニトリとの提携による家具・インテリア付き提案やクーポン提供、VHS(バーチャルホームステージング)導入など。
- 販売エリア・チャネル
- カチタス:地方中心に直営135店舗(2025/6/30時点)
- リプライス:地方都市・大都市郊外中心に16店舗(資料)
- グループ内仲介、外部仲介業者ネットワーク、地場工務店との連携を活用
- 協業・提携
- ニトリホールディングス(資本・業務提携、2017年):家具提供や顧客クーポン等の協業を展開(VHS導入等)。
- 工務店、地域仲介業者、資材メーカーとの連携を組織化(取引工務店数 1,292社、取引仲介業者数 2,857社/FY2024)。
重要な注記
- 会計方針・特記事項
- 消費税等訴訟に関する会計処理変更:2025年5月12日以降、国税当局の計算方法を採用し、売上高・売上総利益から消費税等差額を控除して計上する(営利面では販管費の同額減少で営業利益は不変)。資料内で「調整後売上総利益率」を提示(訴訟影響を除いた実態把握の参考値)。
- リスク要因(特記事項)
- 仕入・施工における物件固有のリスク(シロアリ、雨漏り、権利関係等)については、週次の全社共有や三者立会い等で管理しているが、想定外事象で評価損や長期在庫化が発生する可能性あり。
- M&A等の実行は未確定であり、財務政策(負債調達等)に伴うリスクあり。
- その他(今後のイベント等)
- 今後の四半期開示や中期経営計画の進捗に関する更新は資料・IRにて随時公表予定(具体日程は資料に明記なし)。
(参考)主要数値の抜粋
– 1Q(2026/3期)主要数値(単位:百万円)
– 売上高:35,063
– 売上総利益:8,415
– 営業利益:4,331
– 当期純利益(親会社株主に帰属):2,857
– 販売件数:1,976件
– 仕入件数:2,163件
– 販売用不動産合計(在庫):64,998(前年同期比 +27.1%)
– ROE(LTM):23.9%
以上。追加で「特定スライドの数値の抜粋」や「表形式での比較(前年同期・計画対比)」などが必要でしたらお知らせください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 8919 |
企業名 | カチタス |
URL | http://katitas.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。