(開示事項の経過)「2025年3月期(第47期)決算説明資料・中期経営計画資料」の一部変更について
株式会社カチタス(証券コード:8919) — 2025年3月期(第47期) 決算説明資料 要約
以下は、2025年5月9日公表の「2025年3月期(第47期)決算説明資料」および同資料の変更(2025年5月16日告知)を基に、個人投資家向けに整理した要約です。出典は同社の決算説明資料。将来見通しには不確実性がある旨の同社免責に留意してください。
基本情報
- 企業名:株式会社カチタス(英文 KATITAS Co., Ltd.)
- 主要事業分野:中古住宅の買取・リフォーム・再販(戸建中心)、リプライス(買い取り再販事業)を含むグループ事業
- 代表者名:代表取締役社長 新井 健資
- 問合せ先(IR窓口):取締役 管理本部長 横田 和仁(TEL 03-5542-3882 / ir@katitas.jp)
- 説明会情報:
- 公表日:2025年5月9日(決算説明資料公開)
- 変更通知:2025年5月16日(消費税訴訟の最高裁不受理決定を受けた資料修正の告知)
- 説明会形式:–(資料は公開、説明会開催有無・形式は資料に明記なし)
- 参加対象:投資家・アナリスト等(資料想定読者)
- 説明者(資料ベース):代表取締役社長 新井 健資(資料全体を代表して説明)、取締役 管理本部長 横田 和仁(問合せ窓口)
- 発言概要(資料の要旨):通期業績ハイライト、消費税訴訟の経過と会計処理の影響、中期経営計画(第4次中計)および2026年3月期予想、事業モデル・ESG取組等
- 報告期間:2025年3月期(2024年4月1日~2025年3月31日)
- 配当支払開始予定日:–(配当方針・配当額は資料記載)
- セグメント(連結表示上の主な構成):
- カチタス(単体):地方中心の戸建買取再販(主力)
- リプライス(単体、連結子会社):都市郊外を中心とした戸建・一部マンションの買取再販
- (注)資料は主に上記両社の合算でグループ業績を示す
業績サマリー(2025年3月期 実績/対前年)
- 連結主要指標(単位:百万円、EPS:円)
- 売上高:129,537(+2.2%)
- 営業利益:14,222(+12.2%)
- 経常利益:13,876(+12.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:9,550(+12.4%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):122.22円(前期:109.23円)
- 調整後営業利益(参考):16,160(+9.5%)
- 四半期・Q4ハイライト:Q4売上高 32,897(△0.5% QoQ)、営業利益 3,355(+1.4% QoQ)、売上総利益率Q4は24.7%(改善)
- 進捗(中期経営計画との関係):
- 第4次中期経営計画(~2028年3月期)主要KGI:販売棟数 10,000件(2025実績 7,372件)、営業利益 20,000百万円(2025実績 14,222百万円)、ROE 下限20%以上、配当性向 50%以上(累進配当導入)
- 現状:販売棟数・営業利益ともに目標に対して到達度は未達(営業利益は増加トレンド、CAGR目標12%に対し達成に向け施策進行中)
- セグメント別(単体実績、2025/3)
- カチタス単体:
- 売上高 89,709 百万円(+0.6%)
- 販売件数 5,597件(+1.1%)
- 売上総利益 24,755(+10.0%)、営業利益 11,701(+9.8%)、売上総利益率 27.6%
- リプライス単体:
- 売上高 39,945(+6.1%)
- 販売件数 1,775件(+8.6%)
- 売上総利益 6,064(+12.7%)、営業利益 2,504(+25.2%)、売上総利益率 15.2%
- グループ合計販売件数(連結):7,372件
- その他主要指標:
- 販売用不動産合計(在庫):61,535 百万円(+17.8%)
- 在庫回転率(LTM):1.74回/年
- ROA(LTM):17.7% / ROE(LTM):22.2%
- 自己資本比率:54.9%
業績の背景分析
- 業績ハイライト・トピックス
- 営業利益は前年同期比 +12.2%(過去最高水準)。主因は売上総利益率(粗利率)改善。
- 成長投資として決算特別賞与を3.5億円支給しつつ営業利益が上振れ(当初計画を超過)。
- 仕入件数(買取)が増加:8,323件(+18.8%)、期末で在庫不足が解消される水準を確保。
- 消費税に関する国税当局との訴訟について:最高裁で上告不受理の決定(2025/5/12)を受領。会計上の処理方法を見直し(下記参照)。会社は営業利益以下の段階損益に影響はないと説明。
- 増減要因(業績改善に寄与した要因)
- 粗利率向上の施策(在庫の値上げ、低価格商品の高回転化、販売チャネル改革、リフォームコスト抑制など)
- 営業員増加と生産性向上(新卒採用拡大、営業人員増→仕入・販売能力向上)
- リプライスは低価格商品の取組みやコスト削減により粗利率改善・収益性向上
- 競争環境・優位性
- 事業の参入障壁:地方の築古戸建てに特化したノウハウ(仕入目利き力、地域ネットワーク、リフォーム企画・工務店ネットワーク)と直営店舗網(135店)が優位性。累計8万戸超の実績によるノウハウ蓄積。
- 市場機会:空き家増加(国内900万戸超のストック)、中古戸建て流通拡大のトレンド(潜在顧客・価格競争力あり)
- 競合比較:中古戸建て買取再販で業界トップの販売件数(グループ合計6,367件に対し次点が数百件レベル)
- リスク要因(資料で想定される外的リスク)
- 税務リスク(消費税訴訟の会計処理・税額確定) — 最高裁不受理で会計処理を修正(営業利益に影響なしと説明)
- マクロ要因:住宅ローン金利・金利上昇、建材・人件費のコスト上昇、地価変動(地方の土地価格は比較的ボラティリティ低)
- サプライチェーン・施工体制:工務店キャパシティや地域パートナーの維持・拡大が必要
- 市況依存性:リプライスは新築分譲戸建て市況の影響を受けやすい点に注意
戦略と施策(第4次中期経営計画の主眼)
- 現在の戦略(第4次中期経営計画の要点)
- 量的成長と収益性の同時追求:販売棟数 10,000件(2028目標)、営業利益 20,000百万円(CAGR 12%目標)
- ROEをKGIに設定(下限20%維持)、配当性向を50%以上へ引上げ(累進配当導入)
- 基本戦略:①営業人員増加と育成(未出店地域・小型店舗展開)、②生産性向上(戦略在庫枠等)、③リフォーム企画の多様化(新顧客層獲得)、④仕入れチャネル多様化(自治体連携等)、⑤M&A(仕入チャネル/人的資源獲得目的)、⑥リプライスの収益安定化
- 進行中の施策・具体的プロジェクト
- 人的資本投資:2025年4月入社 新卒129名、2026年4月は150名見込み(カチタス)。リプライスも採用増(25/4は28名)。
- 販売・仕入施策:在庫の一律値上げ(2025年4月 一律50万円)、低価格商品の拡充、グループ内仲介(リプライス物件をカチタス営業が仲介)で収益向上
- プロダクト/顧客接点:ニトリとの業務提携(家具付物件・VHS等)、販売Web・MA導入で反響追客の強化、TV CM等で認知向上
- 資金調達・キャピタルアロケーション:自己資本は当面留保しつつ、M&A資金は負債調達を想定。自己資本比率の最低水準は30%程度を目途に管理
- セグメント別施策と成果
- カチタス:地方でのドミナント展開、営業員増による仕入・販売力強化、リフォームコスト抑制や値上げで粗利率向上(カチタス単体営業利益 +9.8%)
- リプライス:都市郊外向けのプライシング戦略、インセンティブ制度導入や工務店の新規開拓で収益安定化(リプライス営業利益 +25.2%)
将来予測と見通し(会社計画)
- 2026年3月期(次期)連結計画(会社提示、単位:百万円)
- 売上高:146,000(+12.7% YoY)
- 営業利益:16,200(+13.9% YoY)
- 経常利益:15,700(+13.1% YoY)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:10,800(+13.1% YoY)
- 販売棟数:8,240件(+11.8%)
- 前提:販売件数の成長、粗利単価の維持・改善、リプライスの在庫水準は十分と想定。外部環境(新築市況・金利上昇・インフレ)は一部織り込み、当社グループへの影響は限定的との見方。
- 中長期計画(第4次中計:~2028/3)
- 目標:販売棟数 10,000件(CAGR ≒10.7%)、営業利益 20,000百万円(CAGR 12%)、ROE ≥20%、配当性向 ≥50%(累進配当)
- 進捗:2025実績は販売7,372件・営業利益14,222百万円。数値目標達成には引き続き採用・生産性向上・仕入チャネル拡大・M&A等の実行が必要
- マクロ環境の影響
- 為替・関税:国内100%事業のため為替・米国関税の影響は想定なし
- 金利上昇:買主の多くが変動金利中心のため短期金利上昇の影響は限定的と見込む(一部リスクは存在)
- 建材・人件費:インフレによるコスト上昇は限定的と会社見解(地方での需給緩和、使用材料少)だが継続監視が必要
配当と株主還元
- 配当方針:
- 第4次中計で配当性向を従来の40%以上から50%以上に引き上げ、累進配当制度を導入(会社方針)
- 配当実績 / 予想:
- 2025年3月期:中間 28.0円、期末 28.0円(合計 56.0円)※期末配当は当初予定通り
- 2026年3月期(計画):中間 35.0円 + 期末 35.0円 = 年間 70.0円(配当性向 50.7%)
- 特別配当:なし(資料に特別配当の記載無し)
製品やサービス(事業内容の詳細)
- 主要製品・サービス:
- 「カチタス物件」:地方の築古戸建を買取→リフォーム(多くの水回り設備を新品交換等)→低価格で販売(平均販売価格 カチタス単体 1,631万円(税込))
- 「リプライス物件」:地方都市・都市郊外向け、中古戸建て(平均販売価格 2,243万円(税抜))
- 付帯サービス:住宅ローン斡旋(地方銀行・信用金庫等)、家具付き物件(ニトリ提携)、VHS(バーチャルホームステージング)導入による成約率向上
- 提供エリア・顧客層:
- カチタス:地方(人口5万〜30万の地域)中心、買主は年齢30〜50代・年収200〜500万円層が中心(実需)
- リプライス:地方都市〜都市郊外(人口30万〜50万)中心
- 協業・提携:
- ニトリホールディングスとの資本・業務提携(2017/4):家具やVHS、顧客向けクーポン、ホームステージング等の連携(進捗あり)
- 工務店ネットワーク(取引工務店数 1,292 社)、仲介業者ネットワーク(仕入時取引仲介業者数 2,857 社)
重要な注記(会計・リスク・その他)
- 会計方針・消費税訴訟の影響:
- 国税当局との消費税に関する訴訟で、最高裁が上告不受理の決定(通知受領:2025/5/12)。これを受け、今後は国税当局が主張する計算方法(契約時点からの按分方法)を売買契約段階で採用する。結果として売上高・売上総利益は減少するが、同額分は従来販管費に計上していたため営業利益には影響しない(会社説明)。キャッシュフローは既に国税計算方式で納付済のため不変。
- 決算説明資料の一部ページ(P5、P22、P62等)を修正・削除(2025/5/16公表)
- 会計上の注意点:
- 同社は「調整後利益」指標でKPIを補完しており、消費税差額等の調整を行った指標を併記している(資料参照)。投資判断で利用する際は調整項目の趣旨を確認すること。
- その他留意事項(資料の免責):
- 同社資料は将来予想を含む。前提変更や外部環境により実際の結果は大きく異なる可能性あり。資料の修正・更新があり得る旨の免責が記載。
参考:主な数値(抜粋)
– 連結(2025/3 実績)
– 売上高:129,537 百万円
– 営業利益:14,222 百万円
– 調整後営業利益:16,160 百万円
– 当期純利益:9,550 百万円
– EPS:122.22円
– セグメント(2025/3 実績)
– カチタス単体:売上高 89,709 / 営業利益 11,701(営業利益率 13.0%)
– リプライス単体:売上高 39,945 / 営業利益 2,504(営業利益率 6.3%)
重要イベント・日付(資料ベース)
– 決算説明資料公表:2025年5月9日
– 消費税訴訟(最高裁上告不受理)通知受領:2025年5月12日(公表・会計処理の見直しを反映)
– 決算説明資料の修正告知:2025年5月16日(P5、P22、P62、P63 等の修正・削除)
補足(ESG 等)
– 社会的な位置づけ:空き家問題の解決と地方の住宅供給(「手ごろな価格の住宅」提供)を事業目的に明示
– 受賞・評価:経済産業大臣表彰(先進的リフォーム事業者表彰、2015)、ポーター賞受賞(2017)等
– 人材・多様性:女性管理職比率や女性営業比率の高さを強調(資料内の開示)
– 環境:リフォームによる資源循環・CO2削減の示唆(資料数値あり)
不明点・省略(資料で明示されていない項目)
(以上。要旨は提供資料に基づく事実整理です。投資判断に関する助言は行っていません。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
銘柄コード | 8919 |
企業名 | カチタス |
URL | http://katitas.jp/ |
市場区分 | プライム市場 |
業種 | 不動産 – 不動産業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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