8381 山陰合同銀行 企業分析レポート

注:本資料は公開情報をもとに作成した企業分析であり、投資助言ではありません。数値は連結ベース(特記除く)。一過性損益は評価から除外・補正に努めています。
– 株価:1,317円(本日)
– 時価総額:2,072億円
– 予想PER:9.55倍(会社予想EPS 138.26円ベース)
– 実績PBR:0.64倍(実績BPS 2,059.91円)
– 予想配当利回り:4.24%(会社予想 年間56円)

1. 企業情報

  • 概要:山陰地盤の広域地方銀行。鳥取・島根で預金首位。山陽(広島・岡山)や関西、首都圏にも展開し、法人取引の拡大やコンサルティング、M&A助言、資産運用支援等を提供。
  • 事業セグメント:銀行業、リース業、その他(クレジットカード等)。
  • バランス(2025/3期の構成イメージ)
    • 資金:定期43%、普通44%、当座3% 等
    • 資産:現預け金14%、有価証券23%、貸出金60%
    • 融資:中小企業等向け75%、住宅・消費者向け26%
  • トピック:VCや再エネ関連ビジネス、与信・為替・証券投資、デジタルチャネル(ATM/オンライン)を活用。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 地域ポジション:鳥取・島根で預金シェア首位のリーディングバンク。広域展開により法人ソリューション力を強化。
  • 競争優位性:
    • 地域密着と取引関係の厚み(中小企業向け比率が高い)
    • 不良債権比率が極めて低位(0.06%、2025/6末)
    • コンサル・M&A助言やカード等、非金利ビジネスの厚み
  • 課題:
    • 預金金利上昇による資金調達費用の増加(Q1で預金利息が増)
    • 債券ポートフォリオの評価・売買損益の変動(市況感応度)
    • 人口減少等の地域構造要因

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン:「No.1の課題解決力で持続的に成長する広域地方銀行」
  • 重点施策:
    • 地域・法人向けの課題解決(事業支援、事業承継、M&A、資産運用)
    • サステナビリティ経営と人的資本戦略の強化
    • 証券ポートフォリオの見直し(収益性・金利感応度の最適化)
    • デジタル活用による生産性向上と手数料・非金利収益の拡大
  • 中期の方向性(会社開示の整合):通期ガイダンス据え置き(2026/3期 連結純利益2,100億円→21,000百万円)

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益源:貸出利息+証券利息配当(資金運用)と手数料、リース等。地域預金基盤は安定的。
  • 変化対応:
    • 預金金利上昇で調達費用は増勢だが、貸出・証券運用のリプライシングやヘッジ活用で対応
    • 非金利ビジネス(コンサル、カード、リース)拡充で補完
  • 主なリスク:金利変動による債券関連損益やAOCIの変動、信用コスト上振れ。Q1では有価証券の期中見直しで利益面が抑制。

5. 技術革新と主力製品

  • 技術・デジタル:オンラインチャネル、キャッシュレス/カード、与信・取引データの高度活用(具体的技術ディテールの開示は限定的)。
  • 収益牽引:
    • 銀行業が中核(貸出利息18,097百万円、証券利息配当5,941百万円:2026/3期Q1)
    • その他:カード等の手数料収益、リースは収益貢献はあるがQ1はセグメント損失

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 予想PER:9.55倍(業界平均10.7倍比でディスカウント)
    • 産業平均PERでの仮想株価:138.26円×10.7=約1,478円(現状比+12%程度)
  • PBR:0.64倍(業界平均0.4倍を上回る=PBRではプレミアム)
    • 産業平均PBRでの仮想株価:0.4×2,059.91円=約824円
  • 配当:
    • 年間予想56円、利回り約4.25%(5年平均3.8%を上回る)
    • 予想配当性向:約39%
  • 評価の含意:収益予想に対しPERは相対的に抑制、PBRは業界平均超。資本効率(ROE)や金利・債券環境の見通しが評価に影響。

7. テクニカル分析

  • トレンド位置:
    • 50日線:1,334.68円 > 現在値 → 短期はやや弱含み
    • 200日線:1,267.56円 < 現在値 → 中期は上向き維持
  • レンジ位置:52週高値1,426円・安値980円の中上段(現状は高値比約-7.6%)
  • モメンタム:9/26に年初来高値圏(終値1,425円)後、直近は1,310円台まで反落。出来高は高値時より縮小。
  • 信用需給:信用倍率8.24倍。買残減少・売残増加は短期の上値抑制要因。

8. 財務諸表分析

  • 売上/粗利益(銀行の「経常収益」等に相当)
    • 連結売上(Total Revenue):113,941百万円(2025/3期、前年比+4.5%、3年CAGR約+8.6%)
  • 利益:
    • 税引前利益:26,318百万円(前年比+6.7%)
    • 親会社株主帰属純利益:18,737百万円(前年比+11.5%)
    • 2026/3期Q1:経常収益+20.7%、経常利益△36.3%、純利益△30.9%(債券関係損益の影響)
  • 収益性指標:
    • 営業利益率(LTM):14.93%、純利益率:16.08%
    • ROE:5.88%(LTM5.51%)、ROA:0.21%(銀行としては標準的水準)
  • 安全性・資産の質:
    • 自己資本比率(会社定義):3.6~3.7%(注:告示ベースの規制資本比率ではない)
    • 不良債権比率:0.06%(2025/6末、低位)
    • 有価証券:期中に残高大幅減(1,983,510→1,646,984百万円)。AOCIはマイナス幅拡大の注記あり(ヘッジ後縮小)。
  • キャッシュフロー:四半期CF計算書は未作成(注記)。減価償却は年1,000億円規模ではなく、Q1で677百万円。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当実績/予想:2025/3期48円 → 2026/3期予想56円(中間28円・期末28円)
  • 予想配当性向:39%程度
  • 自己株式:発行株式の約2.58%(期末時点)。今期の自社株買い方針は開示確認時点で不明(記載なし)。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • 52週騰落:+18.26%
  • ベータ(5年):0.08(市場連動性は低位)
  • 出来高:3カ月平均約32万株、直近10日平均約30万株。高値更新時に増加、その後減少。
  • イベント
    • 次回決算予定:2025/7/29〜8/4の間
    • 権利落ち(予定):2026/3/30

11. 総評

  • 地域首位級の預金基盤と低不良債権で資産の質は良好。預金金利上昇で調達コストは増加する一方、貸出・証券運用の見直しと非金利収益強化でバランスを図る方針。
  • 2025/3期は増収増益で着地。2026/3期Q1は債券関係損益の影響で減益スタートだが、通期見通しは据え置き。金利・市場環境が通期のブレ要因。
  • バリュエーションはPERでは業界平均比ディスカウント、PBRはプレミアム。配当利回りは5年平均超。短期テクニカルは50日線を下回り、モメンタムは足元で調整色。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  • 成長性:A
    • 根拠:LTM売上+4.5%、3年CAGR約+8.6%、純利益も増加傾向。
  • 収益性:B
    • 根拠:営業・純利益率は安定、ROEは5~6%台で中位。Q1は債券損益で一時的減益。
  • 財務健全性:B(中立)
    • 根拠:不良債権比率は極低位。自己資本比率は会社定義で3.6~3.7%(規制資本比率の開示なしのため評価は中立)。
  • 株価バリュエーション:B
    • 根拠:PERは割安寄り、PBRは業界平均超で相殺。配当利回りは平均超。

企業情報

銘柄コード 8381
企業名 山陰合同銀行
URL http://www.gogin.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 銀行 – 銀行業

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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