東映(9605)企業分析レポート(プライム市場)
現在株価:5,460円(2025-10-10終値)
時価総額:403,191百万円
1. 企業情報
- 概要:映画・テレビ番組など映像コンテンツの企画・制作・配給、ライセンス(版権・キャラクター商品化)、パッケージ販売、シネマコンプレックス運営、イベント・催事運営、東映京都撮影所・東映太秦映画村の運営、商業施設・ホテル等の賃貸、不動産保有、建築内装などを展開する総合コンテンツ企業。1949年設立、東京本社。
- 事業構成(連結、目安):映像関連 74%、興行 11%、催事 6%、観光不動産 4%、建築内装 5%(カッコ内は事業利益率目安:映像25%、興行4%、催事11%、観光不動産33%、建築内装5%)
- 特徴:映画配給は国内「中位」だが、アニメ・特撮(戦隊シリーズ等)のテレビ映画領域で「首位級」。テレビ朝日系との関係が強く、コンテンツのマルチユース(劇場・テレビ・配信・商品化・イベント)を展開。海外権利・商品化で拡大傾向。
- 主要拠点:東映京都撮影所、TOEI Kyoto Studio Park など。
2. 業界のポジションと市場シェア
- ポジション:国内の大手映像コンテンツ企業の一角。映画配給シェアは「中位」、テレビアニメ・特撮領域では「首位級」とされる。
- 競争優位性:
- 長期にわたるIP(知的財産)群とライセンス収益モデル
- 自社撮影所/テーマパーク/シネコン等の垂直統合
- 放送局(テレビ朝日)や玩具・エンタメ企業との資本・業務面での関係
- 課題:
- 劇場興行はヒット作品の当たり外れに左右されやすい
- 配信市場の収益分配構造の変化、制作コストや光熱費・人件費などの上昇
- 海外展開は為替・規制・需要の影響を受けやすい
3. 経営戦略と重点分野
- 短期(2026年3月期1Q会社コメント):
- 映像配給・配信・版権が主軸。前年の大型ヒット反動で映像関連は減収も、興行(新劇場稼働含む)と建築内装が補完。
- コンテンツの強化と効率活用(ライブラリー・海外・商品化)を継続。
- 重点分野(短信・事業構成からの示唆):
- 映像IPの多面的展開(配給、テレビ、配信、海外販路、商品化)
- シネコン運営(T・ジョイ)効率化・新設効果取り込み
- 催事・テーマパークの体験価値向上と物販強化
- 安定収益源としての不動産(賃貸・ホテル)と建築内装の受注力
- 通期見通し:2026年3月期の会社予想は据え置き(売上172,200百万円、営業利益30,000百万円 等)
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデル:制作・配給収入に加え、ライセンス(版権・商品化)、配信権、イベント、シネコン運営、不動産賃貸など多層。コンテンツのライフサイクルに沿った長期収益化が可能。
- 適応力:自社IPの海外展開・配信マネタイズ、リアル拠点(映画村・シネコン・イベント)との相互補完により、市況変動を分散。ただしヒット依存・コスト上昇・外部環境(為替等)の影響は残る。
5. 技術革新と主力製品
- 技術・独自性:長年の映像制作ノウハウ、スタジオ機能、IP活用力。デジタル配信や海外販売網の強化。
- 収益牽引:
- 映像関連(配給、TV、配信・版権、海外)…主力・高採算
- 興行(T・ジョイ)…ヒット作と新劇場稼働が寄与
- 観光不動産…安定収益(賃貸中心)
- 催事・映画村…来場・物販収益
- 建築内装…大型案件の受注拡大
6. 株価の評価(バリュエーション)
- 予想EPS:234.27円 → 予想PER:23.31倍(業界平均PER:23.2倍と同水準)
- BPS:4,371.75円 → PBR:1.25倍(業界平均PBR:2.3倍を下回る)
- 参考(資本構成差異に留意):
- 現金等:104.8億円、総借入:181.9億円 → ネットキャッシュ約865.9億円
- EV/Sales:約1.4〜1.8倍(時価総額定義により幅)
- EV/EBITDA:約5.8〜7.2倍
- 配当利回り:0.22%(年間12円、配当性向約4.7%)
7. テクニカル分析
- トレンド:終値5,460円は50日線5,317円、200日線5,224円を上回り、中期は上昇基調。
- 位置:52週高値6,530円・安値4,560円の中間圏(約46パーセンタイル)。年初来高値5,990円比で約-9%。
- モメンタム:直近出来高(10日平均9.28万株)が3カ月平均(6.90万株)を上回り、関心はやや上向き。信用倍率0.58倍と売り超過で、直近は売残の減少が観測。
8. 財務諸表分析
- 売上・利益(百万円)
- 売上:LTM 179,922(FY24 171,345、FY23 174,358、FY22 117,539)
- 営業利益:LTM 35,159(FY24 29,346、FY23 36,344、FY22 17,814)
- LTM売上YoY:約+5.0%、3年CAGR:約+15%(FY22→LTM)
- 収益性(LTM)
- 粗利率:約41.9%(75,292/179,922)
- 営業利益率:約19.5%(35,159/179,922)
- 当期純利益率:約8.7%(15,722/179,922)
- EBITDAマージン:約24.3%(43,781/179,922)
- 効率・資本
- ROE:8.53%(実績では6.28%の期もあり)
- ROA:4.91%
- 安全性
- 自己資本比率:57.1%(6/30/2025時点 57.8%)
- 流動比率:2.84倍、D/E:約5.1%と保守的
- 現金同等物:1,047.8億円、投資有価証券:1,567.3億円
- セグメント動向(2026年3月期1Q、前年比)
- 映像関連:売上▲10.5%、利益▲6.9%(前年大型ヒットの反動)
- 興行:売上+25.6%、利益+112.8%(ヒット作と新劇場稼働)
- 催事:売上横ばい、利益▲31.6%
- 観光不動産:売上▲0.9%、利益+1.0%
- 建築内装:売上+98.5%、利益+151.7%(大型案件)
9. 株主還元と配当方針
- 配当:2026年3月期予想 年間12円(中間6円・期末6円)、予想利回り0.22%、配当性向約4.7%
- 参考:2025年3月期 実績18円(期末に特別配当6円含む)
- 自己株式:保有比率12.73%と厚め(期末自己株式数 11,972千株)
- 株式分割:2024/3/28に5分割
- 今後:自社株買いの新規方針は開示情報では不明
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 52週騰落:+21.28%(TOPIX・S&P500比較の詳細は割愛)
- ベータ:0.32(ボラティリティ低水準)
- 流動性:直近出来高が3カ月平均を上回る。浮動株は約2,525万株、インサイダー保有比率46.39%と高く、需給はタイト。
- 需給・要因:
- 信用売残の減少、買残は横ばい
- 映画の公開ラインアップや配信・版権契約のニュースフロー、海外収益・為替、コスト動向が短期の株価に影響
11. 総評
- 事業:映像IPを核に配給・配信・商品化・イベント・劇場・不動産まで多層の収益源を持つ。ヒット反動の変動はあるが、セグメント分散と海外・配信権で補完。
- 収益性:LTMの営業利益率約19.5%、EBITDAマージン約24%と良好。ROEは中位水準。
- 財務:自己資本比率約57%・ネットキャッシュ基調で健全性は高い。
- valuation:PERは業界平均並み、PBRは低め、EV系倍率は中位〜やや低位のレンジ。配当は抑制的で内部留保・成長投資重視の印象。
- テクニカル:中期上昇トレンドを維持しつつ価格帯は中位圏。直近は出来高増と売残減少が観測。
(注)本資料は公開データを基にした企業分析であり、投資勧誘や推奨を目的とするものではありません。数値は百万円・円ベースの四捨五入により差異が生じる場合があります。
12. 企業スコア(S/A/B/C/D)
- 成長性:A
- 根拠:LTM売上YoY約+5%、3年CAGR約+15%。一方で会社通期予想は減収見通し(▲4.3%)のためSではなくA。
- 収益性:A
- 根拠:LTM営業利益率約19.5%、EBITDAマージン約24%と高水準。ROEは8.5%前後で中位。
- 財務健全性:S
- 根拠:自己資本比率約57%、流動比率2.84倍、D/E約5%と保守的。潤沢な現金・有価証券。
- 株価バリュエーション:A
- 根拠:PERは業界平均並み、PBRは業界平均を下回る水準。EV/S・EV/EBITDAも中位〜やや低位レンジ。
補足データ
- 直近業績(2026年3月期1Q、前年同期比):売上▲1.2%、営業利益▲4.0%、経常利益+4.0%、純利益▲4.5%
- 次期イベント:2026/3/30 権利落ち日(予定)
企業情報
| 銘柄コード | 9605 |
| 企業名 | 東映 |
| URL | http://www.toei.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。