1. 現在の株価の評価
- 株価: 3327円
- PBR（実績）: 1.48倍
- BPS（実績）: 2248.21円
- EPS（過去12か月）： 205.46円
PBRは業界平均（2.3倍）を大きく下回っており、株価が純資産額に対して割安に取引されている可能性を示唆しています。ただし、EPSに基づくPERは開示されておらず、総合的な株価評価は困難です。
2. テクニカル分析
直近10日間の株価は3100円台から3300円台で推移しており、年初来高値（3450円）からはやや下回っています。明確なトレンドは確認できませんが、短期的な変動は大きくなっています。
3. 財務諸表分析
過去12ヶ月と直近四半期の財務状況は、売上高、営業利益、純利益が前年同期比で減少しています。特に直近四半期は売上高が前年同期比21.8%減と大きく落ち込んでいます。
* 売上高（過去12か月）: 1113億円
* 営業利益率（過去12か月）: 21.28%
* ROE（過去12か月）: 12.39%
* ROA（過去12か月）: 8.54%
営業利益率は高いものの、売上高減少が利益を圧迫している状況です。ROE、ROAも高い水準を維持していますが、売上高の減少傾向が続けば、これらの指標も悪化する可能性があります。
4. 業界のポジションと市場シェア
ガンホーは国内モバイルゲーム市場において「パズル＆ドラゴンズ」を主力タイトルとして一定の地位を確立していますが、市場の競争は激化しており、新規タイトルのヒットや既存タイトルの維持が課題となっています。市場シェアに関する具体的なデータは入手できませんでしたが、業界内での競争優位性を維持するためには、継続的なコンテンツ更新や新規タイトルの開発が不可欠です。
5. 経営戦略と重点分野
決算短信からは、具体的な中期経営計画や重点分野に関する情報は明示的に読み取れません。ただし、ゲーム市場の競争激化への対応として、新規タイトルの開発や既存タイトルのアップデート、海外展開などが考えられます。
6. 事業モデルの持続可能性
「パズル＆ドラゴンズ」への依存度が高い点がリスク要因です。新たな収益源の開拓や、ユーザー離れを防ぐための継続的なサービス改善が、事業モデルの持続可能性を左右する重要な要素となります。
7. 技術革新と主力製品
「パズル＆ドラゴンズ」が主力製品であり、その継続的なアップデートと、新規タイトルの開発が技術革新の鍵となります。具体的な技術開発の動向に関する情報は不足しています。
8. 株主還元と配当方針
中間配当は0円、期末配当は30円を予想しており、年間配当予想は30円です。配当利回りは1.94%と予想されています。過去の配当実績は開示されていません。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は横ばい傾向にあり、大きな上昇・下降の勢いは見られません。投資家関心は、今後の業績予想や新規タイトルの発表などに大きく左右されるでしょう。
10. 総評
ガンホーは「パズル＆ドラゴンズ」を軸とした堅実な財務基盤を有していますが、売上高減少傾向が懸念されます。今後の業績回復には、新規タイトルの成功や既存タイトルの活性化が不可欠です。PBRは割安に取引されている可能性を示唆していますが、PER等の指標が不足しているため、現在の株価水準が適切かどうかを判断するには、さらなる情報が必要です。 市場の競争激化とユーザーニーズの変化への対応が、今後の企業価値に大きく影響すると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 3765 |
| 企業名 | ガンホー・オンライン・エンターテイメント |
| URL | http://www.gungho.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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