2026年2月期 中間決算説明会資料

株式会社ワールド — 2026年2月期(第68期)上期 決算説明会 要約

以下は、提供資料(2026年2月期上期 決算説明会資料:2025年10月)をもとに整理した要約です。判断・投資助言は含みません。不明項目は「–」としています。

基本情報
  • 企業概要
    • 企業名:株式会社ワールド(WORLD CO., LTD.)
    • 主要事業分野:ブランド(国内アパレル/ライフスタイル等)、デジタル事業(B2Bソリューション、B2Cネオエコノミー/サーキュラー等)、プラットフォーム事業(生産PF、販売PF、ライフスタイルPF、シェアードサービス等)
    • 代表者名:–(資料上は経営陣が登壇・コメント。個人名はここでは省略)
  • 説明会情報
    • 開催時期:2025年10月(上期決算説明会)
    • 説明会形式:資料はプレゼン形式(資料配布/説明会) — オンライン/オフラインの明記なし
    • 参加対象:投資家・アナリスト・マスコミ等
  • 説明者(役職)と発言概要
    • 会社経営陣(代表者レベル)、IR/財務担当らが説明。主な発言要旨:
    • 上期業績は非アパレル(MCF連結など)で底上げできた一方、アパレルブランドが全般不振でコア営業利益は計画未達。
    • ラクサスのIPOによる連結除外影響やナルミヤ完全子会社化(簡易株式交換)の効果・影響、MCFグループの貢献について説明。
    • 中期計画(PLAN‑W)最終年度として、ROE/COE/ROIC等の改善と次期中期に向けた体制整備を強調。
  • 報告期間・配当等
    • 対象会計期間:2026年2月期(第68期)上期(資料は上期実績と通期計画を併記)
    • 決算説明資料作成日:2025年10月
    • 配当支払開始予定日:–(通期計画での配当方針・予定は記載あり。下記「配当と株主還元」参照)
  • セグメント(概要)
    • ブランド事業:国内アパレルブランド(ミドルアッパー/ミドルロワー/ナルミヤ等)、雑貨、海外現法等。既存ブランドの企画・販売・店舗運営が中心。
    • デジタル事業:B2Bソリューション(OpenFashion等)、B2Cネオエコノミー(ラグタグ、ティンパンアレイ、ラクサス等)— サーキュラー領域を含む。
    • プラットフォーム事業:生産PF(ワールドプロダクション等、MCFグループ含む)、販売PF、シェアードサービス、ライフスタイルPF(空間創造等)。顧客向けワンストップサービスを志向。
業績サマリー(上期実績・主要数値)

(単位:百万円、資料の記載値を抜粋)
– 主要指標(当期実績/当期計画/前年実績)
– 売上収益(連結): 136,916(計画 144,600 / 前年 110,113) → 前年比 124%
– 売上総利益: 67,335(51.2%)/計画 73,700 / 前年 65,356
– 販売管理費: 59,033/計画 64,700 / 前年 57,322
– コア営業利益(セグメント利益): 8,303(6.1%)/計画 9,000 / 前年 8,033 → 対前年 103%(計画未達)
– 営業利益: 9,317(6.8%)
– 税引前当期利益: 8,401
– 親会社の所有者に帰属する当期利益: 5,640(当期計画 5,100 / 前年 4,669)→ 前年比 約121%
– 実質フリーキャッシュフロー(上期):▲809 百万円(前年同期 7,353 百万円)
– 進捗状況(中期経営計画:PLAN‑Wに対する状況)
– PLAN‑W最終年度(当期)目標の一部(例:コア営業利益の中長期目標やROE目標)に向けた取り組みは進展。ROEは目標12%を上回る水準で推移(資料では13%強を示す)。株主資本コスト(COE)はβ低下の結果、資料時点で目標の8%台(資料上 7.58%)を達成圏に。
– ただし当上期はコア営業利益が計画未達のため、通期目標達成に向け下期でのアパレル改善が必要と明示。
– セグメント別状況(上期:実績)
– ブランド事業
– 売上収益(セグメント合計):95,661(外部収益 92,681)
– セグメント利益(コア):4,257(対売上収益比 4.5%)
– 状況:ライフスタイル等は健闘する一方、アパレル(販路・価格帯問わず)が全般不振で減益。ナルミヤもアパレル不振の例外ではない。
– デジタル事業
– 売上収益:14,961(外部収益 5,517)
– セグメント利益:949(対売上収益比 6.3%)
– 状況:ラクサスのIPOに伴う連結除外の影響を除くと、実質で前年比増益(資料上では約8%の実質増益)を確保。B2Cネオエコノミー(ラグタグ運営など)はインバウンド減や成長投資負担で伸び悩む面あり。
– プラットフォーム事業
– 売上収益:64,370(外部収益 38,643)
– セグメント利益:2,350(対売上収益比 3.7%)
– 状況:エムシーファッション(MCF)グループの連結加入効果が大きく寄与し、対前年で大幅増益。B2B外販を中心に堅調推移。
– 共通部門:利益寄与あり(セグメント利益 774)

業績の背景分析
  • ハイライト・トピックス
    • MCFグループの連結加入が売上・利益にプラス寄与(在庫・AR等B/S項目にも影響)。
    • アパレル(ブランド事業)の春夏不振がコア営業利益の計画未達の主因。
    • ラクサスのIPOにより連結除外となったため、デジタル事業は見かけ上の減益だが、除外影響を調整すると堅調。
    • 親会社利益は、ライトオン株式オプション評価益や法人税等の抑制により計画を上振れ。
  • 増減要因(主要)
    • 増:MCF連結による売上・粗利寄与、ライトオン評価益、法人税抑制(上期)
    • 減:既存アパレルブランドの売上不振(販路・価格帯問わず)、ラクサス連結除外の影響(デジタル)
    • キャッシュ面:棚卸資産増(前年同月比約+28億円の増加、うち約7割はMCF影響)、売上債権増(MCF連結影響)、実質FCFは特殊要因含め悪化(営業CFの減少・投資CFの増加)
  • 競争環境・優位性
    • 既存アパレル市場は競争激化・顧客ニーズの変化で難しい局面。ワールドはブランド事業の再編・業務精度改善と並行して、非アパレル(デジタル/プラットフォーム)で成長の柱を構築中。
    • プラットフォームやデジタル領域(B2Bソリューション、サーキュラーなど)は競争優位性の構築に向け投資・人材シフトを進めているが、MCF等とのシナジー深耕が鍵。
  • リスク要因(資料に明記・示唆されているもの)
    • 為替変動・金利上昇(借入コスト・金融収支への影響)、マクロ景気や消費者需要の鈍化、インバウンド需要の変動(B2Cサーキュラー等に影響)。
    • サプライチェーン・在庫管理の悪化(夏在庫の滞留など)や、現場業務・人材の「精度低下」が商品開発・販売に及ぼす影響。
    • 会計・連結の変化(IPOに伴う連結除外、M&Aの連結効果)による見かけの数値変動。
    • 次期中計でのROIC/WACC等指標変更(IFRS16/IFRS18適用対応)への影響。
戦略と施策
  • 現在の戦略(PLAN‑Wの方向性)
    • 価値創造型成長モデルの確立:ROICスプレッドが正の成長分野へ経営資源を集中。
    • キャピタルアロケーション最適化:成長投資と株主還元のバランスを図る。
    • 株主資本コスト(COE)低減、財務健全化(ネットD/Eの改善)を通じた企業価値向上。
    • B2C(ブランド)とB2B(ソリューション/プラットフォーム)へセグメント整理を進め、次期中期での体制再編を検討。
  • 進行中の施策・進捗
    • M&A・持分運営:ナルミヤ・インターナショナルを株式交換で完全子会社化(10月以降の資本振替等の影響を説明)。MCFグループ連結が業績に貢献。
    • デジタル投資:OpenFashionのAI(Maison AI)実装、ラグタグの出店・改装、サーキュラー事業(Laxus除外の影響吸収へ成長投資)。
    • プラットフォーム強化:MCFとのシナジー創出(生産・調達・物流のソリューション提供強化)、アカウントマネジメントの定着。
    • 人的資本・業務改革:ブランド現場の業務精度再構築、人的リスキリング、グループ内リソースの再配置(成長領域へシフト)。
    • ESG/サステナビリティ:WORLD SUSTAINABILITY PLAN推進、エコロモ回収活動、循環原料製品開発等。
  • セグメント別施策と成果
    • ブランド:現場力再構築(商品業務・販売業務改革)、Right‑on再生、出店戦略の見直し。成果は未だ不十分で下期での巻き返しが求められる。
    • デジタル:サーキュラー事業の拡大、OpenFashionの外販開始、アンドブリッジ等の業務精度向上。B2Bは収益性改善、B2Cは投資負担で伸び悩む面あり。
    • プラットフォーム:MCFの寄与で上期は大幅増益。B2B受注基盤強化、アカウント型営業の定着を進める。
将来予測と見通し(通期計画)
  • 今期通期(2026年2月期)計画(資料の期初目標)
    • 売上収益:300,000 百万円
    • 売上総利益:152,000 百万円(売上総利益率 50.7%)
    • 販売管理費:132,000 百万円
    • コア営業利益:20,000 百万円(6.7%)
    • 税引前当期利益:18,300 百万円
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益:12,000 百万円
    • EPS(通期想定):330 円(発行済株式数等の前提あり)
    • DPS(通期想定):109 円
  • 予想の根拠(資料所見)
    • ナルミヤ完全子会社化の増益効果(10月以降の寄与)やMCFのフル寄与、ラクサス連結除外の調整を前提にした計画。
    • ブランド事業は下期でのアパレル改革断行による大幅巻き返しが前提。デジタルはB2Bの健闘とB2C回復の想定、プラットフォームは継続成長を想定。
  • 中長期計画(PLAN‑W)進捗と達成可能性
    • 指標進捗:ROEは目標12%超で推移(資料時点で13%台)、COEはβ改善で目標8%を下回る水準に近づく(資料7.58%)。ROIC目標(8.5%)は事業別導入準備中で今後の評価・改善が必要。
    • 課題:アパレルの現場力・業務精度改善が未完、下期での実行度合いにより通期目標達成の確度が分かれる。
  • マクロ経済の影響
    • 為替・金利:金利上昇は金融費用に影響(資料で言及あり)。COE算定でのリスクフリーレート上昇が影響。
    • 需要動向:インバウンド回復や国内消費動向、サーキュラー需要等がB2Cに影響。物流・サプライチェーンの変動もリスク。
配当と株主還元
  • 配当方針(資料の公表方針)
    • 「最適資本構成に向けて資本充実に努めつつ、配当性向を段階的に引き上げる」方針を掲げ、株主還元の拡充を図る記述あり。
  • 配当実績(予定)
    • 今期通期予想 DPS(予定):109 円(通期)
    • 上期(資料掲載の上半期想定):上半期EPS 165 円/上半期DPS 49 円(資料上の上半期想定数値を反映)
  • 特別配当:資料上は特別配当の記載なし(特別配当はなしとして扱われている旨の記述はないため「無」か「–」)
製品・サービス(主な内容)
  • 製品(主要ブランド等)
    • 国内アパレル(ミドルアッパー、ミドルロワー、ナルミヤ等)、ライフスタイルブランド、雑貨ブランドなど複数の屋号・ブランドを保有。
    • 新業態・新ブランドの育成(ALL NEW MART等)やリアル店舗・POPUP出店等の実験的施策を継続。
  • サービス
    • B2Bデジタルソリューション(OpenFashionなどのシステム提供、調達・物流ソリューション)、B2Cネオエコノミー(ラグタグ運営、サーキュラーサービス)を提供。
    • プラットフォームでの一気通貫サービス(生産・販売・空間創造・事務代行等)を標榜。
  • 協業・提携
    • グループ内M&A(MCF連結、ナルミヤ完全子会社化、ライトオンなど)、外部との協業(AI実装等)。海外現地法人設立(マレーシアでのサーキュラー展開)など。
重要な注記(会計・リスク等)
  • 会計方針:当社は2013年3月期末よりIFRSを適用。資料は特段の断りが無い限りIFRSベース。コア営業利益は売上収益-売上原価-販管費で算出(セグメント利益と同一)。
  • 会計上の留意点・最近の影響
    • ラクサスのIPOに伴う連結除外や、新規連結(MCF群)、ナルミヤの完全子会社化は連結B/S・P/Lに影響。
    • IFRS16(リース)およびIFRS18(表示)等の適用を踏まえ、次期中計では指標(ROIC・Net D/E等)の表示方法や算出ベースのアップデートを予定。
    • のれん・持分法からの連結、株式交換等の会計処理に伴う影響は資料内に試算・感応度分析あり。
  • リスク要因(再掲)
    • 市場・需要変動、在庫リスク、為替・金利、サプライチェーン、人的資源・現場力の低下、会計・連結構成の変化等。
  • その他重要告知
    • セグメント再編(次期中期に向けたB2C/B2Bの二大セグメント化)を予定している旨の表明。
    • 中期経営計画(PLAN‑W)は最終年度。次期中期を見据えた組織・資本戦略を準備中。

参考(資料からの要点メモ)
– 上期は「アパレルの苦戦」が最大の課題。現場力・業務精度の低下(春夏不振→夏在庫の滞留→暑秋企画の展開不足)が示され、ヒト・組織の改革が強く求められている。
– 非アパレル(MCF・デジタル・プラットフォーム)は概ね良好で、事業ポートフォリオ改革の手応えを得つつある。
– 財務面では、β低下によりCOE低減が進展(資料上 7.58%)、ROEは12%目標を超過して推移(資料上 13%強)。
– キャッシュ面では上期の休日回収ズレや永久劣後ローン償還等の特殊要因により実質FCFは悪化(上期▲0.8億円)。一方、MCFの寄与等で対計画はやや良化の面もある。

連絡先(資料上の案内)
– IR・グループコミュニケーション室、財務・計数管理部等が窓口(詳細は会社IRページ/資料参照)。個人名・電話番号等はここでは省略。

不明・未記載事項
– 発表に登壇した個別責任者の氏名:–(ここでは役職ベースで記載)

以上。追加で「特定スライドの数値確認」や「セグメント別のより詳細な数値(四半期推移など)」を希望される場合は、該当スライド番号や項目を指定してください。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3612
企業名 ワールド
URL http://corp.world.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 繊維製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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