イトーキ(7972)企業分析レポート(プライム市場)

株価:2,436円(2025-10-17終値)/時価総額:約1,300億円
– 企業情報
– 概要:オフィス家具・ワークプレイス関連の大手。ワークプレイス事業(オフィス家具・改装、コンサル、プロマネ等)と設備機器・パブリック事業(物流・研究施設向け設備、間仕切り、特殊扉等)を展開。製販一貫体制で効率経営を志向。医療・教育・公共・研究・商業など多様な分野に納入。
– 付加価値サービス:オフィス移転・レイアウト・リノベ、ABW/働き方コンサル、オフィスデータ分析、メンテナンス・修繕。
– 収益季節性:上期(1–6月)に比重が高い傾向(上期型)。
– セグメント構成(2024.12):ワークプレイス74%(営業利益率8%台)、設備機器・パブリック25%(同5%台)、その他1%。
– 業界のポジションと市場シェア
– ポジション:国内オフィス家具の大手の一角。主要競合はオカムラ、コクヨ、内田洋行等。公共・研究施設向けや間仕切り等で強み。
– 競争優位性:製販一貫・提案力(オフィスコンサル~施工~保守)、ハイブリッドワーク対応の改装需要を捉えたソリューション、研究・物流施設等の非オフィス分野。
– 課題:プロジェクト型で景気・投資サイクルの影響を受けやすい。資材価格上昇・工期遅延、借入増による金利負担増が収益性に影響し得る。
– 市場シェア:公表データなし(—)。
– 経営戦略と重点分野
– 中期計画:「RISE TO GROWTH 2026」2年目。7つの重点戦略(7Flags)とESG戦略を推進。
– 重点施策(短信等からの要旨)
– ワークプレイスの高付加価値提案(ハイブリッドワーク・ABW、データ活用による設計・運用)
– 研究・医療・公共施設向けの強化
– 収益性改善(粗利率・OPマージンの改善、製販一体での効率化)
– DX投資、人材強化による持続的成長基盤づくり
– 通期見通し(会社計画 2025/12期):売上1,500億円、営業利益120億円、当期純利益83億円、EPS 168.22円。
– 事業モデルの持続可能性
– 収益モデル:大型案件(新設・移転・改装)+継続収益(保守・運用支援、オフィスデータ分析等)。オフィス需要の質的転換(人材獲得・コミュニケーション重視)に伴い、改装・最適化需要は底堅い。
– 変化適応力:コンサル~施工~運用の一気通貫で、働き方の変化・省人化・ESG対応へのソリューション提供が可能。
– リスク耐性:分野分散(研究・公共・物流等)が景気変動緩衝に寄与。一方、資材高騰・工期遅延・金利上昇は収益圧迫要因。
– 技術革新と主力製品
– 技術・独自性:ABW・データ分析による空間設計、ブース/吸音・間仕切り等のオフィス最適化ソリューション、研究・特殊施設向け装置・特殊扉など高機能商材。
– 収益牽引:ワークプレイス事業が売上約74%、営業利益約78%(2025年上期)。研究施設向け設備も堅調。
– 株価の評価
– 主要バリュエーション(現株価2,436円前提)
– 予想PER:14.46倍(会社予想EPS 168.45円)=業界平均PER 14.5倍と概ね同水準
– トレーリングPER:約13.3倍(LTM EPS 183.43円)
– PBR:2.23倍(BPS 1,091.07円)=業界平均PBR 1.3倍を上回る水準
– EV/S:約1.01倍(EV約1,460億円=時価総額1,300億+有利子負債412億−現金253億、LTM売上1,452億)
– EV/EBITDA:約8.6倍(LTM EBITDA 171億円)
– 配当利回り(予想):約2.67%(年間配当65円、Payout約30%)
– コメント:PERは業界平均並み、PBRは平均上回り。収益性・ROEの改善を織り込む形。
– テクニカル分析
– トレンド:200日移動平均1,978円<株価2,436円で中長期の上昇基調は継続。50日移動平均2,442円と接近し、足元はもみ合い。
– 位置:52週高値2,580円に対し約94%の水準で高値圏寄り。直近10日では2,380〜2,530円レンジでの推移。
– 需給:信用倍率0.85倍(売り残>買い残)。3ヶ月平均出来高16.2万株に対し直近10日10.9万株で、直近の売買活況はやや一服。
– 財務諸表分析
– 成長性:売上高は2021年1,159億→2024年1,385億→LTM 1,452億円と増加。3年CAGR約7–8%。Quarterly Revenue Growth +15.5%(前年比)。
– 収益性:
– 粗利率:LTM 約42.0%(2025上期は42.7%へ改善)
– 営業利益率:LTM 8.8%(2025上期は13.4%)と改善傾向
– ROE:LTM 18.0%(実績開示13.8%)/ROA:7.0%
– 金利負担:LTM利息費用約4.1億円、EBIT 136億円で利払余裕高い
– キャッシュフロー:営業CF LTM +66億円、レバードFCF -6億円(投資・運転資本の影響でややマイナス)。
– 財務健全性:自己資本比率40.9%→2025/6末42.7%、流動比率1.53倍、D/E約0.76倍。資本性は概ね良好。
– セグメント(2025上期):ワークプレイス売上5,857億円・利益率14.2%、設備機器・パブリック1,990億円・利益率11.2%。
– 株主還元と配当方針
– 配当:2024年実績55円→2025年予想65円、予想配当性向約30%。5年平均利回り3.21%に対して現行利回りは2.67%(株価上昇の影響)。
– 自己株式:保有比率7.45%(過去の自己株取得積み上げとみられる)。新規の自社株買い計画は開示情報なし(—)。

  1. 株価モメンタムと投資家関心
  2. モメンタム:52週騰落+55.7%と強い上昇を経て高値圏で推移。決算(8/4発表)後も基調維持。
  3. 投資家関心:機関保有約31%、インサイダー約10%。Beta 0.34で市場連動性は低め。直近は出来高が3ヶ月平均を下回り、短期の勢いはやや落ち着き。
  4. 影響要因:中計進捗、粗利改善の持続性、資材価格・工期遅延、金利動向、期末配当(権利落ち12/29)など。

  5. 総評

  6. 需要面ではハイブリッドワークや人材確保の観点からオフィス改装ニーズが継続。研究・公共分野の底堅さも寄与。
  7. 収益性は粗利・営業利益率とも改善し、ROEも高水準。財務体質も自己資本比率40%超・流動比率1.5倍と良好。
  8. バリュエーションはPERで業界平均並み、PBRは上方。改善した収益性・ROEを織り込んだ水準。足元の株価は52週レンジの上方に位置し、短期はもみ合い。
  9. リスクは資材価格・工期遅延・金利負担増などプロジェクト型特有の外部要因。上期偏重も勘案が必要。

  10. 企業スコア(S/A/B/C/D)

  11. 成長性:A
    • 根拠:LTM売上+4.9%、3年CAGR約7–8%、四半期YoY+15.5%。
  12. 収益性:A
    • 根拠:LTM粗利率約42%、営業利益率8.8%(上期13.4%)、ROE高水準。
  13. 財務健全性:A
    • 根拠:自己資本比率42.7%、流動比率1.53、D/E約0.76、利払余裕大。
  14. 株価バリュエーション:B
    • 根拠:予想PERが業界平均並み、PBRは平均超。EV/EBITDAは概ね中立圏。

注記
– 本レポートは提供データに基づく事実整理であり、投資勧誘・助言を目的とするものではありません。
– 不明な項目は「—」としています。数値は四捨五入のため合計と内訳が一致しない場合があります。


企業情報

銘柄コード 7972
企業名 イトーキ
URL http://www.itoki.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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