1. 企業情報
企業名: 原田工業株式会社
概要: 原田工業は、自動車用アンテナをはじめとする自動車関連機器の設計、製造、販売を手掛ける企業です。主要製品には、車載用アンテナ、ケーブル、アンプ、ノイズフィルターなどがあります。国内外の自動車メーカーと取引を行っています。
事業内容: 自動車関連機器の製造・販売
設立年月日: 1958年3月29日
代表者名: 三宅 康晴
従業員数: 3,985人
住所: 〒140-0013 東京都品川区南大井6-26-2 大森ベルポートB館
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内でのポジション: 原田工業は、日本の自動車用アンテナ市場で首位に位置しています。世界各国に拠点を持ち、国内外の自動車メーカーと取引を行っています。
市場シェア: 日本国内で首位、世界各国に拠点を構えています。
競争優位性や課題: 競争優位性としては、豊富な製品ラインナップと長年の経験が挙げられます。一方で、材料価格の高騰や主要市場の需要動向、為替変動などのリスクに直面しています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣が掲げるビジョンや戦略: 経営は「収益構造改革」（トップライン拡大、コスト構造改革、B/Sスリム化）に注力。また中長期の経営方向として「CASE対応」「モビリティ多様化対応」を掲げ、周辺事業・新規事業の拡大を目指す。
中期経営計画の具体的な施策や重点分野: 収益構造改革、CASE対応、モビリティ多様化対応。短期的にはコスト削減・組織再編による利益改善を目指す。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力: 収益モデルは自動車関連機器の製造・販売に依存しています。市場ニーズの変化に対応するため、CASE（電動化・自動運転）対応やモビリティ多様化対応を重点的に推進しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性: 技術革新については、CASE対応製品の開発に注力しています。
収益を牽引している製品やサービス: 車載用アンテナが主力製品です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
- EPS（会社予想）: 9.46円
- BPS（実績）: 613.26円
- PER（会社予想）: 49.89倍
- PBR（実績）: 0.77倍
現在の株価（474円）を用いてPERは49.89倍となり、業界平均PER（12.9倍）と比較すると割安と評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
- 50日移動平均線: 467.92円
- 200日移動平均線: 466.27円
- 直近10日間の株価推移は、474円（前日終値）から475円（本日始値）でほぼ横ばい。
- 52週高値: 545円
- 52週安値: 403円
現在の株価は52週高値から12%下落しており、安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
- 売上（過去12か月）: 43.76B円
- 利益（過去12か月）: 502M円
- ROE（過去12か月）: 3.92%
- ROA（過去12か月）: 3.33%
- キャッシュフロー（直近四半期）: 6.16B円
過去数年分の傾向がわかる場合、比較する:
売上は減少傾向にあり、利益は増加しています。ROEとROAは健全な水準を維持しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
- 配当利回り（会社予想）: 1.59%
- 配当性向: 97.78%
高配当性向であり、株主還元に積極的です。
自社株買いなどの株主還元策:
自社株買いの情報は提供されていません。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
直近10日間の株価は横ばい。
株価への影響を与える要因:
材料価格の高騰、主要市場の需要動向、為替変動などが影響を与えています。
11. 総評
原田工業は、自動車用アンテナの主要メーカーとして、収益構造改革とCASE対応により中長期的な成長を目指しています。短期的にはコスト削減による利益改善が進んでいますが、材料価格の高騰や主要市場の需要動向に注意が必要です。株価は割安と評価でき、高配当性向により株主還元に力を入れています。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率がマイナス）
収益性: A（ROE、ROAが健全）
財務健全性: B（自己資本比率40%以上）
株価バリュエーション: A（PERが割安）
総合評価: B
企業情報
| 銘柄コード | 6904 |
| 企業名 | 原田工業 |
| URL | http://www.harada.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
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