2025年度第1四半期 決算説明資料
2025年度第1四半期 決算説明(要約)
資料日:2025年8月8日(出光興産株式会社)
※不明項目は「–」で記載しています。投資助言は行いません。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:出光興産株式会社(Idemitsu Kosan Co., Ltd.)
- 主要事業分野:燃料油(精製・販売)、基礎化学品(エチレン、PX、MX、SM等)、高機能材(潤滑油・機能化学品・電子材料等)、電力・再生可能エネルギー、資源(原油・ガス、石炭)、その他
- 説明会情報
- 開催日時:2025年8月8日(決算説明資料公表日)
- 説明者
- 発言概要:資料の要旨(以降に整理)
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年度 第1四半期(FY2025 1Q)
- 決算説明資料公表日:2025年8月8日
- セグメント(名称と概要)
- 燃料油:国内外製油所による原油精製・燃料油販売(ガソリン、軽油、灯油、重油、輸出燃料等)、SS網
- 基礎化学品:エチレン、パラキシレン(PX)、ミックスキシレン(MX)、スチレンモノマー(SM)等
- 高機能材:潤滑油、機能化学品、電子材料、機能舗装材、アグリライフ、二次電池材料等
- 電力・再生可能エネルギー:太陽光、バイオマス、火力等の発電および電力小売
- 資源:原油・ガスの生産販売(ベトナム、ノルウェー等)、石炭鉱山(豪州)
- その他:子会社等の事業、持分投資等
業績サマリー(2025年度1Q:単位は億円、明記のある数値を採用)
- 主要指標(24年度1Q → 25年度1Q、増減)
- 売上高:22,603 → 18,430(▲4,173、▲18.5%)
- 営業利益:1,225 → ▲210(▲1,435)
- (在庫評価損益)(480) → (▲505)(影響大)
- 持分法投資損益:76 → 43(▲33、▲43.0%)
- 営業+持分:1,301 → ▲167(▲1,468)
- 在庫影響除き:822 → 338(▲483、▲58.8%)
- 経常利益:1,368 → ▲137(▲1,506)
- 特別損益:▲6 → 91(+97)
- 当期純利益:950 → 52(▲898、▲94.5%)
- 在庫影響除き(当期純):617 → 403(▲215、▲34.8%)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に記載なし)
- 進捗状況(中期経営計画・年度目標に対する達成率)
- 第1四半期の実績は「在庫影響を含めた形では減益大」だが、 在庫影響除きベースでは国内マージン堅調で通期予想に対する進捗は良好との記載。
- 同社は5月公表の通期業績予想(2025年度通期:売上 79,000 億円、営業利益 370 億円、当期純利益 500 億円 等)を現時点で据え置くと表明。
- セグメント別(25年度1Q、営業利益+持分法損益、単位:億円)
- 燃料油:営業+持分 ▲298(在庫影響除き 206) → 燃料油は前年比で大幅減(▲272)主因は原油下落に伴うマイナスタイムラグ等
- 基礎化学品:▲45(前年75 → ▲45、▲120)※SM等のマージン悪化が主要因
- 高機能材:93(前年78 → 93、+15)※潤滑油やアグリライフの増益が寄与
- 電力・再エネ:▲4(前年▲30 → ▲4、+26)※トラブル解消や償却費減等で改善
- 資源:119(前年248 → 119、▲129、▲52.1%)
- 内訳:石油開発 45(▲20)、石炭 74(▲109)※石炭市況下落が大きく影響
- その他:▲31
- セグメント合計(在庫影響除き):338(24年度1Q:822 → 25年度1Q:338、▲483)
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 在庫影響を除いた営業+持分は、原油価格の下落によるタイムラグ(販売価格の下落が原油在庫評価に先行する)影響、基礎化学品の市況悪化、石炭価格下落等により前年同期比で減益。
- 一方で、国内向けの積み原油ベースのマージンは堅調で、製油所トラブル減少や海外トレーディングでの機会活用などで一部改善要素あり。第1四半期の実績は通期見通しに対して順調な進捗と評価されるが、通期予想は据え置き。
- 増減要因(主な寄与因子)
- マイナス要因
- 原油価格(ドバイ等)の下落:24年度1Q→25年度1Qでドバイ 85.3 → 66.9 USD/bbl(▲21.6%)
- 豪州一般炭スポット価格下落:125.8 → 104.6 USD/t(▲16.9%)
- 為替:155.9 → 144.6 円/USD(円高寄与)
- 基礎化学品の製品マージン悪化(PX、MX、SMの製品価格・マージン低下)
- 石炭市況悪化による資源セグメントへの影響
- 原油下落による在庫評価損益のマイナス(在庫評価による振れ)
- プラス要因
- 国内製品マージンの堅調(積み原油ベース)
- 製油所トラブルの減少(稼働改善)
- 高機能材(潤滑油、アグリライフ等)の増益
- 電力・再エネのトラブル解消、償却費減等
- 海外トレーディングによる市況変動の取り込み
- 競争環境
- 資料中の直接的な市場シェア比較は限定的。提示された指標からは、製品市況(シンガポール製品スプレッド、ナフサ対製品スプレッド等)や世界市況の変動が収益性に直接影響する構造。
- 高機能材(潤滑油)はグローバル展開を進めており、潤滑油分野で世界シェアを有する旨の記載あり(世界シェア指標の詳細は資料に限定情報)。
- リスク要因(業績に影響する外部要因)
- 原油・石炭等コモディティ価格の変動(感応度表あり)
- 為替変動(円高・円安の影響)
- 製油所や生産設備のトラブル、在庫評価(総平均法採用による在庫評価差)
- 海外投資先(例:ニソン製油所)の金利負担やスポンサー間調整の不確実性
- 規制動向、地政学リスク、サプライチェーン制約、金利動向
戦略と施策
- 現在の戦略(資料より)
- 収支改善を優先:製油所運営の安定化、トラブル削減、海外トレーディングでの利益確保
- 高機能材・再エネ・資源等の成長分野への投資と事業転換(例:全固体電池材料、グリーンペレット等)
- 資源セグメントの事業構造改革(豪州鉱山の活用、低炭素ソリューション展開)
- 進行中の施策(具体的プロジェクト・進捗)
- 製油所:トラブル削減により稼働改善(製油所稼働率は1Qで78%)
- 海外案件:
- マレーシア油ガス田探鉱開発参入:サラワク州沖の2鉱区権益40%取得、PETRONAS等との生産物分与契約締結(公表リンクあり)
- ベトナム・ニソン製油所:営業段階で黒字見通しも金利負担で最終赤字見通し。過年度の貸倒引当金影響で連結持分損益はゼロ見通し。スポンサー間協議継続。
- 次世代材料(蓄電):全固体電池材料(硫化物系固体電解質)の量産技術開発に関する第2プラント能力増強計画が経産省の「蓄電池に係る供給確保計画」として認定
- 資源(石炭):出光グリーンエナジーペレット(ブラックペレット)の商業化(ベトナムで年産12万tの商業プラント稼働予定、2030年に300万t体制目標)
- 豪州新規事業:レアメタル(バナジウム)投資、揚水型水力発電事業の検証等
- セグメント別施策と成果(抜粋)
- 燃料油:国内マージン維持、トラブル削減で稼働安定化
- 基礎化学品:SM等の数量は復元する一方で製品マージンの悪化対応
- 高機能材:潤滑油の海外展開強化、アグリライフのグループ化効果で増益
- 電力・再エネ:構造改革、バイオマス資産減損に伴う償却費減等で収支改善
- 資源:石炭市況対応と低炭素製品(ペレット)事業化推進
将来予測と見通し
- 通期業績予想(5/13公表値、資料は変更なしと明示、単位:億円)
- 売上高:79,000
- 営業利益:370
- 当期純利益:500
- (在庫影響除き)営業+持分:1,470
- 根拠・前提(主要前提)
- ドバイ原油:65.0 USD/bbl(24年度平均78.5 → 前提65.0)
- 豪州一般炭スポット価格:95.0 USD/t(24年度平均134.8)
- 為替:145.0 円/USD(24年度平均152.6)
- 中長期計画の進捗可能性
- 第1四半期は在庫影響を除いたベースで、通期見通しに対し一定の進捗と説明。ただし商品価格や為替の変動などで通期見通しは変動し得る旨を明記。
- マクロ経済の影響
- 原油・石炭価格、為替の変動が収益に大きく影響(資料に感応度表あり)
- 在庫影響除き:原油 ±10$/bbl → 燃料油 ±300 億円、為替 ±5円/$ → ±80 億円 等
- 在庫影響含む場合の感応度はさらに大きく(例:原油 ±10$/bbl → 燃料油 ±680 億円 等)
製品・サービス
- 主要製品(抜粋)
- 燃料油:ガソリン、軽油、灯油、A/C重油、ジェット燃料(国内販売および輸出)
- 基礎化学品:エチレン、PX、MX、SM 等
- 高機能材:潤滑油(自動車用・工業用)、エンジニアリングプラスチック、有機EL材料、機能舗装材、アグリライフ製品(農薬、機能性飼料等)
- 電力・再エネ:太陽光、バイオマス、火力発電(卸売/小売)
- 資源:原油・ガス(生産・販売)、石炭(鉱山)等
- サービス・提供エリア・顧客層
- 国内供給(製油所・SS網)と海外(北米、東南アジア等)双方で事業展開。潤滑油は世界28か国のネットワーク。
- 協業・提携
- マレーシア油ガス田:PETRONAS、PSEP、SK earthon との4社間で生産物分与契約締結(権益40%取得)
- 全固体電池材料の技術開発で経産省の計画認定(公的認定)
- その他、ニソン製油所等のスポンサー間調整・協議
重要な注記
- 会計方針
- たな卸資産の評価方法:総平均法を採用(資料明記)
- 在庫評価損益は在庫評価及びたな卸資産簿価切下の影響を含む
- リスク・特記事項
- ニソン製油所:25年度は営業段階で黒字見通しも金利負担が大きく最終は赤字見通し。過年度の貸倒引当金計上により連結上の持分損益はゼロ見通し。スポンサー間で収支改善協議を継続中。
- 見通しに関する注意:将来見通しは経済情勢、原油価格、市況、為替、金利等の変動により実績と大きく異なる可能性あり(資料の注意書き)。
- その他(今後のイベント等)
- マレーシア油ガス案件の進捗(公表あり)
- 全固体電池材料の第2プラント能力増強計画の進展(経産省認定)
- 出光グリーンエナジーペレットのベトナム商業プラント稼働(25年度予定)
参考(資料内の主要数値出典)
– 連結損益計算書ハイライト(25年度1Q):売上高 18,430 億円、営業利益 ▲210 億円、当期純利益 52 億円 等
– セグメント利益(営業+持分、25年度1Q):燃料油 ▲298、基礎化学品 ▲45、高機能材 93、電力・再エネ ▲4、資源 119、その他 ▲31(単位:億円)
– 主要前提(25年度通期前提):ドバイ原油 65.0$/bbl、豪州一般炭 95.0$/t、為替 145円/USD
資料内の公表リンク(抜粋)
– マレーシア油ガス田参入:https://www.idemitsu.com/jp/news/2025/250619.pdf
– 全固体電池材料(認定):https://www.idemitsu.com/jp/news/2025/250630.pdf
(注)本要約は提供資料に基づく整理であり、投資判断や助言を目的とするものではありません。資料中に記載のない情報や個別項目(代表者名・説明会形式・配当開始日等)は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5019 |
| 企業名 | 出光興産 |
| URL | http://www.idemitsu.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | エネルギー資源 – 石油・石炭製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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