プロレド・パートナーズ(7034)企業分析レポート

本資料は公開情報を基に整理した企業分析であり、投資判断を助言するものではありません。不明な項目は記載を省略しています。

1. 企業情報

  • 概要:コストマネジメントを主軸とする経営コンサルティングを提供。成果報酬型・固定報酬型の両輪に加え、企業不動産(PRO-Sign)、SCM/物流、Kei-Gan(経眼)などのサービスを展開。近年はグループ会社を通じたファンド運営・投資(投資事業)も拡大。
  • 特徴:ローコスト戦略に強み。コンサルティング100%(連結、2024.10)。2025年10月期よりファンド事業を独立セグメント化し、投資有価証券の売却益等を売上高に計上する会計表示へ変更。
  • 基本データ:プライム上場/サービス業。従業員249名、平均年齢35.1歳、平均年収735万円。本社:東京都港区。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • ポジション:国内のコスト削減・調達最適化に特化したコンサル系ニッチプレイヤー。総合系(外資戦略ファーム、総合コンサル)や、国内の業務改革・SIer系のコスト最適化サービスとも競合。
  • 競争優位性:
    • 成果報酬型の知見・アセット(調達データ、ベンチマーク、サプライヤーネットワーク)。
    • 固定報酬型へのモデルシフトと人員拡大で案件遂行力を強化中。
    • ファンド事業の収益源多様化により、景気局面に応じたポートフォリオ効果が期待される一方、収益の振れ幅拡大要因にもなり得る。
  • 課題:
    • インフレ局面では「コスト削減の成果実現」が難化し、成果報酬の採算がブレやすい。
    • コンサル事業は採用投資負担が先行し、短期的な赤字化リスク(2025年10月期3Q累計でセグメント損失)。
    • ファンド事業は売却タイミング・評価環境に依存し、期ズレ・一過性の利益計上が発生しやすい。

3. 経営戦略と重点分野

  • ビジョン/戦略:
    • コンサル:成果報酬依存を緩和し、固定報酬型や「投資フェーズ(成功報酬型の新モデル)」を導入して収益の安定化を志向。人員拡大による案件消化能力の底上げ。
    • ファンド:新規ファンド組成・運用強化。投資有価証券の売却益・配当等による収益源の確保。
  • 重点施策(短信より):
    • 採用強化(3Q累計採用費 約7.1億円、前年比大幅増)。コンサル在籍者201名(固定166/成果35)。
    • 会計方針変更により、ファンド関連収益・費用の売上高・売上原価・販管費への振替表示を実施(前年は組替表示)。
  • 通期見通し(2025/10期 会社計画・修正後):
    • 売上高 9,407百万円、営業利益 2,740百万円、経常利益 2,741百万円、親会社株主帰属純利益 406百万円、EPS 37.24円。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデル:
    • コンサル:成果報酬型はマクロ環境の影響を受けやすく、固定報酬型・ハイブリッド化での安定化がカギ。
    • ファンド:売却益等により高収益化しうる一方、案件のストック・タイミングにより変動が大きい。
  • 適応力:
    • インフレ環境に合わせたコンサル提供モデルの見直しを進めており、単価・契約形態の調整で耐性向上を模索。
    • セグメント分散(ファンド×コンサル)は景気分散に寄与するが、会計上も実態ベースでも収益のボラティリティが高まりやすい。

5. 技術革新と主力製品・サービス

  • 技術・独自性:調達・コストデータ、ベンチマーク、SCM/物流最適化の実務ノウハウが強み。PRO-Sign(CREソリューション)やKei-Gan等のサービスブランド展開。
  • 収益ドライバー(直近):
    • ファンド事業:投資有価証券の売却益等で3Q累計セグ利益 3,995百万円と大きく貢献。
    • コンサル事業:固定報酬型の拡大を図る一方、採用投資等で3Q累計セグ損失 △832百万円。

6. 株価の評価(バリュエーション)

  • 前提:株価 558円、時価総額 約62.5億円、BPS(実績)632.72円、PBR 0.88倍(提供値と一致)。
  • PER:
    • データ提供(旧来)の会社予想EPS:-37.18円 → PER算出不可。
    • 直近短信の修正後通期EPS:37.24円 → 仮にこの前提なら、予想PER 約15.0倍(=558/37.24)。
    • 注:指標に齟齬があるため、最新開示(短信)が有効である可能性。整合性確認が必要。
  • EV/売上(参考):EV ≒ 時価総額+有利子負債−現金等 ≒ 62.5−8.3+120.6(億円)= マイナス約49.8億円。LTM売上 75.8億円前提だとEV/Sは負値となり、通常の比較は困難(現金等に投資勘定が含まれる可能性に留意)。
  • P/S(参考):時価総額/売上(LTM)≒ 0.82倍。
  • 業界平均:PER 17.0倍、PBR 1.8倍。PBRではディスカウント水準。

7. テクニカル分析

  • 直近価格帯:年初来高値 805円、安値 281円。現値は高値比-31%程度、安値比+99%程度でレンジ中位。
  • 移動平均:
    • 50日線 656.3円 > 現値 558円 → 短期は下方乖離。
    • 200日線 525.7円 < 現値 558円 → 中期は上回る。
  • 直近10営業日:590円台から560円前後へ軟化。短期的には調整基調。
  • 信用動向:信用買残 48.2万株、信用倍率 1,606倍と買いに偏在。浮動株が少なく、一方向に傾きやすい需給に注意。

8. 財務諸表分析

  • 成長:
    • 2025年10月期3Q累計 売上高 8,370百万円(前年同期比 +109.6%)。ファンド事業寄与が主因。
  • 収益性:
    • 3Q累計 営業利益 3,163百万円、営業利益率 約37.8%(ファンド売却益等の寄与大)。
    • LTMベース指標(提供値):営業利益率 26.3%、最終利益率 -1.25%。
    • コンサル事業は採用費増等でセグメント赤字。収益の二極化・一過性影響に留意。
  • 財政状態:
    • 自己資本比率 48.2%(短信参考値 47.4%)、流動比率 約1,166%、D/E 約6.6%。安全性は総じて良好。
    • 現金等 120.6億円、有利子負債 8.3億円。ネットキャッシュ。ただし営業投資有価証券・ファンド関連資産が多く、資金の拘束性に注意。
  • ROE/ROA:
    • 提供値:ROA(LTM)7.95%、ROE(LTM)24.66%と高水準に見える一方、2024期実績ROE 5.18%。2025期会社計画ベースではROE約5.9%(=純利益406/自己資本6,909、概算)。一過性・評価差の影響に留意。
  • トレンド(年次、提供テーブル):
    • 売上高:2021年 36.5億 → 2022年 27.2億 → 2023年 27.2億 → 2024年 32.1億 → 2025期は大幅増勢(会計表示変更・ファンド寄与)。
    • 営業利益:2021年 黒字 → 2022–2024年 営業赤字 → 直近期は黒字化(ファンド売却益計上)。

9. 株主還元と配当方針

  • 配当:直近・今期予想とも無配(配当性向0%)。内部留保・投資優先の方針。
  • 自社株:自己株比率 2.47%(276千株)。新規の自社株買いの公表は確認できず。
  • 株主構成:インサイダー保有 63.68%と高く、浮動株は限定的。

10. 株価モメンタムと投資家関心

  • モメンタム:短期は弱含み(50日線下)。中期では200日線上で推移。
  • 出来高:直近出来高は3ヶ月平均(約62千株)と同水準〜やや下。10日平均(約80千株)比では低下傾向。
  • 需給要因:高い信用買残と低い空売り残で、上昇・下落いずれにも需給が振れやすい構造。
  • 価格ドライバー:
    • ファンド事業の売却益発生タイミング・評価益/損の変動。
    • コンサル事業の固定報酬型拡大進捗、採用投資の回収度合い。
    • 会計方針変更後の実力ベース収益の見極め。

11. 総評

  • 事業構造は「安定化を目指すコンサル」と「収益変動が大きいファンド」のハイブリッド。直近期の高い利益率はファンド売却益の寄与が大きく、コンサル事業は採用投資先行で赤字と分かれる。
  • 財務安全性は高水準(高流動性・低D/E)。一方で現金・投資有価証券にファンド関連資産が多く、実質的な可処分性は精査が必要。
  • バリュエーションはPBRで業界平均比ディスカウント。EPS前提によりPER評価が変動するため、最新ガイダンスの確認が前提となる。EVがマイナスとなる点は、連結計上の性質上、単純比較に適さない可能性がある。
  • 短期テクニカルは調整局面。需給は信用買いに偏在しており、ニュース・決算イベントに対する価格反応は大きくなりやすい。

12. 企業スコア(S/A/B/C/D)

一過性損益は可能な範囲で除外し、欠損・不確実なデータはB(中立)としています。
– 成長性:A
– 根拠:3Q累計売上+109.6%(YoY)、LTM成長も高水準。ただしファンド寄与・会計表示変更の影響が大きく、持続性に不確実性あり(SではなくA)。
– 収益性:B
– 根拠:LTM営業利益率は高い一方、コンサルセグメントは赤字。ファンドの一過性寄与を勘案し中立評価。
– 財務健全性:A
– 根拠:自己資本比率約48%、流動比率>1,000%、D/E約6.6%。ネットキャッシュ。投資資産の拘束性へ注意点はあるが、総合的に良好。
– 株価バリュエーション:A
– 根拠:PBR 0.88倍は業界平均(1.8倍)を下回る。PERは前提により不確実だが、短信の修正後EPS前提なら業界平均PER(17倍)より低位。EV/Sは参考外(EVマイナス)。

付記:主要数値(抜粋)

  • 株価 558円/時価総額 約62.5億円
  • BPS 632.72円/PBR 0.88倍
  • 2025/10期会社計画 EPS 37.24円(参考:PER 約15.0倍)
  • 3Q累計 売上 83.7億円、営業利益 31.6億円、当期純損失 △0.2億円
  • 現金等 120.6億円、有利子負債 8.3億円、自己資本比率 48.2%

(注)数値は提供データと決算短信要約に基づきます。PER/EPS等に齟齬があるため、最終的な評価には最新の会社開示をご確認ください。


企業情報

銘柄コード 7034
企業名 プロレド・パートナーズ
URL https://www.prored-p.com/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。