1. 企業情報
企業名: 株式会社ディー・エル・イー (DLE Inc.)
概要: DLE Inc.は日本のエンターテインメント企業で、アニメーション、ライブアクション、音楽、モバイルアプリ、ゲーム開発、イベント企画・運営、声優録音など多岐にわたるエンターテインメント事業を展開しています。また、マーケティングソリューションを提供し、映画やテレビ事業、自社スタジオの運営も行っています。2001年に設立され、2003年に現在の社名に変更しました。現在は朝日放送グループホールディングス傘下です。
事業内容:
– 連結事業：ファスト・エンタテインメント100%
– 海外事業：36%（2025年3月期）
市場区分: スタンダード（内国株式）
業種区分:
– 17業種区分：情報通信・サービスその他
– 33業種区分：情報・通信業
住所: 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-3-4 KDX麹町ビル
代表者名: 小野 亮
設立年月日: 2003年10月1日
従業員数: 127人
平均年齢: 36.8歳
平均年収: 6,030千円
2. 業界のポジションと市場シェア
業界内での競争優位性や課題:
– 競争優位性: DLEは独自のキャラクター「秘密結社鷹の爪」のIPビジネスで知られ、K-POPの事業も展開しています。また、朝日放送グループホールディングスとの資本提携を活用したシナジー効果も期待されています。
– 課題: スマートデバイスの普及やSNS・動画配信の台頭による競争激化に直面しています。また、オリジナルコンテンツの重要性が高まる中、コンテンツのヒット依存が課題となっています。
3. 経営戦略と重点分野
経営陣のビジョンと戦略:
– ビジョン: 自社IPの価値向上とIP露出拡大による収益化を目指しています。
– 戦略:
– IPのグローバル展開と多様化
– ソーシャル・キャラクター・マーケティング・サービスの強化
– 自社IPの価値向上と朝日放送グループHDとのシナジー活用
中期経営計画の具体的な施策や重点分野:
– ビジネス安定化・再拡大
– 収益構造改善
– 資金調達
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルや市場ニーズの変化への適応力:
– DLEの収益モデルは主にコンテンツの制作・配信、イベント企画・運営、マーケティングソリューションなど多岐にわたります。市場ニーズの変化に対応するため、自社IPのグローバル展開、ソーシャル・キャラクター・マーケティングの強化、外部パートナーとの連携を重視しています。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向や独自性:
– DLEは特にIPビジネスに強みを持ち、「秘密結社鷹の爪」などの独自キャラクターを有しています。技術革新はコンテンツ制作の効率化とグローバル展開に焦点を当てています。
収益を牽引している製品やサービス:
– 主力製品は独自IPコンテンツであり、「秘密結社鷹の爪」シリーズが代表格です。
6. 株価の評価
EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較:
– EPS（会社予想）: 4.47
– BPS（実績）: 36.46
– PER（会社予想）: 26.40倍
– 現在の株価: 118.0円
現在の株価はPERベースで割安と評価できます。
7. テクニカル分析
株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か:
– 直近10日間の株価は117円から124円の間で推移しており、50日移動平均（133.90円）より低い水準で安値圏に位置しています。
8. 財務諸表分析
売上、利益、キャッシュフロー、ROE、ROAなどの指標を評価:
– 売上（過去12か月）: 18.2B円（前年比 -34.9%）
– 利益:
– 営業損失：-489.25M円
– 経常損失：-594.4M円
– 親会社株主に帰属する四半期純利益：135.01M円
– ROE（過去12か月）: -31.62%
– ROA（過去12か月）: -11.00%
– キャッシュフロー: 四半期累計のキャッシュフロー計算書は非公開ですが、現金預金残高は増加しています。
9. 株主還元と配当方針
配当利回りや配当性向の分析:
– 配当利回り（会社予想）: 0.00%
– 1株配当（会社予想）: 0.00円
– 株主還元策: 自社株買いなどの情報は非公開。
10. 株価モメンタムと投資家関心
株価の直近の変動傾向（上昇・下降の勢い）:
– 直近10日間の株価は横ばいから下降傾向にあります。
株価への影響を与える要因:
– 主要な要因は営業損失と投資有価証券売却益による四半期純利益の計上です。
11. 総評
各分析結果を簡潔にまとめ、全体的な見解を整理:
– DLEは独自IPビジネスを中心としたエンターテインメント企業で、自社IPのグローバル展開とマーケティングソリューションが主要事業です。しかし、市場競争の激化と営業損失が続いており、収益構造の改善と資金調達が課題となっています。株価はPERベースで割安と評価でき、テクニカル面では安値圏に位置しています。
12. 企業スコア
成長性: B（LTM売上成長率 -34.9%）
収益性: C（ROE -31.62%、ROA -11.00%）
財務健全性: B（自己資本比率68.7%）
株価バリュエーション: A（PER 26.40倍、PBR 3.24倍）
企業情報
| 銘柄コード | 3686 |
| 企業名 | ディー・エル・イー |
| URL | http://www.dle.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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