決算短信：名村造船所（7014）

2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

決算短信（要約）

対象：株式会社名村造船所（証券コード 7014） 2024年3月期（連結）決算短信（提出日：2024年5月14日）

基本情報

• 企業名：株式会社名村造船所（Namura Shipbuilding Co., Ltd.）
• 上場取引所：東（東証）
• コード：7014
• URL：https://www.namura.co.jp
• 主要事業分野：新造船事業、修繕船事業、鉄構・機械事業、その他（ソフトウェア、海運、卸売、設備工事等）
• 代表者：代表取締役社長 名村 建介
• 主要連結子会社数：連結子会社 13社（主要：函館どつく、佐世保重工業 等）
• 問合せ先：取締役兼常務執行役員 経営業務本部長 向 周（TEL 06-6543-3561）

報告概要

• 提出日：2024年5月14日
• 対象会計期間：2023年4月1日～2024年3月31日
• 決算説明会：開催（機関投資家・証券アナリスト向け）
• 決算補足説明資料：無し
• 有価証券報告書提出予定日：2024年6月26日
• 定時株主総会開催予定日：2024年6月25日

セグメント（報告セグメント）

• 新造船事業：各種船舶の建造販売（主力セグメント）
• 修繕船事業：船舶修繕・解体（函館どつく、佐世保重工業が中心）
• 鉄構・機械事業：鉄鋼構造物、舶用機械の製造販売
• その他事業：ソフトウェア開発、海運、卸売、設備工事 等

発行済株式等

• 期末発行済株式数（普通株式、自己株式含む）：69,345,051株（2024年3月期）
• 期末自己株式数：9,053株
• 期中平均株式数：69,318,044株
• 時価総額：–（決算短信に記載無し）

今後の予定（開示済）

• 定時株主総会：2024年6月25日
• 配当支払開始予定日：2024年6月26日
• 有価証券報告書提出予定日：2024年6月26日
• 決算説明会：開催（機関投資家・アナリスト向け、日程は別途案内）

財務指標（要点）

（単位：百万円、％は対前期増減率。注記のないものは連結）
– 売上高：135,006（+8.8%）
– 営業利益：16,493（+71.9%）
– 経常利益：20,007（+76.0%）※営業外に為替差益 2,485 百万円を計上
– 親会社株主に帰属する当期純利益：19,954（+78.3%）
– 1株当たり当期純利益（EPS）：287.86円
– 潜在株式調整後EPS：285.52円
– 包括利益：30,577（+140.3%）

主要利益率等（会社開示）
– 売上高営業利益率：12.2%
– 総資産経常利益率：13.4%
– 自己資本当期純利益率（ROEに相当）：30.9%

連結財政状態（2024/3/31）
– 総資産：174,791
– 純資産：79,899
– 自己資本比率：45.4%（前期 39.8% → +5.6pt）
– 有利子負債：12,760
– 有利子負債比率（有利子負債/普通株主に帰属する純資産）：16.1%

連結キャッシュ・フロー（2024/3/31）
– 営業CF：+27,405（前年 8,999）
– 投資CF：△1,919（前年 △1,262）
– 財務CF：+571（前年 △3,384）
– 現金及び現金同等物期末残高：55,386（前年 29,456）

流動比率（計算）
– 流動資産 110,193 / 流動負債 71,971 ≒ 153%（計算値）

（注）決算短信は監査対象外と明記。

財務の解説（短信よりの要点）

• 為替：当期は円安進行（売上高平均 1US$=143.58 → 前期131.01）で、為替差益を計上（営業外収益 2,485 百万円）。
• 業績改善要因：新造船事業の操業回復・船価改善、原価削減（函館どつくとの連携等）、修繕事業の稼働改善。
• 資産構成：投資有価証券の時価上昇によりその他有価証券評価差額金が増加（9,829 百万円増）。
• 資金事情：新造船・修繕事業は進行期の支払比率と入金タイミングのズレにより運転資金負担が大きい。今後の設備投資（老朽設備更新、スマートファクトリー化等）に備え、銀行等と協調して資金調達を検討（有利子負債比率80%を限度とする方針を言及）。

セグメント別（2024/3期 実績）

（単位：百万円）
– 新造船
– 売上高：102,834（+8.2%）
– 営業利益：16,780（+69.1%）
– 受注高（当期）：145,149、受注残高：310,858（+31.6%）
– 主な動き：LPG、アンモニア対応VLGC、LNG燃料船、大型撒積運搬船 等の完工・受注。
– 修繕船
– 売上高：18,990（+16.8%）
– 営業利益：1,766（+78.2%）
– 受注残高：10,715（+30.6%）
– 主な動き：国内艦艇修繕、大型客船等の高難度修繕受注増。
– 鉄構・機械
– 売上高：6,858（△1.8%）
– 営業損失：△122（前年は営業利益226）
– 受注残高：6,906（△26.9%）
– 特記事項：橋桁落下事故（2023年7月）に伴う遅延と費用約5億円を計上。舶用機械部門は改善傾向。
– その他
– 売上高：6,324（+8.5%）
– 営業利益：511（+15.0%）
– 受注残高：2,030（+5.3%）

セグメント合計営業利益：18,935（調整後 16,493 を連結営業利益として計上）

配当

• 2024年3月期（実績）
  • 中間配当：5円/株
  • 期末配当：15円/株
  • 年間合計：20円/株
  • 配当性向（連結）：6.9%
  • 純資産配当率（DOE）：2.1%
• 2025年3月期（予想）
  • 中間配当予想：15円/株
  • 期末配当予想：15円/株
  • 年間予想：30円/株
• 特別配当：無し

中長期計画との整合性

• 経営方針として「選択と集中」による事業基盤強化、合理化、設備更新（伊万里事業所の完成度向上、スマートファクトリー化等）を継続。
• 進捗の主な財務的表れ：受注残高の増加（新造船で大幅増）、収益性改善、自己資本比率上昇。

競合状況・市場動向（短信記載に基づく要点）

• 市場動向：世界の新造船市場は回復基調（竣工量はコロナ前水準へ回復）、船価上昇、円安が日本造船所の追い風。

今後の見通し（2025年3月期・連結予想）

（2024/4/1～2025/3/31、単位：百万円）
– 売上高予想：148,000（+9.6%）
– 営業利益予想：18,000（+9.1%）
– 経常利益予想：18,000（△10.0%）
– 親会社株主に帰属する当期純利益予想：15,000（△24.8%）
– 1株当たり当期純利益予想：216.39円

前提・留意点
– 次期は為替差益を見込んでいない（為替差益ゼロ想定）。未ヘッジ外貨は661百万米ドル、想定レートは1US$=145円。
– 材料費・外注費・人件費は上昇傾向にあり、営業利益率は当期と同程度を見込む。法人税等調整額の変動等により当期純利益は減額見込み。

リスク要因（短信からの主要項目）

• 為替変動（円安・円高）による損益変動
• 鋼材等原材料価格の高騰や外注費・人件費上昇
• 長期建造に伴う運転資金負担（入金タイミングの偏り）
• 事故・品質問題（例：橋桁落下事故による費用計上）
• 規制・環境対応（燃料・排ガス規制、環境対応船の技術開発負担）
• 資金調達環境の変化（設備投資・老朽設備更新のための長期資金需要）

重要な注記・会計方針等

• 会計方針の変更：無し
• 重要な子会社の異動（連結範囲の変更）：無し（ただし過年度に3社を除外済）
• 監査：決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外である旨の注記
• 会計方針：日本基準で連結財務諸表を作成（IFRS適用は未定）
• 特記事項：当期に計上した為替差益 2,485 百万円、その他有価証券評価差額金の増加（9,829 百万円）

（不明箇所・未記載事項は「–」としています。投資助言は行いません。記載数値は決算短信（連結）に基づく。）

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

企業情報

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