1. 現在の株価の評価
- 株価: 1,215.0円
- EPS（予想）: 100.34円
- PER（予想）: 12.11倍
- BPS（実績）: 4,427.74円
- PBR（実績）: 0.27倍
現在の株価1,215.0円に対するPERは12.11倍であり、業界平均のPER（10.1倍）と比較するとやや高めです。PBRは0.27倍であり、業界平均（0.7倍）に比べて低い水準です。これにより、株価は割安感があると考えられます。
2. テクニカル分析
直近の株価推移を見てみると、年初来高値は1,290円、年初来安値は1,065円です。現在の株価1,215円は年初来高値からはやや下落しており、直近の動きも安定していることから、高値圏ではなく安値圏に位置していると考えられます。
3. 財務諸表分析
- 売上高（過去12か月）: 10,379百万円
- 営業利益: 46百万円
- 純利益: 210百万円
- ROE（実績）: 2.68%
- 自己資本比率（実績）: 64.3%
過去数年の売上高は若干の増減があるものの、直近の純利益は回復傾向にあります。ROEは低めですが、自己資本比率は高く、財務の安定性は確保されています。
4. 業界のポジションと市場シェア
コンセックは、切削機具や特殊工事に強みを持つ企業であり、特にダイヤモンド工具においては業界内での競争優位性を有しています。ただし、競争が激化している市場環境においては、今後の成長が課題となります。
5. 経営戦略と重点分野
経営陣は、切削機具事業への経営資源再集中を掲げており、特に特殊工事や建設関連品事業に注力しています。また、IT関連事業は廃止され、介護事業も見直しが進められています。
6. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは堅実であり、特に建設業界の需要に依存しています。市場ニーズの変化に対しては、特注機や新製品の開発を通じて適応力を高める努力が続けられています。
7. 技術革新と主力製品
主力製品にはダイヤモンド工具が含まれ、技術開発においても独自性を持っています。新しい製品の投入が収益を牽引する可能性があります。
8. 株主還元と配当方針
- 配当利回り（予想）: 2.22%
- 1株配当（予想）: 27.00円
- 配当性向: 40.26%
配当方針は安定しており、今後も株主還元に注力する姿勢が見られます。
9. 株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は安定しており、出来高も少なくないため、投資家の関心が高いと考えられます。ただし、上昇の勢いは見られず、今後の動向に注目が必要です。
10. 総評
コンセックは、ダイヤモンド工具に強みを持つ企業であり、安定した財務基盤を有しています。株価は割安感があり、今後の成長戦略が成功すれば、さらなる株価上昇が期待されます。ただし、業界内の競争や市場環境の変化には注意が必要です。全体として、慎重な投資判断が求められる企業です。
企業情報
| 銘柄コード | 9895 |
| 企業名 | コンセック |
| URL | http://www.consec.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
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