投資家の皆様へ
1. 企業情報
株式会社アースインフィニティは、主に日本国内で小規模店舗や企業、家庭向けの電力・ガス小売事業を展開する新電力会社です。また、電子ブレーカー等の電子機器の製造販売、設置工事、蓄電池や太陽光パネルの販売も手掛けています。事業セグメントとしては、電力・ガス販売や再生可能エネルギー関連を含む「エネルギー事業」と「電子機器事業」の二本柱ですが、エネルギー事業が売上・利益の大部分を占めています。
2. 業界のポジションと市場シェア
同社は国内の新電力会社として、店舗や中小工場、家庭向けの電力・ガス小売市場で事業を展開しています。提供された情報では具体的な市場シェアや競合他社との定量的な比較データは示されていません。
業界の動向としては、国内経済の不確実性や国際情勢、そして電力市場価格の変動リスクが指摘されています。一方で、脱炭素社会に向けた再生可能エネルギー開発やSDGsへの関心の高まりが、新たな需要創出の機会となる可能性も考えられます。こうした市場環境において、独自の燃料費等調整額の導入などの対策を講じています。
3. 経営戦略と重点分野
同社は、脱炭素社会に向けた再生可能エネルギー開発・投資、SDGs関連企画への参画を通じて、中長期的な成長を目指す方針を掲げています。直近の業績を見る限り、エネルギー事業の拡大という形でこの戦略は進展していると考えられます。提供情報には、具体的な中期経営計画の数値目標や詳細な施策に関する記述はありません。
4. 事業モデルの持続可能性
収益モデルは、法人・個人向けの電力・ガス小売と、電子機器および再生可能エネルギー関連製品の販売・設置・コンサルティングです。電力・ガス販売は価格変動リスクに直面しやすい特性がありますが、同社は独自の燃料費等調整額を導入することで、電力市場からの調達コスト変動を電気料金に反映させる仕組みを構築し、収益安定化を図る姿勢が見られます。脱炭素やエネルギー安全保障への市場ニーズの高まりは、蓄電池や太陽光パネル販売といった関連事業の成長機会となり得ます。
5. 技術革新と主力製品
技術開発の動向に関する具体的な記述は提供情報にありません。
主力製品・サービスは、売上・利益の大部分を占める電力・ガスの小売サービスが挙げられます。また、電子ブレーカーはエネルギーコスト削減の提案ツールとして、サービス提供における重要な位置を占めていると推測されます。
6. 株価の評価
現在の株価は101.0円です。
会社予想EPSは4.99円、実績BPSは10.95円です。
* 会社予想PER(単独)は20.04倍です。この予想EPSとPERから算出される理論株価は、4.99円 × 20.04倍 = 約99.99円となります。
* 実績PBR(単独)は9.13倍です。この実績BPSとPBRから算出される理論株価は、10.95円 × 9.13倍 = 約100.06円となります。
現在の株価101.0円は、会社が提示する足元のPERおよび現在のPBRから算出される理論株価水準と概ね整合していると言えます。
7. テクニカル分析
現在の株価101.0円は、年初来高値157.0円、年初来安値78.0円のレンジ内で推移しています。52週レンジの中間点よりも安値寄りの位置にあります。
50日移動平均線が110.88円、200日移動平均線が108.17円であり、現在の株価はいずれの移動平均線も下回っています。
直近10日間の株価は101円から105円の範囲で推移しており、株価の大きな方向性を示す強いモメンタムは見られません。本日の出来高は107,100株で、直近10日平均出来高(約50.87万株)と比較すると低調です。
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2021年7月期から2023年7月期にかけて増加傾向にありましたが、2024年7月期に一時的に減少しました。しかし、2025年7月期には6,725百万円(前期比+34.5%)と大幅な増収を達成し、過去最高を更新しています。
- 利益:
- 営業利益は2022年7月期に赤字でしたが、2023年7月期に黒字転換。2025年7月期には697百万円(前期比+151.3%)と大幅な増益を記録しました。当期純利益も同様に2025年7月期に461百万円(前期比+206.8%)と大きく増加しています。
- 営業利益率(2025年7月期)は10.4%、純利益率(2025年7月期)は約6.85%と、収益性が改善しています。
- キャッシュフロー(2025年7月期):
- 営業キャッシュフローは+389百万円(前年+79百万円)と大幅に改善し、事業活動で現金を創出する能力が高まっています。
- 投資キャッシュフローは△6百万円、財務キャッシュフローは△68百万円でした。現預金残高も880百万円に増加しています。
- 収益性指標:
- ROE(実績)は44.07%、ROA(過去12か月)は16.05%と、非常に高い水準にあります。
- 財務健全性指標(2025年7月31日時点):
- 自己資本比率:39.4%と、概ね健全な水準です。
- 流動比率:1.68倍と、短期的な支払い能力は十分に確保されています。
- 総負債対自己資本比率(D/Eレシオ):79.58%と、負債も過度ではなく健全な範囲にあります。ただし、短期借入金は増加傾向にあります。
9. 株主還元と配当方針
- 会社予想の1株当たり配当金は2.60円であり、配当利回りは2.60%です。
- 配当性向(2025年7月期実績)は50.1%、2026年7月期予想は52.1%と、利益還元への意識が見られます。
- 提供情報に自社株買いに関する具体的な記載はありませんでした。
10. 株価モメンタムと投資家関心
- 株価は直近で明確なトレンドが見られず、移動平均線を下回る状況です。年初来高値からは調整局面にあると言えます。
- 出来高は低調であり、短期的な投資家の関心は一時的に落ち着いている可能性があります。
- 信用買残は6,575,200株あるものの、信用売残は0株となっており、将来の買い圧力は存在しない状況です。
- 株価への影響要因としては、電力市場価格の変動、同社のエネルギー事業における今後の成長持続性、および脱炭素施策の進展などが挙げられます。
11. 総評
株式会社アースインフィニティは、電力・ガス小売を主軸とする新電力会社であり、太陽光パネルや蓄電池販売、電子ブレーカーの提供も行っています。2025年7月期はエネルギー事業の好調に牽引され、売上高および営業利益、当期純利益で大幅な成長を達成し、過去の赤字局面からの回復を示しました。
財務面では、自己資本比率が39.4%と若干の改善余地はあるものの、流動比率や負債比率は健全な水準にあります。特にROEが44.07%と極めて高い点が特徴です。
株価は年初来高値から調整局面に入り、移動平均線を下回っています。現在の予想PER・実績PBRと株価は概ね整合的であり、市場は今後の成長を期待しつつも、足元のバリュエーションを評価している状況と見られます。配当性向も50%を超えており、安定的な株主還元姿勢を示しています。
今後の経営の焦点は、電力市場価格の変動リスクへの継続的な対応、急速に拡大したエネルギー事業の持続的な成長、そして脱炭素社会に向けた新たな事業機会の獲得と収益化にあると考えられます。
12. 企業スコア
- 成長性: A
- LTM売上成長率(YoY)は20.48%、2025年7月期の売上高は前期比+34.5%と大きく伸長しています。3年CAGRも13.9%と高水準です。
- 収益性: A
- 2025年7月期の営業利益率は10.4%と改善し、過去12ヶ月のROEは44.07%、ROAは16.05%と非常に高水準です。過去には赤字の時期もありましたが、直近は高い収益性を確保しています。
- 財務健全性: A
- 自己資本比率は39.4%と健全性の目安である40%に迫り、流動比率は1.68倍、総負債対自己資本比率は79.58%と、いずれも財務の健全性を示す良い指標です。
- 株価バリュエーション: B
- 会社予想PER20.04倍、実績PBR9.13倍は、絶対的な数値としては平均を上回る水準です。しかし、現在の株価がこれらの指標から算出される理論株価と概ね等しいこと、および高成長と高収益性を加味すると、市場は現在のバリュエーションを中立的に評価していると考えられます。
企業情報
| 銘柄コード | 7692 |
| 企業名 | アースインフィニティ |
| URL | https://www.earth-infinity.co.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電力・ガス – 電気・ガス業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.3)」によって自動生成されました。
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