2025年3月期 決算説明会資料
決算説明会サマリ(株式会社リニカル:2025年3月期)
(資料開催日:2025年6月4日、発表者:代表取締役社長 秦野 和浩)
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社リニカル
- 主要事業分野:CRO事業(臨床開発受託)、育薬事業(承認後の臨床研究/マーケ支援)、創薬支援事業(市場分析・開発戦略等コンサル)
- 代表者名:代表取締役社長 秦野 和浩
- 説明会情報
- 開催日時:2025年6月4日(水)
- 説明者
- 発表者:代表取締役社長 秦野 和浩
- 発言概要:会社概要、2025年3月期実績の説明、2026年3月期計画、中長期の成長戦略(ガバナンス・営業・IT投資等)、資本政策・株主還元方針の説明
- 報告期間
- 対象会計期間:2025年3月期(2024年4月~2025年3月)
- セグメント(事業区分)
- CRO事業:臨床試験(治験)業務の代行・支援(創薬段階~承認後まで一気通貫)
- 育薬事業:製造販売後の臨床研究・マーケティング支援
- 創薬事業:市場分析、薬事・開発戦略立案、販売提携先選定・契約等のコンサルティング
業績サマリー
- 主要指標(連結、単位:百万円)
- 売上高(2025/3 実績):10,437(前年比 △15.2%:前期12,307)
- 売上原価(2025/3):8,061(売上比 77.2%)
- 販管費(2025/3):2,959(売上比 28.4%)
- 営業利益(2025/3 実績):△583(百万円)
- 経常利益(2025/3 実績):△498(百万円)
- 当期純利益(2025/3 実績):△539(百万円)
- 1株当たり利益(EPS、2025/3 実績):△23.87円
- のれん関連(期末残高):のれん合計 3,144百万円、年間償却額 368百万円(のれん以外の無形 85、償却24)
- 進捗状況(中期・年度目標に対する状況)
- 中長期目標(のれん償却前営業利益率):「20%以上」を目標に設定
- 2025/3は大型案件中止・期間短縮等による減収で各種指標悪化。2026/3で補填を完了し黒字化を目指すと表明
- セグメント/地域別状況(地域別集計が中心)
- 地域別売上比率(2025/3):日本 33%、米国 43%、欧州 19%、アジア 5%(連結売上の海外比率約67%)
- 従業員数(連結、2025/3末):669名(海外従業員比率 約55%)
- 地域別(主要項目、単位:百万円)※2024/3 実績 → 2025/3 実績(増減率)抜粋
- 日本:5,101 → 3,676(△27.9%)、営業利益 363 → △585(営業赤字化)
- 米国:4,498 → 4,789(+6.5%)、営業利益 648 → 625(減益)
- 欧州:3,220 → 3,089(△4.1%)、営業利益 △44 → △37(赤字幅縮小)
- 韓国:970 → 751(△22.6%)、営業利益 128 → △79
- 連結調整等:△1,872 → △2,142(のれん償却等含む)
業績の背景分析
- 業績概要・ハイライト
- 売上高は前年から減少(全社で約15%減)。地域別では米国が増収、しかし日本・アジアで大幅減収。結果として営業赤字を計上。
- 経常利益は受取利息や為替差益等の影響あり。
- 増減要因
- 日本/アジア:前期に発生した複数の大型既存案件の中止・期間短縮(いわゆるドラッグロス状況)が継続し、減収・営業赤字化の主因。国内市場環境の厳しさも影響。
- 米国:既存試験の進捗が想定を上回り、工数増等による契約変更で増収。ただし人件費高騰や外注費増により減益。
- 欧州:営業体制強化の効果は認められるが当期への寄与は限定的。経費見直しで赤字幅は縮小。
- 競争環境
- グローバルCROの競争環境下で、同社は米国・欧州・アジアに展開し差別化を図る(きめ細かな提案力、専門人材、国際ネットワーク)。具体的な市場シェア数値や競合比較データは提示なし。
- リスク要因(資料中に示唆された主な外部リスク)
- 米国における薬価引き下げ等の政策リスク(大統領令等)について不透明性があるため注視。
- 為替変動、各国の規制・医療政策変化、労務コスト上昇、サプライチェーンや外注費の増加、受注案件の中止・遅延等が業績に影響する可能性。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画の要旨)
- 「To be the 'strongest' CRO」を目標に、労働集約ではなく知識集約的組織へ転換し、収益性(1人当たり収益)の向上を目指す。
- 重点施策:ガバナンス強化、営業組織改革、IT投資(DX/AI活用)、人材確保・育成、拠点間協業強化、M&Aによる成長投資
- 進行中の施策(具体例)
- 営業:グローバルでの組織的営業活動の標準化、顧客別戦略の充実(欧米バイオを重点)
- IT/DX:AIを活用した治験業務の検討、分散型臨床試験(DCT)やプラットフォーム・パートナー網の強化、グループ共通のデジタルツール導入
- ガバナンス:拠点間コミュニケーション強化、人材リテンション策、サービス間連携(モニタリング+データマネジメント等)
- セグメント別施策
- CRO事業:グローバル連携による国際共同治験獲得、米国の需要取り込み強化
- 育薬・創薬支援:臨床試験初期フェーズやFSPモデルなど注力領域の拡大、創薬支援サービスとの連携強化
将来予測と見通し
- 次期業績予想(2026年3月期、連結、単位:百万円)
- 売上高:11,200(前期比 +7.3%)
- 営業利益:300(営業黒字化)
- 経常利益:320
- 当期純利益:150
- 1株配当:16.00円(2025/3と同額予定)
- 根拠:米国の成長および欧州・日本・アジアの回復による増収増益見込み(中止・中断案件の補填完了を前提)
- 中長期計画の進捗可能性
- 目標:グローバル人員1,500人超、展開国数約60カ国、各地域(日本500、アジア400、欧州400、米国400)で体制強化。M&A含む成長投資を行いつつ黒字維持と利益率向上を目指す。
- リスク要因(実現度を左右する):受注獲得の進捗、案件中止リスク、コスト上昇、政策・規制動向、為替変動
- マクロ経済の影響
- 為替・金利・各国医療政策(特に米国の薬価政策)及びバイオ投資動向が業績に与える影響を注視すると明記
配当と株主還元
- 配当方針
- 株主還元と成長資金確保の両立を表明。海外事業拡充に向けた成長投資資金を確保しつつ、一株当たり利益の持続的成長を目指す。
- 配当実績(推移)
- 1株配当(円):2024/3 14(図示)→ 2025/3 16 → 2026/3(予想)16
- 2026/3の配当性向(資料数値):240.9%(利益水準との関係で高くなる想定数値が示されている)
- 特別配当
- 特別配当の記載なし(特別配当:なし)
製品やサービス
- 主要製品・サービス
- 主力は臨床開発支援(モニタリング、データマネジメント、統計解析等)、創薬支援、承認後臨床研究支援等。抗体医薬の新規開発増加に対応する技術・サービス強化を掲示(ADC、bispecific等への対応力強化)。
- サービス提供エリア・顧客層
- 約20か国で従業員を雇用、提携パートナー含めると約30か国でサービス提供。顧客はバイオテック企業、大手製薬、日系製薬等。
- 協業・提携
- 分散型臨床試験やAI活用のためのシステム系パートナー網の強化を計画。過去に欧州・米国・韓国でのM&A(Nuvisan、Accelovance、P-Pro等)で事業拡大。
重要な注記
- 会計方針
- 特段の会計方針変更の記載なし。ただしのれん償却(期末残高・償却期間・年間償却額)について明示あり。
- リスク要因(再掲)
- 資料中の注意事項として、将来予想は現時点の情報に基づく見通しであり不確実性がある旨を明記(投資勧誘目的でない旨の注記含む)。
- その他(イベント・告知等)
- 中長期の人員・展開計画や成長戦略(ガバナンス・営業・IT投資)を公表。特段の公開予定イベント日は記載なし。
(注)本要約は提示された決算説明資料に基づき事実関係を整理したものです。投資判断に関する助言は行いません。不明な項目は「–」で記載しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2183 |
| 企業名 | リニカル |
| URL | http://www.linical.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.2)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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