決算説明：ニッチツ（7021）

2026年3月期第2四半期決算説明資料

2026年3月期 第2四半期（速報） — 株式会社ニッチツ（証券コード 7021）

（出典：同社 2026年3月期 第2四半期決算説明資料、発表日：2025年11月13日）
注意：以下は提供資料に基づく要約です。投資助言・勧誘は行いません。不明項目は「–」としています。

基本情報

• 企業名：株式会社ニッチツ（NITCHITSU CO., LTD.）
• 主要事業分野：機械関連事業、資源関連事業、不動産関連事業、素材関連事業（以下「セグメント参照」）
• 説明会情報
  • 開催日時：2025年11月13日（資料日付）
• 説明者：発表者（役職）および発言概要：–（資料に明示なし）
• 報告期間：2026年3月期 第2四半期（連結）
• セグメント（名称と概要）
  • 機械関連事業：舶用機器（ハッチカバー、船殻ブロック等）設計・製作、空気予熱機等一般産業機械、プラント関連機器の製作・据付・施工・監理
  • 資源関連事業：ハイシリカ（精製珪石粉等）の製造・仕入・販売
  • 不動産関連事業：オフィスビル賃貸
  • 素材関連事業：耐熱塗料の製造・販売、ライナテックス（高純度天然ゴム）の仕入・加工・販売

業績サマリー（第2四半期：百万円）

• 売上高：4,792（前年同期 4,714、増減 +77、+1.7%）
• 営業利益：149（前年同期 151、増減 △1、▲0.9%）
• 経常利益：158（前年同期 119、増減 +38、+32.4%）
• 親会社株主に帰属する四半期純利益：94（前年同期 211、増減 △116、▲55.2%）
  • 注：当期純利益は「政策保有株式売却益（前年130百万円）」の影響を除くベースでは前年同期並みとの注記あり。
• 1株当たり利益（EPS）：–（資料に明示なし）
• 進捗状況（通期予想に対する到達率、単純比）
  • 通期予想（期初から修正なし）：売上高 9,050、営業利益 400、当期純利益 200（百万円）
  • 売上高進捗：4,792 / 9,050 ≒ 53.0%
  • 営業利益進捗：149 / 400 ≒ 37.3%
  • 当期純利益進捗：94 / 200 = 47.0%
  • ※単純計算による概算。季節変動・期末集中収益等は考慮していない。

セグメント別（第2四半期・百万円）

• 機械関連事業
  • 売上高：3,372（前年同期比 +7.1%）
  • 営業利益：74（前年同期比 ▲50.2%）
  • 売上構成比（約）：70.4%（3,372/4,792）
  • 営業利益寄与（約）：49.7%（74/149）
• 資源関連事業（ハイシリカ）
  • 売上高：960（前年同期比 ▲8.8%）
  • 営業利益：53（前年同期は47の営業赤字→黒字転換）
  • 売上構成比（約）：20.0%
  • 営業利益寄与（約）：35.6%
• 不動産関連事業
  • 売上高：70（前年同期比 +0.2%）
  • 営業利益：13（前年同期比 ▲41.7%）
  • 売上構成比（約）：1.5%
  • 営業利益寄与（約）：8.7%
• 素材関連事業（耐熱塗料・ライナテックス）
  • 売上高：389（前年同期比 ▲12.2%）
  • 営業利益：7（前年同期比 ▲67.8%）
  • 売上構成比（約）：8.1%
  • 営業利益寄与（約）：4.7%

業績の背景分析

• ハイライト・トピックス
  • 全体売上高は前年同期並みを確保（+1.7%）。機械関連の増収が牽引。
  • 営業利益はほぼ前年並みだが、機械関連での採算悪化や新設備に伴う費用増で減益。
  • 経常利益は受取配当金増および休廃止鉱山管理費減少で大幅増加。
  • 当期純利益は前年の政策保有株式売却益（130百万円）剥落と工場改修に伴う固定資産処分損で大幅減。但し、政策保有株式売却益除くベースでは前年並み。
  • EBITDA：411百万円（前年同期より減少）。政策保有株式売却益を除くベースでは前年同期比プラスを確保との注記。
  • キャッシュフロー：実質営業CF 421百万円（前年同期より減少、保険関連収支の影響）。投資CF △439百万円（積極的な設備投資継続）。
• 増減要因（主要）
  • 増収要因：舶用機器部門（ハッチカバー・船殻ブロック等）の堅調な受注・出荷、製鉄機械関連の増収（産業機器）。資源部門は半導体封止材関連の回復基調を取り込み黒字化。
  • 減益要因：機械部門の工事部門での不採算工事発生、前期大型工事剥落、松浦工場の鋼材自動加工ライン新設（2025年5月稼働）に伴う費用増と工場修繕費、素材関連の輸出・工業用低調およびライナテックスの大型案件一巡。
  • 特別項目：前年の政策保有株式売却益（130百万円）剥落、固定資産処分損計上（工場改修関連）。
• 競争環境
  • 資料記載は限定的。事業ごとに需給サイクル（船舶向け・半導体・液晶・工業資材等）の影響を受ける市場。舶用機器は既受注がある一方、工事採算の変動リスクが顕在。素材分野は大型案件の有無で業績変動が大きい。競合他社比較データは記載なし。
• リスク要因（資料・一般的観点）
  • 半導体・液晶市場の需要変動、船舶・造船市況の変動、原材料（鋼材等）価格変動、工事採算・受注の偏り、投資（設備導入）に伴うコスト・償却、為替・金利変動、サプライチェーンや規制変化など。資料では将来予測の不確実性に関する注意喚起を記載。

戦略と施策

• 現在の戦略（資料から読み取れる点）
  • 舶用機器部門の既受注を確実に履行し、今後工事採算の改善を図る。
  • ハイシリカ部門は底打ちした半導体封止材・液晶関連需要の取り込みを強化。
  • 設備投資による生産性向上（自動化ライン等）を推進。配当方針は安定配当継続（通期予想35円）。
• 進行中の施策（具体例・進捗）
  • 松浦工場：鋼材の自動加工ライン新設（2025年5月稼働開始） — 稼働中だが稼働立ち上げ費用や修繕費増加が発生。
  • 鹿町工場：フィルタープレス更新実施。
  • 投資活動：積極的な設備投資を継続（投資CF △439百万円）。
• セグメント別施策と成果
  • 機械関連：自動加工ライン導入で将来の生産性向上を図る一方、短期的に費用増で採算圧迫。工事部門の採算改善を見込む。
  • 資源関連：フィルタープレス更新等設備更新で品質・歩留まり改善を図り、半導体封止材需要獲得に注力。
  • 不動産関連：賃貸稼働は順調、維持管理・メンテナンス実施で費用発生。
  • 素材関連：大型案件一巡や輸出・工業用需要低調に対応する施策の明示なし（資料に詳細なし）。

将来予測と見通し

• 次期（通期）業績予想（会社予想、単位：百万円）
  • 売上高：9,050（通期予想、期初予想から変更なし）
  • 営業利益：400（通期予想、期初予想から変更なし）
  • 当期純利益：200（通期予想、期初予想から変更なし）
• 予想の根拠（会社説明）
  • 機械関連（舶用機器）：既に受注確保済のハッチカバー、船殻ブロック等が引き続き堅調に推移し、工事採算改善を見込む。
  • 資源関連（ハイシリカ）：半導体封止材関連・液晶関連需要の回復取り込みを見込む。
• 中長期計画：資料での明示的中期経営計画の詳細は記載なし（進捗状況・KPI等については–）
• マクロ経済の影響（想定要因）
  • 半導体・液晶市場の需要動向、船舶建造市況、鋼材など原材料市況、為替・金利動向が業績に影響。資料でも将来予測は前提に依存すると注意喚起あり。

配当と株主還元

• 配当方針（資料記載の要点）：通期配当目標は35円（期初予想から修正なし）。（詳細な方針説明は資料に限定的）
• 配当実績（今回発表）
  • 中間配当：17円（前年同期比 +2円）
  • 期末配当（予想）：–（予想年間配当は35円のため期末想定は18円相当と推定されるが、会社は期初予想のまま）
  • 年間配当予想：35円（期初予想から変更なし）
• 特別配当：なし（資料に記載なし）

製品・サービス

• 主要製品・サービス（資料抜粋）
  • 舶用機器：ハッチカバー、船殻ブロック等の設計・製作。
  • 産業機器・プラント機器：空気予熱機、製鉄関連機械等の製作・据付。
  • ハイシリカ製品：精製珪石粉等（半導体・液晶向け原料）。
  • 耐熱塗料：設備用中心、工業用・輸出用は低調。
  • ライナテックス：高純度天然ゴムの仕入・加工・販売（大型案件の一巡で苦戦）。
• 新製品・開発：資料上の新製品詳細はなし。自動化設備導入等は生産体制強化に係る投資。
• 協業・提携：資料に特記事項なし（–）。

重要な注記

• 会計方針の変更：資料に会計方針変更の明示なし（–）。
• 特記事項・リスク：
  • 前年の政策保有株式売却益（130百万円）の剥落が当期純利益に影響。資料はこれを除くベースで前年並みと注記。
  • 工場改修に伴う固定資産処分損が当期純利益を圧迫。
  • 将来予測に関する注記：同資料は正式な開示書類ではなく、将来予測は前提に基づくもので変更の可能性がある旨の注意喚起あり。
• その他：問い合わせ先・連絡：同社HP「お問い合わせフォーム」（https://www.nitchitsu.co.jp/contact/）

（以上）

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