リコーリース (8566) 企業分析レポート
1. 企業情報
- Ricoh Leasing Company, Ltd.は、リコーグループに属するリース・金融サービス会社です。事務機器リースを主力としつつ、医療機器や産業機械、情報関連機器(複合機、コンピューターなど)のリース事業を展開しています。
- 中小企業を主要顧客基盤とし、ニーズに合わせた提案力に強みを持っています。
- また、産業・マンションローン、売掛金回収・ファクタリングサービスといった金融サービスも提供しています。
- 近年では、太陽光発電、住宅賃貸、不動産関連事業など、多角的なインベストメント事業も手掛けています。
- みずほリースとの資本業務提携を通じて、事業領域の拡大やシナジー創出を図っています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- リコーリースは、リコーグループのリース会社として、主に事務機器リースで強固な基盤を持っています。加えて、中小企業向けの提案力に定評があり、多様な顧客層に対して幅広い金融サービスを提供しています。
- みずほリースとの提携は、リース業界における競争が激化する中で、事業規模の拡大やサービスラインアップの強化、リスク分散に繋がり、業界内でのポジションを安定・強化する戦略と見られます。
- 市場動向としては、企業の設備投資意欲や金利動向、環境規制などがリース需要に影響を与えます。同社は、従来のリース事業に加え、集金代行や投資事業など新規領域を強化することで、市場変化への対応を図っています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣は、従来のリース&ファイナンス事業に加え、集金代行サービスの強化や投資事業の拡大を重点分野として掲げていると見られます。これは、収益源の多様化と安定化を目指し、持続的な成長を追求する戦略と考えられます。
- 新製品・新サービスの展開状況については、具体的な決算短信の情報が提供されていないため、詳細な説明はできませんが、太陽光発電や不動産関連事業への投資は、新たな収益柱を育成する取り組みと解釈できます。
4. 事業モデルの持続可能性
- 同社の収益モデルは、リース&ファイナンス事業が売上高の94%を占める主力ですが、サービス事業(3%)やインベストメント事業(3%)も展開し、収益源の多角化を進めています。特にサービス事業の利益率が13%、インベストメント事業の利益率が21%と高いことから、これらの事業の成長は全体の収益性向上に寄与すると考えられます。
- 中小企業向けの柔軟な提案力や、集金代行・投資事業の強化は、市場ニーズの変化への適応力を高め、事業モデルの持続可能性を支える要因となります。
- 売上計上時期の偏りに関する詳細な情報はデータにないため、不明です。
5. 技術革新と主力製品
- 同社の事業特性上、直接的なハードウェアの技術革新というよりも、金融サービスにおける顧客ニーズへの対応力や、リスクマネジメント、ITを活用した効率的なサービス提供が重要となります。
- 主力製品・サービスは、事務機器、医療機器、産業機械、情報関連機器などの「リース&ファイナンス」です。
- 加えて、「集金代行サービス」や、太陽光発電・不動産関連などの「インベストメント事業」が収益ドライバーとして注目されます。
6. 株価の評価
- 現在の株価は5,820.0円です。
- EPS(会社予想)428.23円に基づく予想PERは13.59倍です。業界平均PER10.3倍と比較すると、やや割高な水準にあります。
- BPS(実績)7,830.60円に基づくPBR(実績)は0.74倍です。業界平均PBR0.9倍と比較すると、割安な水準にあります。
- PERとPBRで評価が分かれる状況であり、PBRが1倍を下回っていることから、純資産価値に比べて株価が割安であると見ることもできます。
7. テクニカル分析
- 直近10日間の株価は5,630円から5,820円のレンジで推移しており、堅調な動きを示しています。
- 現在の株価5,820円は、年初来高値6,070円に近く、年初来安値4,705円からは上昇しています。52週高値6,070円、52週安値4,705円のレンジで見ると、比較的高値圏に位置しています。
- 50日移動平均線5,756.20円を上回り、200日移動平均線5,464.90円を上回っていることから、短期・中期的には上昇トレンドにあると見られます。
- 出来高23,700株、売買代金137,800千円は、平均出来高(3ヶ月平均33.31k、10日平均29.17k)と比較してやや低い水準であり、市場の関心度は平均的またはやや控えめと言えます。
8. 財務諸表分析
- 売上高:
- 2022年3月期 303,853百万円
- 2023年3月期 298,889百万円 (微減)
- 2024年3月期 308,335百万円 (回復)
- 2025年3月期予想 312,156百万円 (増収予想)
- 過去12か月では329,308百万円と堅調な推移を示しています。
- 営業利益:
- 2022年3月期 19,282百万円
- 2023年3月期 21,229百万円 (増益)
- 2024年3月期 21,012百万円 (微減)
- 2025年3月期予想 21,731百万円 (増益予想)
- 過去12か月では21,434百万円となっており、安定した収益力を維持しています。
- 純利益:
- 2022年3月期 13,481百万円
- 2023年3月期 14,872百万円 (増益)
- 2024年3月期 11,278百万円 (減益)
- 2025年3月期予想 15,658百万円 (大幅増益予想)
- 過去12か月実績13,640百万円は通期予想15,658百万円に対してはやや下回っています。
- ROE(実績)6.87%、ROA(過去12か月)0.97%であり、後述する通り収益性には改善余地があります。
- 四半期決算の進捗状況に関する具体的なデータは提供されていません。ただし、Quarterly Earnings Growth (前年比) が-41.70%と大幅な減益を示しており、この減益が通期予想にどう影響するかは注視が必要です。
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率(実績)17.0%は、金融(リース)業の特性上、多額の借入金で事業を行うため、製造業などと比較して低くなる傾向があります。ただし、一般的には低水準にあり、財務の安定性には注意が必要です。
- 流動比率(直近四半期)2.91は、流動負債に対する流動資産の比率が高く、短期的な支払い能力は比較的健全であると評価できます。
- 総負債(直近四半期)1.07兆円に対し、自己資本比率が低いことから、Total Debt/Equityは442.38%と非常に高い数値となっています。
- 現金及び現金同等物(直近四半期)は3.48B円であり、事業規模と比較して相対的に小さいです。これはリース会社が資産運用に現金を充てるため、通常のことです。
- 借入金は主としてリース資産の調達資金であり、金利負担は事業コストに直結します。損益計算書のNet Non Operating Interest Income Expenseがマイナスであることから、金利費用が営業外で発生していることが伺えます。
10. 収益性分析
- ROE(実績)6.87%は、一般的なベンチマークとされる10%を下回っています。
- ROA(過去12か月)0.97%は、一般的なベンチマークとされる5%を大きく下回っており、総資産を効率的に活用して利益を生み出す能力には改善の余地が大きいと言えます。
- Profit Margin: 4.14%、Operating Margin (過去12ヶ月): 6.98%であり、堅実な事業運営がなされています。
- Piotroski F-Scoreの収益性スコアが0/3となっていることからも、収益性の課題が指摘されます。
- 高い自己資本比率を目指すとともに、資産効率の改善が収益性向上の鍵となります。
11. 市場リスク評価
- ベータ値は0.11と極めて低いです。これは市場全体の動きに対する株価の感応度が非常に低いことを示しており、市場全体が変動しても株価への影響は限定的である可能性が高いことを意味します。
- 52週高値6,070円、安値4,705円のレンジに対し、現在の株価5,820円は高値圏に位置しています。
- 決算短信に記載のリスク要因に関する具体的な情報はありませんが、リース・金融業であるため、金利変動リスク、景気変動による設備投資需要の低下リスク、貸倒リスク、法的規制の変更リスクなどが一般的に考えられます。為替や地政学リスクの影響は、グローバル事業比率が低いことから限定的と推察されます。
12. バリュエーション分析
- 業種平均PER10.3倍に対し、同社の予想PER13.59倍は割高水準にあります。業界平均PER基準での目標株価は4,556円と算出されます。
- 業種平均PBR0.9倍に対し、同社の実績PBR0.74倍は割安水準にあります。業界平均PBR基準での目標株価は7,048円と算出されます。
- 現在の株価5,820円は、PER基準では割高、PBR基準では割安と異なる評価となります。金融業ではPBRが重視される傾向もあるため、その観点からは割安感があるとも言えます。総合的には、PERとPBRの間で評価が分かれ、判断が難しいと言えます。
13. 市場センチメント分析
- 信用買残15,600株、信用売残19,600株であり、信用倍率0.80倍と信用売残が信用買残を上回っています。これは、短期的な株価下落を予想する投資家が多いことを示し、需給面では売り圧力が優勢である可能性があります。ただし、将来的な買い戻し需要に繋がる可能性もあります。
- 株主構成を見ると、大株主としてリコー(33.22%)とみずほリース(19.72%)が主要株主であり、合わせて約53%を保有しています。これに日本マスタートラスト信託銀行などの信託口を加えると、安定株主が非常に高い割合を占めています。経営陣の持株比率53.40%も高く、経営の安定性や長期的な視点での事業運営が期待できます。大株主の直近の動向に関するデータはありません。
14. 株主還元と配当方針
- 配当利回り(会社予想)は3.18%であり、1株配当(会社予想)は185.00円です。これは現状の株価に対して比較的魅力的な水準と言えます。
- 配当性向は、Payout Ratio 42.93%と適切な水準であり、利益を配当と内部留保のバランスを保っていると評価できます。
- 5年平均配当利回り3.16%と比較しても、安定した配当を継続する方針が見て取れます。
- 自社株買いや株式報酬型ストックオプションなどの具体的な情報はありません。
15. 最近のトピックスと材料
- 適時開示情報に関する具体的なデータはありません。
16. 総評
リコーリースは、リコーグループの金融会社として、事務機器リースを主軸に中小企業向けサービスで強固な基盤を持つ企業です。みずほリースとの提携により、事業基盤の強化と多角化を進めています。
– 強み:
– リコーグループとの連携による強固な顧客基盤と事業安定性。
– 中小企業向けリース・金融サービスにおける提案力と定評。
– 集金代行、投資事業といった事業領域の多角化推進。
– 大株主に安定株主が多く、経営の安定性が高い。
– 業界ベータ値が低く、市場全体の変動には影響されにくい。
– PBRが業界平均を下回り、純資産に対して割安感がある。
– 安定した配当利回りと配当性向。
– 弱み:
– 金融(リース)業特有の自己資本比率の低さ。
– ROE、ROAともに一般的なベンチマークを下回っており、収益性・資産効率に改善余地。
– PERが業界平均より割高水準にある。
– Quarterly Earnings Growthが直近で大幅なマイナスを示している点の詳細不明。
– 信用倍率が1倍を下回り、短期的な売り圧力が存在する可能性。
– 機会:
– 集金代行や投資事業の強化による新たな収益源の確立と収益性向上。
– みずほリースとの提携による新サービス開発や販路拡大。
– 企業の設備投資需要回復によるリース事業の拡大。
– デジタル化推進による業務効率化とコスト削減。
– 脅威:
– 金利上昇による資金調達コストの増加。
– 景気後退による企業の設備投資抑制や貸倒リスクの増加。
– リース業界における競争激化。
– 金融規制の強化。
17. 企業スコア
- 成長性: B (過去12ヶ月の売上高は増加傾向にあり、四半期売上成長率も良好。集金代行や投資事業強化の方針からも成長余地がある。)
- 収益性: C (ROE 6.87%、ROA 0.97%はいずれもベンチマークを下回り、Piotroski F-Scoreの収益性スコアも低い。直近四半期の減益もマイナス要因。)
- 財務健全性: C (自己資本比率17.0%は、金融(リース)業の特性を考慮しても低い水準にあり、D/E比率も高いため。流動比率は健全。)
- 株価バリュエーション: B (PERは業界平均より割高だが、PBRは業界平均より割安。金融業においてはPBRも重視される傾向があるため、総合的に見て平均並みと判断。)
企業情報
| 銘柄コード | 8566 |
| 企業名 | リコーリース |
| URL | http://www.r-lease.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
バリュー投資分析(5年予測・参考情報)
将来のEPS成長と配当を予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 5,820円 |
| EPS(1株利益) | 428.23円 |
| 年間配当 | 3.18円 |
予測の前提条件
| 予想EPS成長率 | 3.0% |
| 5年後の想定PER | 13.6倍 |
5年後の予測値
EPS成長率と想定PERを基に算出した5年後の理論株価と累計配当です。
| 予想EPS | 496.44円 |
| 理論株価 | 6,747円 |
| 累計配当 | 17円 |
| トータル価値 | 6,764円 |
現在価格での試算リターン
現在の株価で購入した場合に期待できる年率換算リターン(CAGR)の試算値です。
| 試算年率リターン(CAGR) | 3.05% (参考:低水準) |
目標年率ごとの理論株価(参考値)
目標とする年率リターンを達成するための理論上の買値と、さらに50%の安全域を確保した価格です。
| 目標年率 | 理論株価 | 安全域価格 | 現在株価との比較 |
|---|---|---|---|
| 15% | 3,363円 | 1,681円 | × 算出価格を上回る |
| 10% | 4,200円 | 2,100円 | × 算出価格を上回る |
| 5% | 5,300円 | 2,650円 | × 算出価格を上回る |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.4)」によって自動生成されました。
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