現在の株価の評価
- 株価: 2,012円
- EPS（会社予想）: 300.25円
- PER（会社予想）: 6.70倍
- BPS（実績）: 3,646.20円
- PBR（実績）: 0.55倍
現在のPERは業界平均（12.6倍）を大きく下回っており、株価はEPSに対して割安感があります。PBRも業界平均（0.5倍）とほぼ同等で、資産面でも評価されています。
テクニカル分析
- 年初来高値: 2,075円
- 年初来安値: 1,200円
- 直近株価推移: 最近の株価は高値圏（2,045円）から下落し、現在は2,012円で推移しています。過去10日間の株価は、上昇と下降を繰り返しており、ボラティリティが高い状況です。
財務諸表分析
- 売上高: 60,176百万円（前年同期比19.9%増）
- 営業利益: 793百万円（前年同期比94.4%減）
- 純利益: 2,457百万円（前年同期比46.7%増）
- 自己資本比率: 50.6%
- ROE: 7.83%
- ROA: 0.27%
売上は増加していますが、営業利益は大幅に減少しています。これは、為替変動やコスト増加の影響と考えられます。自己資本比率は高く、財務の安定性が示されています。
業界のポジションと市場シェア
マツオカコーポレーションはアパレルOEM業界の大手であり、中国や東南アジアでの生産を行っています。欧米系SPAの開拓にも取り組んでおり、競争優位性を持っていますが、為替リスクや原材料価格の変動が課題です。
経営戦略と重点分野
経営陣は、技術力を活かした高付加価値製品の開発に注力しており、海外市場への展開を進めています。中期経営計画では、売上高67,000百万円、営業利益1,200百万円を目指しています。
事業モデルの持続可能性
アパレルOEM事業は市場ニーズの変化に対応しやすく、特に高付加価値製品の需要が増加しています。技術力を活かした製品開発が収益の持続可能性を支えています。
技術革新と主力製品
マツオカコーポレーションは、独自の技術力を持ち、特に生地加工分野での競争力が高いです。主力製品は、カジュアルやスポーツウェアなど多岐にわたります。
株主還元と配当方針
- 配当利回り（会社予想）: 4.47%
- 1株配当（会社予想）: 90.00円
- 配当性向: 26.20%
配当利回りは高く、株主還元に積極的です。自社株買いの情報はありませんが、安定した配当政策が株主に支持されています。
株価モメンタムと投資家関心
直近の株価は高値圏からの調整が見られ、ボラティリティが高い状況です。投資家の関心は高いものの、短期的な価格変動に注意が必要です。
総評
マツオカコーポレーションは、アパレルOEM業界での競争力を持ちつつ、技術力を活かした高付加価値製品の開発に注力しています。現在の株価はEPSやBPSに基づく評価では割安感があり、配当利回りも魅力的です。しかし、為替リスクやコスト増加の影響を受けやすい点には注意が必要です。全体として、安定した財務基盤と成長戦略を持つ企業であると言えます。
企業情報
| 銘柄コード | 3611 |
| 企業名 | マツオカコーポレーション |
| URL | http://www.matuoka.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 繊維製品 |
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