2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+3.9%、営業利益は+51.4%だが、親会社株主に帰属する中間純利益は△66.7%)。
- 注目すべき変化:貸倒引当金繰入額323百万円(特別損失)を計上した点が最大の変化。これにより中間純利益が大幅に圧迫された。営業面では基礎事業(コンクリートパイル等)の利益率改善が寄与し営業利益は大幅増。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上13,900百万円、営業利益680百万円、当期純利益150百万円)は修正なし。営業利益の進捗は良好だが、貸倒関連の追加損失が無ければ通期予想は達成可能性が高い一方、同種リスクの再発があれば純利益に下振れリスク。
- 投資家への示唆:営業改善(Reform戦略)の効果は確認できるが、貸倒リスクの顕在化が業績の変動要因となっているため、受注動向・債権回収状況と不良債権の進展を注視すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社トーヨーアサノ
- 主要事業分野:基礎事業(コンクリートパイル等の製造・施工)および不動産賃貸事業(賃貸物件の保有・賃貸)
- 代表者名:代表取締役社長 植松 泰右
- 上場:東証・名証(コード 5271) URL: https://www.toyoasano.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月10日
- 対象会計期間:2026年2月期 第2四半期(中間期)連結:2025年3月1日~2025年8月31日
- 決算説明会:無、決算補足資料:無
- セグメント:
- 基礎事業:コンクリートパイル等の製造・販売・施工が中心(主力)
- 不動産賃貸事業:保有不動産の賃貸
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):1,440,840株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:145,423株
- 中間期平均株式数:1,295,417株
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年10月14日
- 配当支払開始予定日:2025年11月4日
- 決算説明会:未実施(無)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想に対する中間進捗)
- 売上高:中間実績7,255百万円、通期予想13,900百万円 -> 達成率 52.2%
- 営業利益:中間実績468百万円、通期予想680百万円 -> 達成率 68.8%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:中間実績60百万円、通期予想150百万円 -> 達成率 40.0%
- 会社の中間期単独予想(当四半期に対する中間予想)は提示なしのため中間と会社予想の直接比較は不可(会社予想は通期のみ提示)。
- サプライズの要因:
- 営業利益の上振れ要因:基礎事業での工事完了集中とReform戦略(コスト管理・物件別利益管理等)による利益率改善。
- 純利益の下振れ要因:貸倒引当金繰入額323百万円を特別損失として計上(債権回収不良見込)。
- 通期への影響:
- 営業ベースでは通期目標に向け順調(進捗良好)。一方、貸倒引当金の追加計上等の信用リスクが続くと純利益は通期予想を下回るリスクあり。現時点で通期予想修正は無し。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:14,566百万円(前期末16,149百万円、△1,582百万円)
- 負債合計:10,360百万円(前期末11,951百万円、△1,591百万円)
- 純資産:4,206百万円(前期末4,198百万円、+8百万円)
- 現金及び預金:1,130百万円(中間期末)
- 収益性(中間期:2025/3–2025/8)
- 売上高:7,255百万円(前年同期比 +3.9%、+275.7百万円)
- 営業利益:469百万円(前年同期比 +51.4%、+159.3百万円) 営業利益率 ≒ 6.46%(前年中間 4.44%)→ 改善(良い傾向)
- 経常利益:433百万円(前年同期比 +33.8%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:60百万円(前年同期比 △66.7%、△120.5百万円)
- 中間1株当たり純利益(EPS):46.39円(前年同期139.40円)
- 進捗率分析(中間→通期)
- 売上高進捗率:52.2%(通期想定に対してやや上回る半期負担)
- 営業利益進捗率:68.8%(良好;通期目標達成に近い)
- 純利益進捗率:40.0%(低い;貸倒計上の影響)
- 過去同期間との比較:営業利益率は前年同期より改善、純利益は大幅悪化(貸倒影響)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:28.9%(目安40%以上で安定 → 28.9%:やや低め)
- 負債比率(負債/純資産):約246%(10,360 / 4,206)→ 高め(注意)
- 流動比率(流動資産/流動負債):約111.3%(5,256 / 4,729)→ 100%超で短期支払能力は確保(やや余裕あり)
- 効率性
- 総資産回転率(中間期ベース、概算):売上7,255 / 総資産14,566 ≒ 0.50(年間換算で1.0前後)→ 業界慣行に依存
- セグメント別(中間期)
- 基礎事業:売上7,156.8百万円(+4.0%)、セグメント利益757.2百万円(+39.4%)→ 主力・利益貢献
- 不動産賃貸事業:売上99.1百万円(△2.5%)、セグメント利益62.1百万円(△0.5%)→ 安定的
- 財務の解説:
- 営業利益増加は主に基礎事業の採算改善。純利益は貸倒引当金繰入(323百万円)により大幅減少。総資産は未成工事支出金減少や売掛金減少で減少。長期借入金は返済で減少し、財務活動CFは負の影響(長期借入金返済1,118百万円)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年2月期(前期):中間 35円、期末 50円、年間 85円
- 2026年2月期(当期):中間(実績)40円、期末予想45円、年間予想85円(修正無し)
- 配当性向:通期予想の当期純利益150百万円に対する配当金合計85円(支払総額は算出要)→ 目安:–(数値不足のため)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買いは当中間期に無し(直近該当なし)
セグメント別情報
- 基礎事業(主力)
- 売上高:7,156.8百万円(前年中間比 +4.0%)
- セグメント利益:757.2百万円(前年中間比 +39.4%)
- コメント:工事完了の集中やコスト管理強化(Reform戦略)が寄与し利益率が改善
- 不動産賃貸事業
- 売上高:99.1百万円(前年中間比 △2.5%)
- セグメント利益:62.1百万円(前年中間比 △0.5%)
- コメント:安定推移だが規模は小さい
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:Reform戦略に基づく採算性重視の施策を継続(コスト管理、物件別利益管理等)。今回の営業利益改善は計画の正方向の進捗を示す。
- KPI達成状況:明確なKPI数値は決算短信に記載なし(進捗は営業利益改善で示唆)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内の設備投資の減速や輸出減少など景気の不確実性を背景に受注競争が激化(会社コメント)。主力地域である静岡地区の需要減少が確認されている。
- 競合比較:同業他社との相対比較データは提示なし(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正無し):売上高13,900百万円(△3.5%)、営業利益680百万円(+12.1%)、経常利益600百万円(+0.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益150百万円(△58.7%)、1株当たり当期純利益115.79円
- 次期予想:未提示(–)
- 会社予想の前提条件:2025年10月1日に業績予想の修正を行っており、修正内容は同日公表資料を参照(当短信では詳細は参照先を案内)。
- 予想の信頼性:営業利益はReform効果で進捗良好だが、貸倒等の信用リスク次第で純利益に変動。過去の達成傾向の記載なし(–)。
- リスク要因:
- 債権回収の悪化(今回の貸倒引当計上に関連)
- 受注減少・受注競争激化による売上・採算悪化
- 建設資材価格や労務費の上昇、金利動向(借入金返済負担)
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:あり(税金費用は見積実効税率で中間計算)
- その他重要な告知:当中間期に貸倒引当金繰入(323百万円)を計上(2025年8月20日付公表あり)。第2四半期決算短信は監査レビュー対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5271 |
| 企業名 | トーヨーアサノ |
| URL | http://www.toyoasano.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – ガラス・土石製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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