2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の期中公表による2024年3月期の通期予想(本資料内での当期予想)は提示されておらず、マーケットコンセンサスも不明のため「会社予想との乖離」は算定不可(–)。ただし、売上高は大幅上振れ(前年同期比で増加)する一方で採算悪化により営業赤字に転落し、収益性で大幅な下振れ(前年同期比で悪化)が発生。
- 業績の方向性:増収減益(売上高:+20.3%、営業利益:112百万円→△12百万円)。
- 注目すべき変化:売上高は79.34億円(前期比+20.3%)と拡大したが、原材料・購入品価格上昇等を価格転嫁しきれず、売上総利益は微減(1,419→1,399百万円)・販管費増で営業損失に転落。持分法投資損益は大幅に減少(2,327→443百万円)し、経常・当期純利益とも大幅減。
- 今後の見通し:2025年3月期予想は売上75.0億円(△5.5%)、営業利益10百万円、経常利益50百万円、当期純利益35百万円と保守的な計画。来期配当は未定。業績回復は原価改善・部分品・修理の海外開拓や新規事業(清浄装置、BDF等)に依存。
- 投資家への示唆:売上は堅調だが採算性が課題。短期的には原材料高・円安の影響、価格転嫁力の弱さが利益圧迫要因。中長期では次世代燃料エンジン、BDF等の新規事業拡大が成否の鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社赤阪鐵工所
- 主要事業分野:舶用内燃機関および部分品の設計・製造・修理・販売(単一セグメント)
- 代表者名:代表取締役社長 阪口 勝彦
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月13日(決算短信)
- 対象会計期間:2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日、非連結)
- セグメント:
- 単一セグメント(舶用内燃機関関連事業:主機関、部分品、修理、受託製造等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):1,540,000株
- 期末自己株式数:208,869株
- 期中平均株式数:1,324,808株
- 時価総額:–(本資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会予定日:2024年6月27日
- 配当支払開始予定日:2024年6月28日
- 有価証券報告書提出予定日:2024年6月27日
- 決算説明会:今回の決算短信で「無」
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 会社側の2024年3月期通期予想(本資料内)は提示されていないため達成率は算定不可(–)。
- 市場予想との比較:市場コンセンサス資料なし(–)。
- 実績(2024年3月期)
- 売上高:7,934百万円(前期比+20.3%)
- 営業利益:△12百万円(前期112百万円)→ 大幅悪化
- 経常利益:31百万円(前期317百万円、△90.1%)
- 当期純利益:37百万円(前期254百万円、△85.3%)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:主力の2サイクル舶用内燃機関の売上増加、部分品・修理・受託製造の取り組みで売上増。
- 下振れ要因:原材料・購入品・諸経費の高騰、売価への転嫁不足により原価率悪化、持分法投資損益の減少(2,327→443百万円)も収益を押し下げ。
- 特別利益:保有株式の一部売却益16百万円を計上し当期純利益を下支え。
- 通期への影響:
- 2025年3月期予想は売上減の保守的計画。採算改善が不可欠で、現状では見通し達成はコスト抑制と新規販路開拓の進捗に依存。会社は配当を未定としており不確実性を認識。
財務指標(要点)
- 損益(百万円)
- 売上高:7,934(+20.3%/前期6,594、増収は良)
- 売上総利益:1,399(前期1,419、微減)
- 販管費:1,411(前期1,306、増加)
- 営業利益:△12(前期112、悪化)
- 経常利益:31(△90.1%)
- 当期純利益:37(△85.3%)
- EPS:28.19円(前期192.42円)
- 財政状態(百万円)
- 総資産:13,831(前期12,701、+1,129)
- 純資産:8,967(前期8,111、+856)
- 自己資本比率:64.8%(前期63.9%)(安定水準:良好)
- 投資有価証券の増加が固定資産増(評価差額増で純資産押上げ)
- キャッシュ・フロー(百万円)
- 営業CF:280(前期445、減少)
- 投資CF:△735(前期△726)
- 財務CF:△154(前期△34)
- 現金及び現金同等物期末:1,413(前期2,023、減少)
- 効率性
- 売上高営業利益率:△0.1%(前期1.7%)→ 採算性大幅悪化(悪い)
- 安全性・流動性
- 流動資産:6,925、流動負債:3,217 → 流動比率 ≒ 215%(良好)
- 負債合計:4,863、負債比率(負債/資産)≒35.2%(安定)
- セグメント別
- 単一セグメント(内燃機関関連)で売上・受注・生産すべて増加。受注高:8,401,209千円(前期比+31.4%)、受注残高:2,397,750千円(+28.1%)
- 財務の解説
- 売上は大きく伸びたが、原材料高・諸経費増で原価率が悪化。投資有価証券の時価上昇により評価益がその他包括利益を押上げ、純資産が増加。現金は期末で減少し、営業CFも低下しているため運転資金管理に注意が必要。
配当
- 2024年3月期(実績)
- 中間配当:なし
- 期末配当:30円/株
- 年間配当:30円/株(配当金総額:40百万円)
- 配当性向:106.4%(当期純利益が大幅に減少したため高水準で継続性に注意)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 2025年3月期(予想)
- 配当:未定(現時点で未開示)
- 株主還元方針:自社株買い等の開示なし。自己株式は期末208,869株(前期215,261)と若干減少。
セグメント別情報
- セグメント:内燃機関関連事業(単一)
- 売上高:7,934,399千円(+20.3%)
- 生産高:8,039,014千円(+21.1%)
- 受注高:8,401,209千円(+31.4%)、受注残:2,397,750千円(+28.1%)
- 戦略・見通し:部分品・修理工事の海外展開、鋳物・機械加工・受託製造の拡大で稼働率向上を図る。次世代燃料エンジン、自動運航関連の開発加速、新規事業(清浄装置、BDF製造)の立ち上げ・拡大を掲げる。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本文では明確な定量的中期計画の提示なし。次世代燃料・自動運航・新事業拡大が成長戦略。
- KPI達成状況:受注高・受注残は増加しており需給は回復基調。ただし採算改善(営業利益率改善)が主要KPIとなるが未達。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国際海運は活発化、内航海運は脱炭素対応・船価高で新造船が抑制される二極化。主力顧客が属する内航は新造船需要が伸びにくい。
- 競合比較:同業他社比較データは本資料に記載なし(–)。収益性の低下は業界共通の原材料高や円安影響の可能性あり。
今後の見通し
- 2025年3月期業績予想(会社計画)
- 売上高:7,500百万円(△5.5%)
- 営業利益:10百万円
- 経常利益:50百万円
- 当期純利益:35百万円
- 前提条件:為替・原燃料前提など詳細は明示なし(資料「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」を参照)
- 予想の信頼性:来期は売上見込みを保守的に設定。過去は持分法利益等の変動で業績が上下しており、予想は外部要因(原材料・為替・持分法投資の業績)に左右されやすい。
- リスク要因:
- 原材料・購入品価格の高止まり
- 為替(円安)の影響
- 内航向け新造船需要の停滞
- 新規事業の立ち上げ遅延や投資採算性
- 持分法関連企業の業績変動
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 決算短信は監査対象外(公認会計士・監査法人の監査の対象外)
- 持分法投資損益:当期443千円(前期2,327千円)と大幅減少が経常に影響
- その他:投資有価証券の時価上昇によりその他有価証券評価差額金が846百万円増加(純資産の押上げ要因)
(備考)
- 不明な項目は「–」で記載しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6022 |
| 企業名 | 赤阪鐵工所 |
| URL | http://www.akasaka-diesel.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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