2024年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社が直近で修正している通期業績予想(修正なし)に対して、第3四半期累計の実績は売上高で通期予想の約86%に到達、営業利益は通期予想の約358%(大幅上振れ)。純利益は第3Q累計で92.78百万円の黒字であるのに対し、通期予想は△54百万円の赤字(会社予想と整合していない状況) → 実績は会社予想に対して上振れ。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高4,912百万円:前年同期比+9.7%、営業利益286.7百万円:前年同期比+46.7%)。ただし四半期純利益は前年同期比で△19.1%(法人税等調整の影響等で減少)。
  • 注目すべき変化:第2四半期で除菌消臭関連(「エアーマスク」系列)の評価見直しに伴い商品評価損122.2百万円を特別損失計上。セグメント別では卸売部門の売上・利益が大幅に拡大(売上+約67%、セグメント利益大幅増)、売水事業の利益も大幅増(セグメント利益+256.1%)。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は現時点で「無」。ただし第3Q累計実績と通期予想の乖離が大きく、Q4での大幅な損失計上などが無ければ通期見通し達成は不自然な状況(会社側は前回修正以降変更なし)。通期達成可能性は留意が必要。
  • 投資家への示唆:短期的には卸売・売水事業が寄与して業績を押し上げているが、除菌消臭商品に関連する市場変化・法規制リスクや在庫評価損の可能性が業績に影響。通期予想と第3Q実績の乖離理由(Q4に想定される特別損失や税効果等)を確認する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社中京医薬品
    • 主要事業分野:家庭用医薬品・配置薬販売、小売・卸売、宅配水事業(売水事業)、保険事業等(非連結)
    • 代表者名:代表取締役社長 米津 秀二
    • URL: https://chukyoiyakuhin.co.jp/
  • 報告概要:
    • 決算短信公表日:2024年2月5日
    • 四半期報告書提出予定日:2024年2月9日
    • 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日、非連結)
    • 四半期決算補足説明資料:無
    • 四半期決算説明会:無
  • セグメント:
    • 家庭医薬品等販売事業(小売部門/卸売部門):配置薬、小売販売、卸売(飲料OEM等含む)
    • 売水事業部門:ミネラルウォーターの宅配等
    • その他:保険事業等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):11,660,734株(2024年3月期3Q)
    • 期末自己株式数:1,014,956株(2024年3月期3Q)
    • 四半期累計平均株式数:10,640,854株(2024年3月期3Q累計)
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 四半期報告書提出予定日:2024年2月9日
    • IRイベント:四半期説明会なし(本四半期)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が公表している直近の通期予想との比較)
    • 売上高:実績4,912百万円/通期予想5,700百万円 → 達成率 約86.2%(高進捗。通期に対して上振れ)
    • 営業利益:実績286.7百万円/通期予想80百万円 → 達成率 約358.4%(大幅上振れ)
    • 純利益:実績92.78百万円(第3Q累計)/通期予想△54百万円 → 通期予想は赤字見通しゆえ進捗率の通常比較は不能。実績は通期予想に対して大幅に上振れ
  • サプライズの要因:
    • 本業の売上増(特に卸売部門の拡大、売水事業の利益率改善)により営業利益が大幅に増加。
    • 一方で第2Qに除菌消臭関連商品の評価見直しで商品評価損122.2百万円を計上。これが特別損失として純利益に影響したが、それでも第3Q累計では黒字。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正していないが、第3Q実績と通期予想の乖離が大きい(特に営業利益・純利益)。Q4に何らかの特別損失や税調整を見込んでいる可能性があるため、通期達成の妥当性は注視が必要。

財務指標

  • 損益(第3四半期累計:2023/4/1–2023/12/31、百万円未満切捨て)
    • 売上高:4,912百万円(前年同期比 +9.7%、増収)
    • 売上原価:1,965.8百万円(前年同期1,543.2)
    • 売上総利益:2,947.1百万円(前年同期2,936.6)
    • 販管費:2,660.4百万円(前年同期2,741.1、減少)
    • 営業利益:286.7百万円(前年同期195.5、+46.7%)→ 営業利益率 約5.8%(286.7/4,912)
    • 経常利益:300.8百万円(前年同期209.9、+43.3%)
    • 特別損失:122.2百万円(商品評価損、前年同期2.1百万円)
    • 税引前四半期純利益:178.6百万円(前年同期207.9)
    • 法人税等合計:85.8百万円(前年同期93.2)
    • 四半期純利益:92.78百万円(前年同期114.69、△19.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):8.72円(前年同期10.79円、△19.2%)
  • 財政状態(2023/12/31時点、千円→百万円換算)
    • 総資産:5,399百万円(前期末5,243百万円、+157百万円)
    • 流動資産:3,136百万円(+188百万円)、現金預金は1,285百万円(+182百万円)
    • 固定資産:2,264百万円(△31百万円)
    • 負債合計:2,766百万円(前期末2,659百万円、+106百万円)
    • 短期借入金の増加:短期借入金 1,060百万円(前期末830百万円、+230百万円)
    • 長期借入金の減少:長期借入金 52.8百万円(前期末187.8百万円、△135百万円)
    • 純資産:2,634百万円(前期末2,583百万円、+50百万円)
    • 自己資本比率:48.8%(前期末49.3%)(安定水準)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:86.2%(通常より高い進捗)
    • 営業利益進捗率:358.4%(非常に高い進捗=通期予想値が低いため)
    • 純利益:通期予想が赤字のため進捗比較は非定型(実績は黒字)
    • 過去同期間との比較:売上・営業利益とも前年同期を上回るが、純利益は特別損失等で減少
  • 財務の安全性・効率性
    • 流動比率(目安):約135.7%(流動資産3,135.8 / 流動負債2,310.4)(概ね健全)
    • 負債比率(負債/純資産):約105%(2,765.8 / 2,634.1)(過度ではないが借入の管理に留意)
    • 自己資本比率:48.8%(安定水準)
    • 総資産回転率や営業利益率の推移:営業利益率は約5.8%で改善傾向

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2023年3月期:中間2.50円、期末2.50円、年間5.00円
    • 2024年3月期:中間2.50円(実績)、期末予想2.50円、年間予想5.00円(直近発表から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不可)
  • 配当性向:–(通期純利益予想が△54百万円のため算出不可/株主還元方針は継続)
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い:記載無し

セグメント別情報

  • セグメント売上(第3Q累計、千円→百万円換算)
    • 家庭医薬品等販売事業(小売部門):3,207.985百万円(前年同期3,262.066百万円、△1.7%)
    • 家庭医薬品等販売事業(卸売部門):1,160.673百万円(前年同期694.817百万円、+67.0%)
    • 売水事業部門:547.799百万円(前年同期521.157百万円、+5.1%)
    • 合計(外部顧客売上):4,912.930百万円(前年同期4,479.820百万円、+9.7%)
  • セグメント利益(第3Q累計、千円→百万円換算)
    • 小売部門:197.084百万円(前年同期168.539百万円、+16.9%)
    • 卸売部門:18.375百万円(前年同期6.901百万円、+166.5%)
    • 売水事業:71.246百万円(前年同期20.009百万円、+256.1%)
    • 合計:286.705百万円(前年同期195.450百万円、+46.7%)
  • セグメント戦略・所見:
    • 小売部門は配置薬等の強化や新商品で基盤維持・改善。
    • 卸売は飲料のOEM拡大やネット通販強化で大幅拡大。
    • 売水は営業強化で顧客増、利益率改善。
    • 一方、除菌消臭「エアーマスク」関連は市場縮小・行政措置の影響で評価損計上(第2Q)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:記載なし(特定の中期計画数値は資料に明示されていない)
  • KPI達成状況:特段のKPI記載なし。ただしセグメント別の売上・利益改善は中核事業化の動きと整合的。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較:同業他社情報は資料に無し(–)。ただし、除菌・消臭関連の市場変化(衛生行動の変化、景表法措置など)によって競合環境が変化している点は留意。
  • 市場動向:感染症分類変更等により一部除菌需要は落ち着いたが、宅配水や健康志向商品は需要継続。原材料・物流コスト高、為替変動といった外部環境リスクあり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2024年3月期、会社予想・修正無し):売上高5,700百万円(+0.1%)、営業利益80百万円(+34.0%)、経常利益100百万円(+25.5%)、当期純利益△54百万円
    • 次期予想:記載無し(–)
    • 会社予想の前提:詳細の前提(為替等)は今回短信に具体数値記載なし(–)
  • 予想の信頼性:第3Q累計実績と通期予想の乖離が大きく(特に営業利益・純利益)、会社側がQ4に特別損失等を織り込んでいる可能性があるため、通期予想の前提・内訳(Q4想定)を確認する必要あり。
  • リスク要因:景品表示法措置による需要減、在庫評価損、原料・物流コスト高、為替変動、地政学リスク等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士・監査法人による四半期レビューの対象外
  • その他重要事項:
    • 第2四半期に除菌消臭商品(エアーマスク系列)の評価見直しで商品評価損122.2百万円を計上
    • 第3Q累計で営業権(のれん)171百万円の増加(前期第3Q相当の事象として記載あり)

注意:本まとめは提供された決算短信の記載内容に基づく整理・解説であり、金融商品取引法に定める投資助言や特定の投資判断の推奨ではありません。不明項目は「–」で表記しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4558
企業名 中京医薬品
URL http://www.chukyoiyakuhin.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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