2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想を上方修正(営業利益+500百万円、経常利益+500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益+200百万円)。上方修正理由は「自動車関連貨物増による航空貨物取扱増」(上振れ)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+6.0%、営業利益+22.9%、経常利益+21.0%)だが、親会社株主に帰属する中間純利益は△4.4%(税負担・特別損失等の影響で減少)。
- 注目すべき変化:不動産事業が大きく伸長(売上+35.0%、営業利益+85.7%)し、物流事業では航空貨物の取扱増が主要因で増収増益。
- 今後の見通し:通期予想は上方修正済(通期営業収益294,000百万円は据え置き、営業利益等は上方修正)。中間の進捗率は売上高約50%、営業利益約54%で通期達成の目安は概ね順調。
- 投資家への示唆:航空貨物(自動車関連含む)と不動産の寄与が顕著。営業CFは堅調だが、設備投資(MSH日本橋箱崎ビル)に伴う有利子負債の増加に注意。業績は外部需要(自動車・航空貨物動向)に依存する点を確認すべき。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 三井倉庫ホールディングス株式会社
- 主要事業分野: 物流事業(倉庫・荷役・運送・国内外物流)、不動産事業(オフィス等の賃貸・管理)
- 代表者名: 代表取締役社長 社長執行役員 古賀 博文
- URL: https://www.mitsui-soko.com
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月7日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期)連結、期間=2025年4月1日〜2025年9月30日
- 決算説明会: 有(証券アナリスト、機関投資家向け)
- 半期報告書提出予定日: 2025年11月10日
- セグメント:
- 物流事業: 倉庫保管、荷役、港湾作業、運送収入等(国内外の貨物取扱)
- 不動産事業: オフィスビル等の賃貸運営(MSH日本橋箱崎ビル等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 74,991,106株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期): 74,825,625株
- 今後の予定:
- 配当支払開始予定日: 2025年12月2日(中間配当24.50円)
- 次回決算発表等: 通期業績予想修正済(2026年3月期通期予想を公表)
- IRイベント: 決算説明会実施(日時は別途案内)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は「前回発表予想」と今回修正予想の比較を含む)
- 売上高(中間):実績147,009百万円(前年同期比+6.0%)
- 通期予想に対する進捗率: 147,009 / 294,000 = 50.0%(通常ペース:ほぼ半期で想定通り)
- 営業利益(中間):実績11,628百万円(前年同期比+22.9%)
- 通期予想に対する進捗率: 11,628 / 21,500 = 54.1%(想定よりやや早いペース)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:実績5,589百万円(前年同期比△4.4%)
- 通期予想に対する進捗率: 5,589 / 10,500 = 53.2%(前年同期の同指標は58.2%でやや後ろ向き)
- サプライズの要因:
- 上振れ要因: 自動車関連貨物増に伴う航空貨物取扱増(物流事業)、不動産の新規テナント入居(MSH日本橋箱崎ビル)の寄与。
- 下振れ要因(中間純利益減少の背景): 法人税等や特別損失(本社移転費用など)が影響。
- 通期への影響:
- 通期業績予想は営業利益等を上方修正(営業利益:21,000→21,500百万円等)。中間の進捗・上方修正を踏まえると、現時点で通期予想の達成確度は高いと想定されるが、航空貨物量は外部需要に依存するため変動リスクあり。
- 直近の業績修正は「上方修正(上振れ)」。
財務指標
- 損益要点(中間:2025/4–9)
- 営業収益(売上高): 147,009百万円(前年同期138,672百万円、+6.0%/+8,336百万円)
- 営業利益: 11,628百万円(前年同期9,459百万円、+22.9%/+2,168百万円)
- 経常利益: 11,501百万円(前年同期9,504百万円、+21.0%/+1,996百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: 5,589百万円(前年同期5,847百万円、△4.4%/△258百万円)
- 1株当たり中間純利益(調整後): 74.69円(前年同期78.21円、△4.4%)
- 営業利益率: 11,628 / 147,009 = 約7.91%(前年同期約6.82% → 改善:良い傾向)
- 純利益率: 5,589 / 147,009 = 約3.80%(前年同期約4.22% → 低下)
- 貸借対照表要点(当中間期末:2025/9/30)
- 総資産: 294,269百万円(前期末280,374百万円、+13,895百万円/+5.0%)
- 自己資本: 124,182百万円(前期末117,178百万円、+7,004百万円/+6.0%)
- 自己資本比率: 42.2%(前期末41.8%、+0.4ポイント)(自己資本比率42.2%(安定水準))
- 有利子負債: 89,478百万円(前期末87,615百万円、+1,863百万円/+2.1%)
- D/Eレシオ: 0.72(前期0.75 → 改善、財務規律目標1.0未満で良好)
- キャッシュ・フロー(中間累計)
- 営業活動によるCF: 16,081百万円(前年同期17,835百万円、△1,754百万円)
- 投資活動によるCF: △6,315百万円(前年同期△7,041百万円、+726百万円) — 主な支出はMSH日本橋箱崎ビル工事代金
- 財務活動によるCF: △1,975百万円(前年同期△2,564百万円、+588百万円) — 長期借入金の実行や配当支払い等
- 現金及び現金同等物期末残高: 43,066百万円(前期末34,652百万円)
- 効率性・安全性
- 自己資本比率42.2%(安定水準)
- キャッシュ・フロー対有利子負債比率(中間期換算): 2.8(前年同期3.6等と比較し低下)※企業側注記に基づく算出
- インタレスト・カバレッジ・レシオ: 35.4(良好)
- セグメント別(中間)
- 物流事業: 売上143,646百万円(+5.5%)、営業利益12,862百万円(+15.2%)
- 不動産事業: 売上3,960百万円(+35.0%)、営業利益1,542百万円(+85.7%)
- セグメント構成: 物流が主力(ほぼ全売上の大半を占める)、不動産の利益率改善が顕著
- 財務の解説:
- 増資・会計方針変更は無し。自己資本増加は中間純利益の計上等による。総資産増は関税預り金等に伴う現預金の増加。設備投資に備えて長期借入が増加しつつもD/Eは許容範囲内。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期 中間配当(実績/予想): 24.50円(支払開始予定日 2025/12/2)
- 2026年3月期 期末予想: 24.50円(通期合計49.00円)
- 2025年3月期(比較): 中間73.00円(株式分割前の数値)
- 配当性向(通期予想ベース):
- 通期EPS予想: 140.31円 → 配当49.00円 => 配当性向 ≒ 34.9%(中程度〜やや高め、株主還元は積極的)
- 特別配当: 無
- 株主還元方針: 自社株買いの開示は今回無し。配当は継続的に支払う方針で、直近配当見直しは無し(ただし2025年5月に1→3株の株式分割実施済)。
セグメント別情報
- 物流事業:
- 売上: 143,646百万円(前年同期+5.5%)
- 営業利益: 12,862百万円(前年同期+15.2%)
- 伸長要因: 航空貨物取扱増(特に自動車関連貨物)、海外拠点(欧州)の通期寄与、新規国内案件(流通小売、ヘルスケア)
- 見通し: 航空貨物の需要動向が重要な鍵。海運・航空運賃は横ばいで推移。
- 不動産事業:
- 売上: 3,960百万円(前年同期+35.0%)
- 営業利益: 1,542百万円(前年同期+85.7%)
- 伸長要因: MSH日本橋箱崎ビルのマルチテナント化と新規テナント入居
- 見通し: 東京ビジネス地区の需給改善(空室率低下・賃料微増)の恩恵を受ける可能性あり
中長期計画との整合性
- 中期経営計画との整合性:
- 中期計画で掲げる重点分野(海外拠点展開、流通小売・ヘルスケア領域の拡大等)で新規業務を獲得しており、進捗は良好との記載。
- KPI達成状況:
- 具体的KPI(数値目標)は決算短信に詳細記載無し(→ 表示は –)。
競合状況や市場動向
- 市場動向(開示内容ベース):
- 国内貨物は概ね横ばい、航空貨物は堅調。航空・海運運賃は概ね横ばい。
- 自動車関連貨物の増加が追い風。
- 競合との比較:
- 決算短信内に同業他社との直接比較は無し(→ 比較評価は –)。物流・不動産を両輪に持つ点は相対的な強み。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)連結予想(修正後): 営業収益 294,000百万円(+4.7%)、営業利益 21,500百万円(+20.6%)、経常利益 20,500百万円(+13.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益 10,500百万円(+4.6%)、1株当たり当期純利益 140.31円
- 修正理由: 自動車関連貨物増による航空貨物取扱の想定上振れ
- 予想の信頼性:
- 会社は上方修正し通期数値のバッファを確保。過去の予想達成傾向は明示無し(→ 傾向は –)。
- リスク要因:
- 航空貨物量や自動車需給の変動、為替・燃料費の変動、賃貸市場(不動産)の地域需給変化、設備投資に伴う負債増加など。
重要な注記
- 会計方針: 変更無し(会計基準改正等の影響なし)
- 連結範囲: 変更無し
- 第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外
- 株式分割: 2025年5月1日付で普通株式1→3株の分割を実施(表記のEPS等は分割後想定で算定)
- その他: 当中間期に本社移転費用等の特別損失が発生(当中間期特別損失780百万円)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9302 |
| 企業名 | 三井倉庫ホールディングス |
| URL | http://msh.mitsui-soko.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 運輸・物流 – 倉庫・運輸関連業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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