2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側は通期業績予想を据え置き(2025年12月期通期売上高4,471百万円、営業利益61百万円)としており、中間決算自体の会社予想との明確な差異修正はなし。市場予想は本資料に記載なしのため評価不可(市場コンセンサス不明)。
- 業績の方向性:減収・赤字拡大(売上高1,607百万円、前年同期比△8.7%、営業損失57百万円→前年は営業損失34百万円)。
- 注目すべき変化:テストシステム事業の売上が大幅減(139百万円、前年同期比△60.2%)でセグメント損失に転化。一方、電子基板事業は売上横ばい(1,159百万円、+0.5%)でセグメント利益は増加(213百万円、+30.2%)。
- 今後の見通し:会社は通期予想を据え置き(不確実性を理由に)。中間時点の進捗は売上で約36%に留まり(通期見通しに対してやや遅れ)、営業利益はマイナスのため通期達成には下期の回復が必須。重要事項が生じた場合は適時開示。
- 投資家への示唆:主要リスクはテストシステム事業の回復遅延と顧客在庫調整の継続。なお期末に創立/上場記念の特別配当(3円)を上乗せし、通期配当6円に修正した点は株主還元の短期的なプラス要因だが、配当性向は高水準となる点に留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:太洋テクノレックス株式会社
- 主要事業分野:電子基板(FPC等)事業、テストシステム事業、鏡面研磨機事業、産機システム事業(工業用処理槽等)の製造・販売
- 代表者名:代表取締役社長 細江 正大
- URL:https://www.taiyo-tx.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月30日(半期報告書提出予定日 2025年7月31日)
- 対象会計期間:2025年12月期 第2四半期累計(2024年12月21日~2025年6月20日、連結・日本基準)
- 監査状況:第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外
- セグメント(報告セグメント):
- 電子基板事業:FPC等を製造・販売(医療機器・ディスプレイ・カメラ等向け)
- テストシステム事業:外観検査機、通電検査機、検査治具等
- 鏡面研磨機事業:フィルム加工用等の研磨機
- 産機システム事業:大型工業用処理槽、金属外観検査装置等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):5,992,400株(期末自己株式数 6,227株)
- 期中平均株式数(中間期):5,986,173株
- 時価総額:–(本資料に株価情報なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年7月31日
- その他(決算説明会・IR資料の有無):資料上は明記なし(決算説明会開催の有無:–、補足資料作成の有無:–)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期のみ提示。中間期に対する会社予想の項目は明示なし)
- 売上高:実績1,607百万円(対前年△8.7%)。通期予想4,471百万円に対する進捗率 約35.9%(通常は中間で50%を期待するケースが多く、やや遅れ)。
- 営業利益:実績 営業損失57百万円(通期予想 営業利益61百万円に対する進捗は未達)。中間でマイナスのため通期の達成には下期での大幅改善が必要。
- 親会社株主に帰属する中間純利益:実績 中間純損失65百万円(前年中間は26百万円の損失)。通期予想 親会社株主に帰属する当期純利益31百万円に対しては未達。
- サプライズ要因:
- 主因はテストシステム事業の売上急減(前年同期比△60.2%)によるセグメント損失化。
- 特別損益として、政策保有株式の売却益(投資有価証券売却益44,754千円)を特別利益に計上した一方、希望退職者募集に伴う早期割増退職金44,417千円を特別損失に計上し、特別項目で相殺的な影響あり。
- 売上総利益率は改善(売上総利益率:460,565 / 1,607,160 = 28.7%)したが販売費および一般管理費が高水準で営業損失となった。
- 通期への影響:
- 会社は7月29日付で通期予想を据え置き。中間の進捗(売上 約36%)や中間での営業損失を踏まえると、通期予想達成には下期での需要回復(特にテストシステム事業の回復)または追加のコスト削減が必要。
- 重要な変更が生じれば適時開示するとしている。
財務指標(要点)
- 財政状態(中間期:2025年6月20日)
- 総資産:4,840百万円(前期末 4,543百万円、+297百万円)
- 純資産:2,444百万円(前期末 2,531百万円、△87百万円)
- 自己資本(参考):2,416百万円
- 自己資本比率:49.9%(前年同期:55.0%)→ 安定水準(目安40%以上)だが低下
- 損益計算(中間累計)
- 売上高:1,607百万円(前年同期比△8.7%、△153百万円)
- 売上総利益:460.6百万円(売上総利益率 28.7%)
- 販管費:518.0百万円
- 営業利益:△57.4百万円(前年同期は△34.5百万円、営業損失拡大)
- 経常利益:△59.9百万円(前年同期△35.1百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:△65.2百万円(前年同期△26.2百万円、損失拡大)
- 1株当たり中間純利益(EPS):△10.90円(前年同期△4.39円)
- キャッシュ・フロー(中間累計)
- 営業活動CF:+117.96百万円(前年同期 +257.38百万円、減少)
- 投資活動CF:+149.28百万円(前年同期 △34.63百万円、投資有価証券売却・償還で資金増)
- 財務活動CF:+210.02百万円(前年同期 +221.47百万円、借入増等)
- 現金及び現金同等物期末:1,045.9百万円(前年同期比 +11.9%)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間累計の到達率)
- 売上高進捗率:1,607 / 4,471 = 35.9%(中間で50%目安に対し遅れ)
- 営業利益進捗率:営業損失のため達成状況は未達(数値的にはマイナス)
- 純利益進捗率:マイナス(通期予想31百万円に対し中間で△65百万円)
- 過去同期間(前年中間)と比較すると売上は減少、利益面は悪化。
- 財務安全性
- 自己資本比率:49.9%(安定水準。前年同期55.0%から低下)
- 流動比率(流動資産/流動負債):2,911 / 1,216 ≒ 239%(流動比率が高く短期支払余力は良好)
- 負債合計:2,396百万円。負債純資産比率(負債/純資産) ≒ 98.0%(負債が純資産に近い水準)
- 短期借入金:574百万円、長期借入金:384百万円
- 効率性
- 売上高営業利益率(中間):△57.4 / 1,607 ≒ △3.6%
- 総資産回転率(簡易算定):売上高/総資産 = 1,607 / 4,840 ≒ 0.33回(年率換算でやや低め)
- セグメント別(中間累計)
- 電子基板事業:売上1,159百万円(構成比 約72.1%)、セグメント利益213百万円(前年同期比+30.2%)
- テストシステム事業:売上139百万円(約8.6%)、セグメント損失70百万円(前年は31百万円の利益)
- 鏡面研磨機事業:売上216百万円(約13.5%)、セグメント利益33百万円(前年同期比+98.7%)
- 産機システム事業:売上92百万円(約5.7%)、セグメント損失1百万円(損失縮小)
- 財務の解説(要点)
- 有価証券売却や償還で投資活動CFがプラス化し、現金は増加。営業CFは減少しており、本業の稼ぐ力は弱含み。
- 早期退職に伴う特別損失計上で中間純損失が拡大している点は一時要因だが、構造的な事業回復が不可欠。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年12月期中間)
- 期末配当(予想):6.00円(内訳:普通配当3.00円+記念配当3.00円)
- 年間配当予想:6.00円(前年実績:合計3.00円)
- 配当利回り(株価に対する比率):–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向(予想):通期親会社株主帰属当期純利益予想31百万円に対する配当総額(概算:6円×発行済株式数 ≒ 35.95百万円)で計算すると配当性向 ≒ 116%(異常に高く、記念配当が要因)。(目安:配当性向が高い=将来の持続可能性を検討する必要あり)
- 特別配当の有無:期末に記念配当3円を計上(創立65周年・上場20周年記念)
- 株主還元方針:今回の記念配当を発表。自社株買い等の記載なし。
セグメント別情報(詳細)
- 電子基板事業
- 売上高:1,159百万円(+0.5%)
- セグメント利益:213百万円(+30.2%)
- コメント:セットメーカー向けのFPC増加で利益率向上。安定的な収益源。
- テストシステム事業
- 売上高:139百万円(△60.2%)
- セグメント損失:70百万円(前年は31百万円の利益)
- コメント:パッケージ基板・セラミックス基板向け検査機等の販売が減少。中核赤字体化が業績悪化の主要因。
- 鏡面研磨機事業
- 売上高:216百万円(+12.5%)
- セグメント利益:33百万円(+98.7%)
- コメント:リチウムイオン電池用フィルム加工向け等が堅調。利益率改善が見られる。
- 産機システム事業
- 売上高:92百万円(+41.3%)
- セグメント損失:1百万円(損失縮小)
- コメント:大型案件の受注が寄与し、損失は縮小。
競合状況や市場動向
- 市場動向(資料内言及)
- 電子基板業界は、産業機器・自動車向けで在庫調整が長期化し需給は二極化。一方で生成AI関連によるデータセンター需要は堅調。
- 米国の通商政策等不確実性や消費への物価影響がリスク。
- 競合他社との比較:当短信では同業他社との比較データなし → 相対的な位置付けは資料外での検討が必要(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年12月期)業績予想(会社):売上高4,471百万円(+27.1%)、営業利益61百万円、経常利益55百万円、親会社株主に帰属する当期純利益31百万円、1株当たり当期純利益5.28円。
- 予想修正:中間決算時点で通期予想は据え置き(2025年7月29日発表の修正通知参照)。将来の重要な変更があれば開示。
- 会社想定の前提条件:為替・原材料等の前提は資料3ページ参照(当短信本文では詳細は言及なし)。
- 予想の信頼性:中間での営業赤字・テストシステム事業の落ち込みを踏まえると、通期予想は楽観的とは評価しがたく、下期での明確な受注回復やコスト改善が必要。
- リスク要因:
- 顧客の在庫調整継続(特に産業機器・自動車向け)
- 米国通商政策や高関税リスク
- 主要事業(テストシステム)の需要回復遅延
- 為替・原材料価格の変動
重要な注記
- 会計方針:会計基準の改正に伴う会計方針の変更等の注記あり(詳細は添付資料9ページ参照)。
- その他重要事項:
- 当中間期における連結範囲の重要な変更:なし(注記(1)項)。
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理:税金費用計算方法等について注記あり(詳細は注記参照)。
- 発行済株式数等の注記:期末発行済株式数 5,992,400株、期中平均株式数(中間期)5,986,173株。
- 本中間決算に関する監査:レビュー対象外。
注記・留意事項
- 数値は原資料(単位:千円→百万円単位で四捨五入・切捨て表記)の記載に基づく。未記載または不明な項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6663 |
| 企業名 | 太洋テクノレックス |
| URL | https://www.taiyo-tx.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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