2025年9月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期会社予想に対する進捗率は売上高が約77%、調整後EBITDAが約89%、事業利益が約97%と良好。親会社帰属四半期利益は第3四半期累計で2,703百万円と、通期予想2,600百万円(予想)を既に超過(上振れ)。ただし超過の主因にはSapeetの保有株一部売出しによる売却益や残存持分の公正価値再評価益(その他収益へ計上)が含まれるため注意が必要。
  • 業績の方向性:増収増益(売上収益+25.1%/事業利益+32.4%/親会社帰属四半期利益+60.4%:前年同期比)。
  • 注目すべき変化:その他の収益に1,422,743千円(主にSapeet関連の売却益・再評価益)を計上し、税引前利益・純利益が大きく押し上げられた点が前年同期比で最も重要な変化。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上20,000百万円・親会社帰属当期利益2,600百万円)を据え置き。利益は既に通期予想を上回る水準に達しているが、業績改善の持続性は一時的な売却益の影響を考慮する必要あり。
  • 投資家への示唆:本決算は基礎収益力(両セグメントでの売上・セグメント利益の増加)も確認できる一方、純利益の上振れはM&A/投資の実現益に依存する面があるため、「継続的収益力」と「一時項目」の切り分けが重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社PKSHA Technology
    • 主要事業分野:AI関連事業(AI Research & Solution事業:アルゴリズム研究開発・ソリューション提供/AI SaaS事業:AIプロダクト販売)、モビリティ事業(駐車場機器製造販売を含む)
    • 代表者名:上野山 勝也(代表取締役)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月14日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期連結累計(2024年10月1日~2025年6月30日)
    • 決算補足資料:作成あり、決算説明会:無
  • セグメント:
    • AI Research & Solution事業:共同研究開発からソリューション提供、駐車場機器等のモビリティ関連も含む
    • AI SaaS事業:AIプロダクト(自動応答エンジン等)の販売・ライセンス提供(顧客接点、社内業務領域)
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末):31,948,000株
    • 期末自己株式数:899,509株
    • 期中平均株式数(四半期累計):31,028,923株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表(通期):会社の公表スケジュールに準ずる(本資料では修正なし)
    • 株主総会:–(記載なし)
    • IRイベント:決算説明会は開催なし、補足資料あり

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(通期会社予想に対する第3四半期累計の達成率)
    • 売上収益:15,388百万円 / 通期20,000百万円 = 76.9%(達成率:約77%)
    • 調整後EBITDA:4,262百万円 / 通期4,800百万円 = 88.8%
    • 事業利益:3,252百万円 / 通期3,350百万円 = 97.1%
    • 親会社の所有者に帰属する当期利益:2,704百万円 / 通期2,600百万円 = 104.0%(既に通期予想を超過)
  • サプライズの要因:
    • 主に「その他の収益」1,422.7百万円に計上された、保有株式の一部売出しによる関係会社株式売却益(198.4百万円)および残存持分の公正価値再評価益(711.1千円等)などが税引前利益・当期利益を大きく押し上げた。
    • 基礎事業でも、AI Research & SolutionおよびAI SaaS両セグメントで受注増・ライセンス積み上げにより売上・セグメント利益が増加。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を修正しておらず、目標達成可能性は高いが、既存の通期純利益超過は一時的要因(Sapeet関連の損益)に起因する部分が大きいため、継続的な利益確保(四半期以降の実績)が重要。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 売上収益(第3四半期累計):15,388(前年12,303、+25.1%)
    • 売上原価:△7,537(前年△5,978)
    • 売上総利益:7,852(前年6,324)
    • 販管費:△4,600(前年△3,868)
    • 事業利益(営業利益相当):3,252(前年2,456、+32.4%)
    • 税引前四半期利益:4,336(前年2,754、+57.4%)
    • 四半期利益:2,739(前年1,683、+62.8%)
    • 親会社帰属四半期利益:2,704(前年1,686、+60.4%)
    • その他の収益:1,423(前年109)※主にSapeet関連
  • 収益性(前第3→当第3、全て前年同期比%を明記)
    • 売上高:15,388百万円、+25.1%(増収)
    • 事業利益:3,252百万円、+32.4%、事業利益率=3,252/15,388 = 21.1%(前年:2,456/12,303 = 19.9%、改善)
    • 経常的な持分法損益は△55.6百万円(前年は+103.5百万円)であるため持分法収益性は低下
    • 親会社帰属四半期利益:2,704百万円、+60.4%
    • 1株当たり利益(EPS, 基本):87.14円(前年54.43円、+60.2%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
    • 売上高進捗率:約77%
    • 調整後EBITDA進捗率:約89%
    • 事業利益進捗率:約97%
    • 親会社帰属当期利益進捗率:約104%(既に通期予想越え)
    • 過去同期間と比較すると、売上・利益とも対前年で加速。だが純利益上振れの大部分は一時項目。
  • 財務安全性
    • 総資産:45,717百万円(前期末41,785)
    • 純資産(資本合計):34,777百万円
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):75.7%(安定水準、前期77.1%)
    • 流動資産:20,570百万円/流動負債:5,460百万円 → 流動比率 ≒ 377%(高く健全)
    • 有利子負債(借入金合計):約3,484百万円(短期584.8+長期2,899.2)→ 負債合計10,939に占める比率は低い。負債比率(負債/資本)≈31%(10,939/34,777)→良好
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(事業利益率):約21.1%(前年約19.9%)で改善
    • 減価償却費:1,415.6百万円(前年1,260.1百万円)
  • セグメント別(当第3四半期累計、前年同期比)
    • AI Research & Solution:売上 8,975.8百万円、+23.9%;セグメント利益 1,949.0百万円、+35.6%
    • AI SaaS:売上 6,526.7百万円、+25.6%;セグメント利益 2,335.0百万円、+18.7%
    • セグメント全体で収益性向上、双方で成長(SaaSは売上伸長が顕著)
  • 財務の解説:
    • 売上・事業利益は両セグメントの受注増・プロダクト導入で堅調に伸長。
    • 純利益の大幅増は一時的な売却・再評価益が寄与しており、持続性の確認が必要。
    • 資産面ではのれんや持分法投資の増加(のれん8,791百万円、持分法投資2,463.6百万円)が見られる(M&A関連)。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当:0.00円
    • 期末配当(予想):0.00円
    • 年間配当予想:0.00円(直近公表から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向:–(配当ゼロのため0%)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:現時点で自社株買い等の記載なし(自己株式保有はあり:自己株式△1,800.6百万円)

セグメント別情報

  • AI Research & Solution事業:
    • 売上:8,975.8百万円、前年同期比+23.9%
    • セグメント利益:1,949.0百万円、+35.6%
    • 内容:生成AIを含む自然言語処理技術の適用範囲拡大、モビリティ(駐車場機器)も堅調、トライアンフ子会社の寄与
  • AI SaaS事業:
    • 売上:6,526.7百万円、前年同期比+25.6%
    • セグメント利益:2,335.0百万円、+18.7%
    • 内容:自動応答エンジン等の新規受注・ライセンス積上げ、グループ間連携で顧客獲得と既存顧客への拡販
  • セグメント戦略:研究開発→ソリューション→SaaS化の両輪戦略を推進。導入社数・ARR(年間経常収益)積上げを強調。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内での明示的な中期数値は今回短信に記載なし。ただし「AI Research & Solution と AI SaaS の両輪で成長を目指す」という戦略に沿った進捗は確認できる。
  • KPI達成状況:導入社数・ARRの増加を同社コメントで示しているが、具体KPI数値の提示は今回短信では無し → 進捗は定性的に良好。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:生成AIの登場で自然言語処理やAI導入ニーズが拡大しており、同社の技術的優位性が追い風。
  • 競合比較:同業他社との定量比較は本資料に記載なし。SaaS化・ARR積上げと受注の継続性が競争優位維持の鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2025年9月期):売上収益 20,000百万円(+18.4%)、調整後EBITDA 4,800百万円(+16.0%)、事業利益 3,350百万円(+7.3%)、親会社帰属当期利益 2,600百万円(+24.8%)、基本EPS 83.79円
    • 予想修正:今回発表時点で修正なし(会社コメント)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料P.3参照(但し本短信では要旨のみ)
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向の記載なし。今回の通期純利益超過は一時的要因が大きく、予想の信頼性判断には四半期以降の営業利益・持続的なARR成長の確認が必要。
  • リスク要因:
    • 一時的要因(売却益等)により利益が上振れしている点の持続性リスク
    • M&A・出資関連(のれん増加、持分法投資の変動)
    • 後発事象としての公開買付(サーキュレーション買付)による借入(みずほ銀行から7,000百万円予定)や追加資金需要、買付成立の不確実性
    • 市場環境(AI導入投資の景気変動、競合環境)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の重要な変更:有(Sapeetの上場に伴う支配喪失→関連会社へ。トライアンフの連結子会社化等M&Aがあり、企業結合の暫定的処理の確定を実施)
  • 後発事象:サーキュレーションに対する公開買付け(公開買付価格901円/株・買付代金予定約6,899百万円)及び資金借入(みずほ銀行から7,000百万円予定)を決議(公開買付は成立条件付き)
  • 監査・レビュー:独立監査人(あずさ監査法人)による期中レビューあり。重要な点での相違は認められず。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3993
企業名 PKSHA Technology
URL https://pkshatech.com/ja/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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