2026年3月期第1四半期 決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正なし。第1四半期実績は会社公表の通期予想に対する進捗という観点では「想定内」と判断できる(上振れ・下振れの公表差異なし)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 9,611 百万円、前年同期比 +4.6%/営業利益 306 百万円、前年同期比 +36.6%)。
  • 注目すべき変化:売上総利益率が34.7%(前年同期比 +1.2ポイント)に改善し、可動間仕切・トイレブース等の主力品目が好調で受注残が前年同期比 +11.1%と積み上がっている点が重要。
  • 今後の見通し:通期(2026年3月期)予想は変更なし(売上高 46,500 百万円、営業利益 4,060 百万円)。第1四半期進捗は売上高で20.7%/営業利益で7.5%と利益の進捗は低めだが、建設中の加賀工場等の投資を踏まえると季節性・事業サイクルの影響が想定可能。
  • 投資家への示唆:受注・受注残は堅調で粗利率改善が利益押上げに寄与。自己資本比率が高く(81.3%)、キャッシュポジションも厚めで財務は安定。ただし通期利益の達成は下期に依存するため進捗と受注動向を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:小松ウオール工業株式会社
    • 主要事業分野:間仕切製品の製造、販売及び施工並びに付帯業務(可動間仕切、固定間仕切、トイレブース等)
    • 代表者名:代表取締役社長 加納 慎也
    • URL:https://www.komatsuwall.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月24日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、非連結)
    • 決算説明資料作成:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 単一セグメント(間仕切製品の製造・販売・施工および付帯業務)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):19,721,980 株(期首換算で株式分割考慮済)
    • 期中平均株式数(第1Q累計):17,566,862 株
    • 期末自己株式数:2,147,470 株
    • 時価総額:–(資料未記載)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表:通期予想は公表済(2026年3月期)。四半期ごとの予定は資料参照またはIR参照。
    • IRイベント:決算補足資料あり(説明会は無し)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較:会社は通期予想を修正していない)
    • 売上高:第1Q実績 9,611 百万円。通期予想 46,500 百万円に対する進捗率 20.7%(通常ペースの目安は季節変動に依存、Q1で20%程度は想定内)
    • 営業利益:第1Q実績 306 百万円。通期予想 4,060 百万円に対する進捗率 7.5%(利益進捗は低め)
    • 純利益:第1Q実績 216 百万円。通期予想 2,930 百万円に対する進捗率 7.4%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:売上総利益率の改善(34.7%、前年同四半期比 +1.2pt)と増収効果により人件費増(ベースアップ等)を吸収し利益が拡大。
    • 下振れ要因:特に開示された一時損失や特別損失は無し。営業利益・純利益の進捗が低い点は、通年で下期寄りの収益配分である可能性。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。第1Qの受注残(21,978 百万円、前年同期比 +11.1%)が通期達成に寄与する可能性はあるが、利益面では下期の進捗確認が必要。

財務指標

  • 財務諸表の要点(主要数値は百万円、四捨五入切捨て表記)
    • 損益(第1Q累計)
    • 売上高:9,611(前年同四半期 9,186、+4.6%)
    • 売上原価:6,272(前年 6,107)
    • 売上総利益:3,339(前年 3,078)→ 売上総利益率 34.7%(前年同四半期比 +1.2ポイント)(良好)
    • 販管費:3,032(前年 2,853)
    • 営業利益:306(前年 224、+36.6%)→ 営業利益率 3.18%(低めの水準)
    • 経常利益:321(前年 236、+36.0%)
    • 四半期純利益:216(前年 157、+37.7%)
    • 1株当たり四半期純利益:12.31 円(株式分割考慮済)
    • 貸借対照表(第1Q末)
    • 総資産:45,990(前期末 46,756、減少)
    • 純資産:37,367(前期末 37,790、減少)
    • 自己資本比率:81.3%(前期末 80.8%)(安定水準)
    • 流動資産:27,904(内 現金及び預金 16,031)/流動負債:6,029 → 流動比率 ≒ 462.8%(非常に高い、流動性良好)
    • 負債合計:8,622(総資産に対する比率 ≒ 18.8%、低水準)
    • 固定資産の増加は加賀工場2号棟等の建設仮勘定(建設中の設備投資)によるもの(固定資産 15,043、前期 12,260)
    • キャッシュ・フロー:
    • 第1Qの明細CFは未作成(注記)。現金及び預金は16,031 百万円と潤沢。減価償却費は259 百万円(前年同期 273 百万円)。
  • 収益性(前年同期比は必ず%で表示)
    • 売上高:9,611 百万円(+4.6%:前年差 +425 百万円)
    • 営業利益:306 百万円(+36.6%:前年差 +82 百万円)、営業利益率 3.18%(やや低め)
    • 経常利益:321 百万円(+36.0%:前年差 +85 百万円)
    • 純利益:216 百万円(+37.7%:前年差 +59 百万円)
    • EPS(四半期):12.31 円(前年 8.42 円、株式分割考慮済)
  • 進捗率分析(第1Q実績/会社公表通期予想)
    • 通期売上高進捗率:9,611 / 46,500 = 20.7%(過去同期間との比較は季節性依存だが概ね想定内)
    • 通期営業利益進捗率:306 / 4,060 = 7.5%(低め、下期偏重の可能性)
    • 通期純利益進捗率:216 / 2,930 = 7.4%
    • 第2四半期累計(H1)目標に対する進捗:売上 9,611 / 21,000 = 45.8%、営業利益 306 / 1,050 = 29.1%(H1目標に対し利益は未達)
  • 財務安全性:
    • 自己資本比率:81.3%(安定水準)
    • 負債比率(負債合計/純資産):8,622 / 37,367 ≒ 23.1%(低位)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):27,904 / 6,029 ≒ 462.8%(非常に高く流動性良好)
    • 有利子負債の明細:資料に明示なし(–)
  • 効率性:
    • 売上総利益率 34.7%(前年同四半期比 +1.2pt、改善が利益を支援)
    • 総資産回転率、売上高営業利益率のトレンドは季節性があるため中長期での確認が必要(詳細データは四半期CF等が未提出のため限定的)
  • セグメント別:
    • 単一セグメントのためセグメント別開示は省略。ただし品目別に売上・受注・受注残は開示(下記参照)
  • 財務の解説:
    • 売上高は主力の可動間仕切等が好調で増収。粗利率改善で人件費増を吸収し営業増益。固定資産の増加は生産能力増強(加賀工場建設)によるもの。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期(修正後/株式分割考慮)年間配当:65.00 円(中間 30 円、期末 35 円 ※注: 分割前表示は中間60円)
    • 2026年3月期(予想):中間 65.00 円、期末 65.00 円、年間 130.00 円(直近公表予想から修正無し)
  • 配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
  • 配当性向:
    • 会社予想EPS(通期)160.97 円に対する配当 130.00 円 → 配当性向 ≒ 80.8%(高水準)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:定期配当(今回も高配当方針を維持)。自社株買いに関する記載:無し

セグメント別情報(品目別)

  • 品目別売上高(第1Q、百万円/前年同四半期増減率)
    • 可動間仕切:4,713(+10.4%)
    • 固定間仕切:1,892(-3.4%)
    • トイレブース:1,460(+11.9%)
    • 移動間仕切:1,146(-6.8%)
    • ロー間仕切:158(+35.3%)
    • その他:239(-21.4%)
    • 合計:9,611(+4.6%)
  • 受注高/受注残(第1Q)
    • 受注高:12,692(+3.2%)
    • 受注残:21,978(+11.1%)
  • セグメント戦略:
    • 中期経営計画「NEXT VISION 2028」に基づき「既存間仕切事業の成長」「新規製品の創出」「生産・物流オペレーションの高度化」を推進。可動間仕切・トイレブースの需要取り込みが奏功。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:NEXT VISION 2028(3本柱)を継続して実行中。加賀工場等の設備投資は生産能力強化の一環。
  • KPI達成状況:受注残の増加(+11.1%)は成長シナリオに整合。利益率改善もプラス要素。中期目標との定量的ギャップは通期進捗と今後の受注実行に依存。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料中に同業他社比較は無し(–)。
  • 市場動向:オフィスの移転・リニューアル需要が旺盛で、学校・体育施設向けや工場向けのトイレブース等も伸長。マクロリスクとして物価上昇や米国の通商政策が下押しリスクとして言及あり。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 第2四半期(累計)予想:売上高 21,000 百万円(+4.4%)、営業利益 1,050 百万円(+8.1%)、当期純利益 750 百万円(+1.6%)
    • 通期予想:売上高 46,500 百万円(+4.2%)、営業利益 4,060 百万円(+11.7%)、当期純利益 2,930 百万円(+10.5%)
    • 会社は業績予想の修正なし(直近公表分から変更無し)
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料P.2「業績予想などの将来予測情報」に記載(為替等の明示は資料に限定的記載)
  • 予想の信頼性:
    • 第1Qの利益進捗が低いため、通期利益達成は下期の受注実行・粗利率維持に依存。過去の達成傾向は四半期ごとの差があるため、通期ベースでの評価が必要。
  • リスク要因:
    • マクロ(物価、為替、米国等の通商政策)
    • 原材料価格動向、人件費上昇(ただし第1Qは粗利改善で吸収)
    • 建設・設備投資の遅延や想定外コスト
    • 受注の地域・業種偏重による需要変動

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無し
  • 株式分割:2024年10月1日付で普通株式1株を2株に分割。EPS等は分割後換算で表示。
  • 監査・レビュー:添付の四半期財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無し
  • その他重要事項:
    • 固定資産の増加は加賀工場2号棟等の建設仮勘定によるもの
    • 第1Qキャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)

(注)不明・未記載項目は「–」としています。上記は公表資料に基づく要約であり、投資助言ではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7949
企業名 小松ウオール工業
URL http://www.komatsuwall.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – その他製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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