2026年1月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第3四半期(2月〜10月)よりアクスト東日本を連結子会社化し連結決算へ移行。TRaaS(SaaS化)を中核とする成長戦略に注力する一方、連結移行・M&Aに伴う費用増と前期の大型案件反動で減益となったことを説明。
- 業績ハイライト: 売上高330百万円(前年同期比+13.3%、+38百万円、増収:良)だが、営業利益は△33百万円(前年同期比△41百万円、減益:悪)、四半期純利益は△36百万円(前年同期比△42百万円、減益:悪)。
- 戦略の方向性: TRaaS事業(AIrux8、店舗の星、CELDIS)を主軸にSaaS月額課金収益を拡大。戦略販売パートナー育成、Web/オウンドメディアでの認知拡大、アクスト東日本の顧客基盤(延べ約1,500社)を活用したクロスセルを推進。
- 注目材料: デジタルサイネージ「CELDIS」を大手携帯キャリアショップ約2,000店舗へ導入完了→3Q以降月額収益が最大化、AIrux8は日本で特許登録(特許第7477595号)、店舗の星も特許(特許第7336112号)。アクスト東日本の連結子会社化(2025年8月)で連結寄与が開始。
- 一言評価: 成長戦略(TRaaS化・M&A)は明確だが、短期では大型案件の反動や部材供給(メモリ逼迫)などで利益面に逆風。
基本情報
- 企業概要: 会社名 株式会社トラース・オン・プロダクト(TRaaS On Product Inc.)、主要事業 TRaaS事業(IoT+SaaS月額課金型)、受注型Product事業(自社設計・STB等)、テクニカルサービス事業(システム受託開発・エンジニア派遣)。代表者 代表取締役社長 藤吉 英彦。
- 説明会情報: 開催日時 2025年12月4日、説明資料(決算説明資料)発表。説明会形式 –(資料上は資料発表日記載のみ)。
- 説明者: 明示はないが経営陣(代表取締役社長 藤吉英彦、取締役CFO 青栁貴士 等)が主要説明者と推定。発言概要:連結移行・業績数値、事業別トピックス、成長方針(TRaaS化)と業績予想の修正説明。
- セグメント:
- TRaaS事業:AIrux8(電力コスト削減)、店舗の星(店舗向けレビュー表示)、CELDIS(デジタルサイネージプラットフォーム)等。
- 受注型Product事業:STB(セットトップボックス)、Cygnus(ウェアラブル)等の受注製品販売。
- テクニカルサービス事業:システム受託開発・運用保守、エンジニア派遣。
業績サマリー
- 主要指標(第3四半期累計:2月〜10月、単位:百万円)
- 売上高:330 百万円、前年同期比 +13.3%(+38 百万円)→ 増収(良)
- 売上総利益:151 百万円、前年同期比 △17.5%(△32 百万円)→ 減(悪)
- 売上総利益率:45.9%(前年同期 63.0%)△17.1pt → 大幅低下(悪)
- 営業利益:△33 百万円、前年同期比 △41 百万円(前年は営業利益 7 百万円)→ 減益(悪)
- 経常利益:△32〜△41 百万円(資料表記に差異あり。概ね経常も赤字)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△36 百万円、前年同期比 △42 百万円 → 減益(悪)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料記載なし)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(連結ベース):通期連結予想売上493百万円に対する進捗率 約66.9%(330/493)。
- サプライズ:CELDISの大手携帯キャリアショップ約2,000店舗導入完了はポジティブ材料。だが全体としては連結移行や前期大型案件反動で減益は想定内の範囲として説明(個別業績予想は下方修正)。
- 進捗状況:
- 通期(連結)予想に対する進捗率(売上):66.9%(330/493)→ 中間〜上期での進捗は概ね順調だが、受注型Productの進捗が低い(後述)。
- セグメント別進捗率(連結予想に対する3Q累計進捗)
- TRaaS:進捗率 84.0%(121/144)→ 良好(良)
- 受注型Product:進捗率 49.3%(111/225)→ 未達傾向(注意)
- テクニカルサービス:進捗率 79.2%(97/123)→ 概ね順調(良)
- 中期経営計画に対する達成率:中期計画関連の定量的評価は資料に限定的(進捗はTRaaSシフトを重視している旨)。
- 過去同時期との比較:売上は増加だが粗利率と利益は前期比で悪化。
- セグメント別状況(3Q累計:売上高/セグメント利益は売上総利益ベース、単位:百万円)
- TRaaS事業:売上 121(前年 68、YoY +76.8%)、セグメント利益 59(前年 51、YoY +15.7%)→ 成長・収益改善(良)
- 受注型Product事業:売上 111(前年 84、YoY +30.8%)、セグメント利益 60(前年 60、+1.2%)→ 売上増だが利益率横ばい
- テクニカルサービス事業:売上 97(前年 137、YoY △29.2%)、セグメント利益 30(前年 71、YoY △57.0%)→ 前期大型開発案件の反動減で大幅落ち込み(悪)
業績の背景分析
- 業績概要: TRaaS・受注型Productで増収、特にCELDIS導入完了がTRaaS売上を押し上げる。一方、テクニカルサービスで前期の粗利率の高い大型開発案件の反動減が発生し、販管費増(アクスト東日本の連結化に伴う費用、のれん償却等)と合わせて営業減益。
- 増減要因:
- 増収要因:CELDISの大手携帯キャリアショップ約2,000店導入完了で月額収益積上げ、受注型Productではホスピタリティ市場向けSTB納品が寄与(ただし一部納品が来期へずれ込む見通し)。
- 減収/減益要因:テクニカルサービスの大型案件開発工数減少(前期反動)、販管費増(アクスト東日本の連結化、のれん償却等)、メモリ半導体供給逼迫による製造納期・価格影響で受注型Productの一部案件が来期にずれ込み。
- 競争環境: IoT・デジタルサイネージ・エッジ機器分野で技術力と垂直統合(自社設計・ODM等)が競争力。TRaaS領域でのパートナー戦略や特許保有(AIrux8、店舗の星)を強みとしている。
- リスク要因: 世界的なメモリ半導体供給逼迫(製品納期・価格上昇)、大型案件のスケジュール変動、M&Aに伴う一時的な有利子負債増(長期借入+96百万円)、為替や景況感の変動等。
戦略と施策
- 現在の戦略: モノづくりを起点としたSaaS月額課金(TRaaS)への転換を中核に、安定した月額収益の積上げを目指す。AIruxをブランド化し、各分野の専門パートナーと協業して市場開拓を進める。
- 進行中の施策: CELDIS導入拡大(大手キャリアショップ2,000店完了)、AIrux8の営業・開発戦略見直し、IoTソリューションLab(Webオウンドメディア)による顧客育成、戦略販売パートナー向け教育・営業支援の強化。
- セグメント別施策:
- TRaaS:戦略販売パートナー育成、AIruxのDXソリューション化、CELDISの配信機能強化と保守体制。
- 受注型Product:STBの機能追加・納品推進、アクスト東日本の顧客基盤活用(クロスセル)。
- テクニカルサービス:大型案件の4Qローンチ見込みに合わせた開発完了とエンジニア派遣での安定収益確保。
- 新たな取り組み: アクスト東日本を連結子会社化し、卸し型製品(呼び出しチャイム等)と自社IoT製品のシナジーを追求。AIrux8/店舗の星/CELDISの連携によるソリューション拡大。
将来予測と見通し
- 業績予想(連結/個別)
- 個別(修正後、期初→修正の方向): 期初 売上高 576 → 修正 460 百万円(△116百万円、△20.2%)、営業利益 11 → △40 百万円(△52百万円)、経常利益 11 → △39、当期純利益 6 → △43。
- 連結(発表値): 売上高 493 百万円、営業利益 △41 百万円、経常利益 △41 百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益 △46 百万円。
- 予想の前提条件: AI向け需要によるメモリ供給逼迫、CELDISの月額収益積上げ、アクスト東日本の連結寄与等を織り込む(為替レート等の具体数値は資料に明記なし)。
- 予想修正: 個別業績予想は期初から下方修正(売上・利益とも下方)。主因は受注型Productの一部納品延期(半導体供給不安)および採算改善のための投資見直し。
- 中長期計画: TRaaS化(SaaS月額課金)を中核とする中長期成長戦略を継続。アクスト東日本の顧客基盤を活用したクロスセルによる市場拡大を目指す。進捗の可否はAIruxの営業・開発再構築と受注型Productの供給安定性に依存。
- 予想の信頼性: 今期は連結移行・M&A・外部要因(半導体供給)で不確実性が高く、短期的な予想修正のリスクがある。
- マクロ経済の影響: 半導体供給、需要動向、為替、金利等が業績影響要因。
配当と株主還元
- 配当実績: 中間配当、期末配当、年間配当:–(資料記載なし)
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- AIrux8:センサー×AIで空調・照明を自動制御する電力コスト削減システム(導入実績19件、空調最大50.9%削減、照明最大33%削減(海外実績))。日本で特許登録。
- 店舗の星:流通小売向けのレビュー表示・OMO連携ソリューション、導入で売上増効果(導入事例で80%の対象商品が売上増など)。
- CELDIS:デジタルサイネージプラットフォーム(設置約4,500箇所、出荷台数約31,000台)—大手携帯キャリアショップ2,000店導入完了。
- STB(受注型Product):機能特化型コンピュータ、累計出荷台数 211,000台(21.1万台)超、4K対応等。
- Cygnus(ウェアラブル):物流・工場向けのハンズフリー端末でピッキング効率化。
- アクスト東日本製品:コードレス呼び出しチャイム「ベルスター」等(顧客基盤延べ約1,500社)。
- 協業・提携: 戦略販売パートナーと連携し認知拡大・導入支援を推進。アクスト東日本の流通チャネルでクロスセル。
- 成長ドライバー: CELDISの月額収益、AIruxの大規模案件獲得・商品化、アクスト東日本の既存取引先へのTRaaS製品展開。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): TRaaS化とパートナー戦略に強いコミットメント、業務効率化・販管費の見直しを継続し短期的な採算回復を図る姿勢。
- 未回答事項: 配当方針の詳細、四半期ごとの具体的な要員計画、将来のM&A方針(規模・ターゲット)等は明確記載なし。
- ポジティブ要因:
- TRaaS事業が伸長(TRaaS売上121百万円、YoY +76.8%)で月額収益基盤が拡大。
- CELDIS大規模導入完了(約2,000店舗)により安定した月額収益化が期待できる。
- 特許保有(AIrux8、店舗の星)や自社設計・垂直統合体制が競争優位。
- アクスト東日本の顧客基盤(延べ約1,500社)を活かしたクロスセル余地。
- ネガティブ要因:
- 前期大型案件の反動でテクニカルサービスが減収・粗利益率低下(テクニカルセグメント利益 30百万円、YoY △57.0%)。
- 受注型Productで半導体(メモリ)供給逼迫→納期遅延・価格上昇のリスク。
- M&A資金調達により有利子負債が一時増(長期借入金+96百万円)、のれん計上(+67百万円)。
- 不確実性:
- AIruxの大規模プロジェクトが計画通りに受注・実装できるか、半導体供給の改善状況。
- 連結子会社化に伴う統合効果(シナジー)実現のタイミング。
- 注目すべきカタリスト:
- AIruxの大型案件受注・導入実績の拡大(売上・粗利改善に直結)。
- 受注型Product(STB等)の半導体供給安定化と4Qでの納品状況。
- 次回の業績予想(四半期ごとの修正)および連結決算の通期実績。
重要な注記
- 会計方針: 2026年1月期第3四半期(本3Q)より連結財務諸表を作成。前年同期比(YoY)は参考値として単体財務諸表との比較表記あり。
- リスク要因: 資料に記載のとおり将来見通し情報は不確実性を含み、経営環境の変化等で予告なく変更される可能性あり(免責事項参照)。
- その他: 買収関連でののれん計上(+67百万円)と長期借入金増(+96百万円)があり、財務バランスは中長期で改善を目指すと明記。自己資本比率は資料内で表記に差異があるが、会社は健全性確保を表明。
(不明な項目は — と記載しました。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6696 |
| 企業名 | トラース・オン・プロダクト |
| URL | https://www.traas.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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