2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明会
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 2025年4月からの新体制で組織再編・事業変革を推進。最大課題は「客数減少への対応」で、まずは顧客接点・商品・ブランドの見直しを最優先で実行(代表取締役社長 遠藤泰三)。
- 業績ハイライト: 2026年3月期上期(連結)
- 売上高 819億円(前期比▲3.0%)→ 計画比▲29億円(未達、悪い目安)
- 営業利益 0.7億円(前期比▲88%)→ 計画比+0.7億円(計画は達成、ただ水準は低い)
- 経常利益 2億円(前期比▲60%)/当期純利益 ▲8億円(前期比悪化▲33%)
- 売上総利益率は50.9%(前期比+0.8pt、改善:良い)
- 戦略の方向性: OMO推進・DX推進・人的資本経営の3本柱で「既存店収益力の維持向上」「新規出店によるシェア拡大」「利益重視経営」を推進。ブランド再構築、CRM強化、資本効率向上(自己株取得、株式分割)も並行。
- 注目材料:
- 低価格ゲートウェイ商品「みんなのスーツ」投入(上下セット12,980円)による客数回復施策
- 新コンセプト店舗「AO+(アオヤマプラス)」の首都圏展開(デジタル採寸・AI診断)
- 株式分割(1株→3株、基準日2026/3/31)、自己株取得(上限140万株・30億円)、中期で自己株取得最大100億円
- 株主還元方針:連結配当性向70%またはDOE3%のいずれか高い方を採用
- 一言評価: 売上は苦戦するも粗利率改善や販管費効率化で利益計画を維持。客数減少対策(商品・店・CRM)への実行力が鍵。
基本情報
- 企業概要: 青山商事株式会社(AOYAMA TRADING Co., Ltd.)
主要事業分野:ビジネスウェア販売を中核に、カード事業、印刷・メディア、雑貨販売、総合リペアサービス、フランチャイジー、不動産等のグループ事業を展開。代表者:代表取締役会長 青山理(会長)、代表取締役社長 遠藤泰三(社長) - 説明会情報: 決算説明会(資料は「2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明会」)/開催日時:–(資料中の具体日時は記載なし)/形式:–(資料のみ)/参加対象:投資家・アナリスト等
- 説明者: 発表主体は経営陣(代表取締役社長 遠藤泰三 等)/主な発言概要:新体制移行の進捗、客数減少対策の最優先化、資本効率(PBR/ROE改善)、通期修正計画と各セグメント動向
- 報告期間: 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(上期)実績および通期(修正)計画/報告書提出予定日:–/配当支払開始予定日:期末配当基準日 2026/3/31(株式分割基準日も同じ)
- セグメント: (要約)
- ビジネスウェア事業:直営店舗「洋服の青山」「SUIT SQUARE」等(全国726店舗/2025年9月末)
- カード事業:AOYAMAカード会員の発行・管理(有効会員381万人/2025年8月末)
- 印刷・メディア事業(㈱アスコン)
- 雑貨販売事業(㈱青五、DAISO代理店)
- 総合リペアサービス(ミニット・アジア・パシフィック)
- フランチャイジー事業(㈱glob 等)
- 不動産事業
- その他(WTW、カスタムライフ等)
主要指標(連結・上期)
- 売上高:819億円(前期比▲3.0%)※悪い目安:計画比▲29億円で未達
- 営業利益:0.7億円(前期比▲88%) 営業利益率 約0.09%(非常に低水準・悪い)
- 経常利益:2億円(前期比▲60%)※営業外収益の増加(+3.4億)が寄与
- 当期純利益:▲8億円(前期比悪化▲33%)※特別損失▲1.1億円等
- 1株当たり利益(中間EPS):▲17円65銭(前期 ▲12円65銭)※悪化
(注:単位未満切捨て。良い/悪いの目安は、利益増加は良い・減少は悪い)
会社予想との比較(上期)
- 会社期初計画比:売上は期初計画比で▲29億円の未達、しかし売上総利益率改善と販管費効率化で営業利益・当期純利益は計画を上回る着地(営業利益は計画比+0.7億円)。
- サプライズ:利益面で計画を上回った点はポジティブ。ただし売上未達は継続リスク。
進捗状況(通期修正計画との比較)
- 通期修正計画(2026/3 通期、修正値)
- 売上高:1,970億円 → 上期進捗率 819/1,970 = 41.6%(標準的/やや前倒し気味)
- 営業利益:140億円 → 上期進捗率 0.7/140 = 0.5%(低進捗、利益は下期に重い)
- 当期純利益:95億円 → 上期は▲8億で進捗はマイナス(年度での回復が前提)
- 中期計画(2027/3最終年度)に対する到達度:資本効率改善(総資産圧縮・自己株取得等)を実施中だが、当期利益の回復が鍵
セグメント別状況(上期実績・対前期比)
(単位:億円、前期比%は計算値の概算)
- ビジネスウェア:売上 501(前期533、前期比▲5.8%)、営業利益 ▲23(前期▲15、悪化:更に赤字拡大)
- カード:売上 26(前期26、+約+3.1%)、営業利益 12(前期11、+約+9%)
- 印刷・メディア:売上 48(前期50、▲2%)、営業利益 ▲1(変化小)
- 雑貨販売:売上 77(前期76、+0.9%)、営業利益 0.9(前期1、▲10%)
- 総合リペアサービス:売上 70(前期71、▲1.4%)、営業利益 1(前期0.3、+~233%)
- フランチャイジー:売上 83(前期76、+7.9%)、営業利益 5(ほぼ横ばい)
- 不動産:売上 22(ほぼ横ばい)、営業利益 5(横ばい)
- その他:売上 5、営業損益ほぼ横ばい
(数値は資料を基に抜粋・概算。前年同期比は%表記を優先)
業績の背景分析
- 業績概要: 総じて連結売上高は計画未達だが、粗利率改善(上期売上総利益率50.9%、前期比+0.8pt)や販管費抑制により営業利益計画を維持/上回る結果を確保。
- 増減要因:
- 減収主因:ビジネスウェア事業での販売着数減少(スーツ販売の着数減)、既存店の客数減少
- 増益要因:値引き抑制による粗利率改善、仕入調整、販管費(人件費・販促費)コントロール、カード・総合リペア等での粗利改善
- 一時的要因:猛暑等の気候要因で接触冷感商品が好調、店舗改装費等で一時的コストも発生
- 競争環境: スーツ市場のカジュアル化、輸入先・単価変動(中国・ベトナム等の輸入数量減少)も影響。競合との相対ポジショニング改善にはブランド戦略見直しが必要。
- リスク要因: 客数減少継続、消費低迷、原材料・仕入価格の上振れ、為替変動(輸入単価影響)、店舗撤退コスト、サプライチェーンや海外事業リスク
戦略と施策
- 現在の戦略(中期の5つの基本戦略)
- 既存店収益力の維持・向上(在庫圧縮、値引き抑制、売場改善)
- 新規出店によるシェア拡大(AO+等新コンセプトの投入)
- 利益重視経営の推進(コストコントロール、本部費削減)
- グループガバナンスの強化
- サステナビリティへの取組み(2050カーボンニュートラル等)
- 進行中の施策:
- 重点商品「みんなのスーツ」(上下12,980円、全国展開)をゲートウェイとしてCRMへつなげるマーケティング
- 新コンセプト店舗「AO+」のテスト出店(デジタル採寸、AIスタイル診断)
- 在庫の共通化・圧縮、仕入調整、販管費の下期シフト(上期抑制→下期投下)
- 自己株取得(市場買付)と株式分割で流動性・投資家層拡大
- セグメント別施策の例:
- ビジネスウェア:価格戦略見直し、品揃え/売場改善、不採算店のリロケーション/撤退
- カード:会員獲得・キャンペーン強化、AOYAMAPay利用促進
- 総合リペア/フランチャイジー:店舗改装、業態拡充、採算重視の出店
- 新たな取り組み: CHANTOWA(女性向けシリーズ)デビュー、アンバサダー起用(白石麻衣)、越境EC/ECモール活用検討
将来予測と見通し
- 通期(2026年3月期 修正計画)
- 売上高:1,970億円(前期比+0.7%)※修正見込み
- 営業利益:140億円(前期比+11.3%)— 期初計画を維持(利益中心に据えた修正)
- 経常利益:140億円(前期比+10.9%)
- 当期純利益:95億円(前期比+1.1%)
- 予想の前提条件: 為替・原材料等の明記は資料で限定的。売上は下方修正する一方、売上総利益率改善(個体の下期改善+0.3pt、通期+0.2pt)と販管費抑制により利益計画を維持。
- 予想修正: 通期で売上は期初比▲28億(約98.6%)へ下方修正するが、営業利益・純利益は期初計画を維持(利益率改善を想定)。
- 中長期計画: 2027年3月期を最終年度とする中期経営計画の達成を目指し、資本効率(総資産3,000億目標、ROE改善)や株主還元指標を掲げる。資産圧縮・自己株取得を継続。
- 予想の信頼性: 当期上期の売上未達を踏まえ、利益面での保守的施策(販促費のタイミング移行等)を採る一方、下期回復シナリオに依存している点で不確実性あり。
- マクロ影響: 国内の消費動向、為替(輸入単価)、原料コスト、気候による業態別需要変動が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 中期計画(2025〜2027)で「配当性向70%もしくはDOE3%のいずれか高い方」を採用。自己株取得は機動的に実施(中期で最大100億円)。
- 配当実績・予想(1株当たり)
- 当期(上期)実績:中間配当 55円(前期30円 → 増配:良い)
- 期末(今回予想):81円
- 年間(今回予想):136円(前期134円 → 小幅増配)
- 特別配当: なし(現時点)
- 自社株買い: 上期に市場買付を実施(取得上限140万株=発行済比率2.86%、取得価額上限30億円、期間 2025/11/12~2026/3/24)。中期で最大100億円枠を設定。
- 株式分割: 基準日2026/3/31、効力発生日2026/4/1、1株→3株分割(投資単位引下げ・流動性向上目的)
製品やサービス
- 主要製品:
- みんなのスーツ(重点戦略商品):上下セット12,980円(税込)、ウォッシャブル、ストレッチ、S/M/L表示、全国(直営・スーツスクエア・オンライン)で展開。狙いは価格面・品質面での顧客回帰とゲートウェイ化。
- CHANTOWA(女性向け新シリーズ):SUIT SQUAREで展開、アンバサダーに白石麻衣氏起用。
- サービス:
- AO+店舗:デジタル採寸・AIスタイル診断等を導入した新コンセプトで顧客体験の高度化(Z世代狙い、首都圏中心に拡大予定)
- 協業・提携: DAISO(雑貨販売代理店契約等)、カード/キャッシュレス連携(AOYAMAPay推進)
- 成長ドライバー: 低価格戦略による新規客獲得(みんなのスーツ)、OMO/CRMによる顧客囲い込み、デジタルを活用した体験強化、海外ECチャネルの活用検討
Q&Aハイライト
- ポジティブ要因:
- 粗利率改善(上期+0.8pt)と販管費効率化で営業利益計画を維持
- 「みんなのスーツ」等の価格訴求商品で客数回復を狙う明確な施策
- 株主還元の明確化(高配当方針・自己株取得・株式分割)と資本効率改善施策
- 新コンセプト(AO+)やDX強化による中長期的な競争力向上の余地
- ネガティブ要因:
- 主力のビジネスウェア事業での客数・販売着数減少と赤字拡大
- 上期の営業利益は計画達成も水準は低く、下期回復への依存度が高い
- マクロ(消費停滞・為替・供給国の変動)に対する脆弱性
- 不確実性:
- 低価格戦略が粗利に与える中長期影響(顧客のLTV向上につながるか)
- 下期の販促投下効果と在庫/仕入れ最適化の実行度
- 注目すべきカタリスト:
- 「みんなのスーツ」の販売動向(客数回復の指標)
- AO+の展開と顧客反応(DX施策のKPI)
- 四半期ごとの粗利率・販管費動向、自己株取得の実行状況、PBR/ROEの改善推移
- 下期の通期業績修正発表や中期計画進捗レポート
重要な注記
- リスク要因(資料中の特記事項): 客数減少、為替・原材料価格変動、競争激化、サプライチェーン等
- その他: IR問い合わせ先:青山商事株式会社 総合企画部 TEL:084-920-0029 URL:https://www.aoyama-syouji.co.jp/ir/contact/
(備考)
- 本まとめは提示資料に基づく要約であり、投資助言ではありません。数字は資料の表示値および概算計算値を使用。表記のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8219 |
| 企業名 | 青山商事 |
| URL | http://www.aoyama-syouji.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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